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» 2014年09月25日 08時46分 UPDATE

広がる「電子書籍カフェ」 “読まず嫌い”打破狙う 新聞・雑誌も電子版で (1/3)

コーヒーを飲みながら気軽に電子書籍に触れることができるカフェが、都内を中心に広がっている。飲食とともに電子書籍を体験してもらうことで、“読まず嫌い”も多い現状を打破しようという狙いがありそうだ。

[産経新聞]
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 コーヒーを飲みながら気軽に電子書籍に触れることができるカフェが、東京都内を中心に広がっている。コンテンツが増え、市場は拡大している電子書籍だが、日常的に利用している人はまだ少数派。出店の背景には、飲食とともに電子書籍を体験してもらうことで、“読まず嫌い”も多い現状を打破しようという狙いがありそうだ。(戸谷真美)

画像 hontoカフェでは、常駐のガイドスタッフが端末の操作方法などを丁寧に教えてくれる =東京都新宿区

 東京・市ケ谷の大日本印刷本社ショールームの一角にある「honto(ホント)カフェ」。広々としたスペースに散らばるテーブル席やカウンターには、iPad(アイパッド)をはじめとするタブレット端末が計28台あり、ベストセラー小説や漫画、絵本など170冊以上の試し読みが可能だ。ドリンクのほとんどが200円台と手頃で、女子栄養大とコラボしたランチメニューは、近隣のOLらに人気だという。

 同店は昨年1月にオープン。電子書店などを手がける同社hontoビジネス本部の木佐貫貴子さんは「個人向けの事業が増え、生活者との接点が必要だった。気軽に体験できる場をつくることで、読みにくさや不便さも含めて、電子書籍に触れてもらえれば」と説明する。店内には端末の操作方法を教えてくれるガイドも常駐。ガイドの女性は「文字を大きく変えられることなど、初めての方に伝えると便利さをわかってくれる」という。地下には国内外の電子絵本を集めた「デジタルえほんミュージアム」もあり、親子連れが多く訪れているという。

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