ドイツ:国内でのイスラム国全活動を禁止 刑事罰の対象に
毎日新聞 2014年09月13日 20時21分(最終更新 09月13日 21時17分)
【ベルリン篠田航一】ドイツのデメジエール内相は12日記者会見し、イスラム教過激派組織「イスラム国」のドイツ国内でのあらゆる活動を禁止すると発表した。欧州からイスラム国の戦闘員としてイラクやシリアに向かう若者が後を絶たないため、過激思想の広がりを防ぐのが目的。今後、イスラム国支援者によるデモや募金活動、シンボルマークの使用、インターネットを利用した勧誘や宣伝などがすべて刑事罰の対象となる。
デメジエール内相は「テロ組織のイスラム国は、ドイツ国内の公共の安全にとって脅威になる」と理由を説明した。ドイツからイラクやシリアに渡った男女は既に約400人に上り、大半がイスラム国の戦闘員になったという。このうち40人が死亡し、一部はイラクで自爆テロを行った。既に100人以上がドイツに帰国しており、内相は「戦闘経験のある彼らは、殺人の方法を学んでいる」とドイツ国内でテロを計画する可能性にも言及した。