長谷川賢人 - 旅行,趣味 11:00 AM
家でも、外でも。コールマンの展示会でみつけた「スマートキャンプ」なグッズたち
重い、大きい、無骨。そんなアウトドアグッズのイメージが変わります。
1901年にW.C.コールマンによってアメリカ・カンザス州ウィチタで創立され、1950年代にファミリーキャンプ事業を手がけて以降、アウトドアグッズブランドとして成長を続ける「コールマン」。去る9月10日から12日まで、開催されていた2015年新製品展示会におじゃましてきました。
最近では、ライフハッカーでも紹介した「都内でも手ぶらで行けるBBQスポット」のような気軽に行けるアウトドアスポットの増加、そして全国各地での大型音楽フェスによって、キャンプやアウトドアへの関心が高まっているようです。コールマンは2013年より「アウトドアリゾートをつくろう。」をコンセプトに、従来の「キャンプ=サバイバル」ではなく、「キャンプ=リゾート」というイメージを打ち出し、新製品を含めてさまざまな商品を展開しています。
今回は新製品会場で見かけたグッズから、ちょっと気が利いたもの、そしてアウトドアだけでなく自宅でも使えいたくなるものをいくつか紹介します。
軽自動車の荷台にすっぽり収まる「スマートキャンプ」グッズ
展示会でいちばん驚いたのが、コールマンがいまオススメしている楽しみ方「スマートキャンプ」でした。重くてかさばると思われがちなキャンプ道具のイメージを刷新するため、コンパクトにまとまりながらも大きく使え、なおかつポップな色使いでおしゃれなものを作り上げました。大人2人分の道具であっても、後部座席を倒すことなく軽自動車の荷台におさまってしまうのです。おそらく、子ども2人くらいまでの荷物なら追加もできるでしょう。
友達との気楽なパーティで使いたい、カラフルなBBQグリル
同じくポップな色使いで目をひかれた「パックアウェイグリル」。網をはずした中央部に炭を入れるところがあるBBQグリルで、3~4人くらいで使うとちょうどよさそうです。カラーはスカイ、ピンク、ブラックの3色展開。
パックアウェイグリルのキーポイントがもう1つ。底部を押し上げ、脚をたためるのです。
すべてしまうと、フリスビーをもう一回り大きくしたくらいでしょうか。ここまでコンパクトになれば持ち運びもラクですね。
オフィスに1つあると良さそうな、1枚2役の寝袋
車中泊にピッタリのマットレスと寝袋がありました。この寝袋「アドベンチャースリーピングバッグ/C5」、裏地の柄も楽しげで、ふわっとあたたかな感触もよいのですが、実は「変身」するのです。
サイドにジッパーがついており、すべて開ききると、ちょうど2枚のブランケットのような形になります。このまま使っても良いのですが、また半分に折りたたんでジッパーを閉めると、2組の寝袋ができあがり。
車中泊という非日常なアドベンチャーはもちろん、ビジネスマンにとってのアドベンチャーである「ハードな残業」にも持ってこいではないでしょうか。自宅に1つ持っておくと「友達が2人、急に泊まることになった!」なんていうときにも重宝しそうです。いくら仲良しでも同じ布団に入るのってはばかられるとき、ありますもの。
キャンプチェアを「コンパクトでタフな椅子」として見てみる
キャンプチェアも、カラーや形がさまざま。アウトドア仕様なので耐久性もあり、持ち運びするために折りたためるのがポイントでしょう。普段から使っても構いませんし、へたなパイプ椅子なんかよりずっと座り心地もよいですから、来客用に何脚かもっておくのもありかなと思えます。
そこで、自宅の室内で使うことを前提に、「コンパクトでタフな椅子」としてキャンプチェアを見てみると、コールマンのハイクラスブランド「マスターシリーズ」の「キャンバスデッキチェア」は候補にあげたくなる一脚。
木製の肘掛けは手触りがよく、張りのあるキャンバス素材の座面もしっかりと体を支えてくれます。座ると1人がけソファに腰かけたくらいの高さになるので、テーブルなども合わせやすいはずです。さらに背もたれの高いタイプのラウンジチェアもあります。ワンルームであまり広さはないけど、ソファのようにくつろげる場所がほしい...という時に、検討してみるのもよいかもしれません。
「あれ、浮き輪が抜けちゃった!?」を防ぐ水遊びベスト
コールマンはプールや川など、水場で遊ぶためのグッズも展開しています。幼児用のフローティングベスト「パドルジャンパー」は、肩と胴体がつながっているため、よくある円形の浮き輪のように、ふいに体が抜けてしまうようなことがありません。ただ、カラーリングが「これぞアメリカン」という雰囲気に見ていているので、そこだけ好き嫌いが分かれるかも。
防災用にも欲しい! 電池をムダに消費しない懐中電灯
最後に紹介するのは懐中電灯「バッテリーロック™フラッシュライト」。ヘッドの部分をひねることで乾電池の通電をカットできるため、過放電による液漏れや、ムダな電池の消費を防ぐことができるのです。明るさごとにサイズの異なる5種類を用意。もっとも小型のタイプ「40」なら、約40ルーメンの明るさ、単4電池2本で、約40時間の点灯が可能。電池を入れっぱなしでも1年くらいは問題ないそうなので、キャンプだけでなく、防災目的としても1本欲しいところです。
シンプル、コンパクト、タフ。つまり、機能的ということ
コールマンはこれから、写真のクーラーボックスのように「ターコイズブルー」をメインにしたアメリカンヴィンテージを意識したカラーやシリーズを押し出していくそう。今回紹介したのはほんの一部ですが、豊富な柄のリュックやトートバック、さらに本格的なBBQグッズなど、ビギナーもプロも楽しめる商品がさまざま並んでいます。
チェアのところでも書きましたが、シンプルでコンパクト、そしてタフなキャンプグッズは、「外で使うだけではもったいない」と感じさせる魅力がさらに増してきているようです。
(長谷川賢人)