太陽フレア:通常の100倍 GPS影響も
毎日新聞 2014年09月13日 11時30分(最終更新 09月13日 14時14分)
11日未明、太陽表面の爆発現象「太陽フレア」が通常の100倍以上の規模で発生した。情報通信研究機構や米航空宇宙局(NASA)が発表した。地磁気が乱れ、人工衛星や全地球測位システム(GPS)、漁業・航空無線、送電網などに障害が出る恐れがある。機構は「今後1週間程度は注意が必要」と関係機関に呼びかけている。
太陽フレアは、表面温度が低い黒点(約4000度)で起き、規模はエックス線強度によって5段階に分類されている。今回は最も規模が大きいクラスで、11日午前1時44分(日本時間)に観測された。
また、太陽フレアで生じた強い紫外線やエックス線などは地球方向に噴出したため、12〜13日にかけて地球周辺に到達すると予測。電離圏や地磁気が大きく乱れる可能性があるという。一方で、人体に影響はなく、太陽活動と関係の深いオーロラが北海道で見られると期待する研究者もいる。【鳥井真平】