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 今年もだんじりの季節がやってきた。大阪府岸和田市では岸和田だんじり祭(まつり)が13日早朝から始まり、四つ辻でだんじりが勢いよく向きを変える「やりまわし」が決まると、沿道から大きな歓声が上がった。曳(ひ)き手の中で近年目立つのが、髪を個性的なスタイルに編み込んだ若い女性たち。疾走する乙女たちのこだわりを追った。

 「祭りと言えば編み込み。小さい時からずっとそう。それ以外はありえへん」

 祭りに備えて6月から走り込みを続け、タイヤも引いてきた高校3年、稲田楓さん(17)。その髪を手がけたのが、南海岸和田駅近くの美容室「たまねぎ倶楽部(クラブ)」だ。

 トウモロコシの形に似た人気のスタイル「コーンロウ」は、髪を強く引っ張らなければならず、その痛みから「地獄編み」「根性編み」とも言われる。高校3年の女子生徒(17)は「走り出したら痛みは忘れられる」。