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2014-09-25

【メモ】英語などでは、同一人物でもわざと「主語」を言い換えて変化をつけるのがお洒落らしい。

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上のエントリで紹介した「格中」のUFC JAPANマーク・ハントvsロイ・ネルソンレビュー

http://kakuchu.blogspot.jp/2014/09/ufn2014part1-vs.html

からのつながりで、この前「あーそうか」と思ったことを自分の備忘用にメモしておこう。

ほぼ間違いなく、上ブログ書き手である「格中」のエディ氏

http://kakuchu.blogspot.jp/

https://twitter.com/KakuchuEd

は、意識的に「翻訳調」の文章を使って書いていくという手法をとられている。

わざと翻訳的な言い回しを使う、といえば「ブラックラグーン」が筆頭に上がるが……

BLACK LAGOON 1 (サンデーGXコミックス)

BLACK LAGOON 1 (サンデーGXコミックス)

この作品の場合はより、西洋風(というかハリウッド映画風の)比喩表現の多用に重点が置かれているような気がしますな。


ただ、そっちにもこっちにも共通する「英文翻訳っぽさ」という点で、なるほどと思った別の文章

錦織圭の勝利をセルビアメディアはどう伝えたか - Danas je lep dan. (id:Mukke) http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20140907/1410101961

タイトルで分かるように、ブログエントリ内容そのものも興味深いのだが、その中にこういう一節がある。

また,セルビア語記事では,「ジョコヴィチ」「錦織」という名前を何度も繰り返すのは芸がないということなのか,ジョコヴィチであれば「ノヴァク」「セルビア人」「世界ランク1位(の男)」,錦織であれば「圭」「日本人」などの言及をされることがありますが,特段それらの呼称に修辞以上の意味があるというわけではないです。


なるほどー!!セルビア語英語の違いなんて分からんが、主語動詞目的語のS+V+O構造なのは確か同じだったと思う。


で、日本語文章は油断すると語尾が「です」、「だ」などがぞろぞろと繰り返されてしまうわね。そこで、別に必要もないのだが意識的に語尾を変える工夫をする。これはある一定の数、長さを持つ日本語文章を書いた人は説明不要で分かるだろう。

英語などのSVO文章は、それ以上に、普通に書くと主語名詞、あるいは代名詞は同じになってしまう。そのため、一人の人物を「ノヴァク」「セルビア人」「世界ランク1位(の男)」と言い換えて変化をつけるのが気取った文章、なのだろうな。


ただ、必要に迫られてこういう系の英文新聞記事なんかを読むと、注意力や読解力もさることながら、例えばジョコヴィチが「世界ランク1位」であるという予備知識がないと、けっこう読みながら内容が迷宮に入ってしまう。

こまりものだが、勝手に他国言語を読んでいるのだから仕方ない話だわな。


別にどうでもいい話だけど、なんつうか、上に紹介した「同じ主語を何度も繰り返すのは芸が無いので言い換える」という話は、自分英文記事(多くは格闘技関係だが)を読んだ経験からも「腑に落ちた」のでメモ代わりにこの文章を書いておいた。

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