はてなブログ様、例の企画を旬トピに載せてくださってありがとうございました。
一応明後日まで締切だからバシバシ応募してくれよな! 来た作品は全部読んだあと最後にまとめてほっこりコメントつけてやるから覚悟しておけよな!
そこで、今一生懸命書いてるよって人のために自分が小説書くときの手法を一部紹介しようと思います。「もっと早く書けよ!」って思った人もいるかもしれませんが、なんていうかこういうのは一度自分の頭で考えるのがいいと思うんですよ。ハウツーに踊らされていたら一生ハウツーのままなんですよ。
で、そもそも小説ってなんなのさっていうところから話を始めると、「物語」っていうのは大体「登場人物の心情の変化」をメインに考えるわけ。主人公を「こういう人にしよう」と決めたら、あとは「主人公が成長する」か「主人公がダメ人間になる」かどちらかの流れしかない*1。
つまり、スタート地点を決めたら後はプラスのイベントにするか、マイナスのイベントにするかを決める。そこでプラスのイベントがあったからプラスの気持ちになるのかマイナスの気持ちになるのか、そういう風に心情の変化に注目するだけで随分と「物語」っぽくなる。
例えば主人公君は何の変哲もない少年なんだけど、ある日突然異世界に召喚されることで苦労して大人になるのか、「俺TUEEEE」ワールドに飛ばされてウハウハハーレムでダークサイドに落ちるのかで同じイベントでも全く違う意味を持つことになる。そこからどうコマを進めるのかは、作者次第であるけれども。
ここでも書いたんだけど、物事を全部「プラス」と「マイナス」に単純化して、その流れを整理するのがわかりやすい「物語」になるんだと思う。借金があったけれど全部返しました(マイナス→プラス)とか、遺産を相続したけど遊んでスッテンテンになった(プラス→マイナス)とか、そこに後は肉をつけるだけで「独自性」が加わる。あとは描写の訓練かなぁ。
文章上達術までじゃないけど実践していることの話 - 価値のない話
例えば「若い男だ」と一言で言ってしまうのはたやすい。でも「伸びた髪を気にしながら、履き古したジーパンから伸びるウォレットチェーンをジャラジャラ鳴らしている男」と書くだけで何となく小学生やオッサンを想像する人はいないと思う。それをテクニックと言うのかどうかわからないけれど、こういうのは普段から意識をしているかいないかが大事なのだと思う。
今更ながら「何でこんな企画を立ち上げたんだ」っていうと、「文章うまくなりたい」って声は大きく聞こえるのに何となく「そういう場」がないなぁって思ったから作ってみたというのが大きいです。自分はというと、決して文章がうまいとは思っていませんが「昔に比べればうまくなった」と過去記事を見て思います。目指すは「上手な文章」よりも「わかりやすい文章」を目指しています。
だから「最初は下手」で構わないと思うしむしろ「下手」って言ってもらった方がいいと思う。そして改善点を見つけて次の機会に生かせばいい。そうやってステップアップしていくから創作って楽しいと思うんだよね、そう思わない?