慰安婦:韓国外交部報道官が日本人記者と舌戦

日本人記者「慰安婦強制連行あったのか」
韓国外交部「全世界が知っている」

 韓国外交部(省に相当)の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官と複数の日本人記者が2日の定例記者会見中に慰安婦問題をめぐり舌戦を繰り広げた。

 口火を切ったのは読売新聞の記者だった。朝日新聞が先月、「旧日本軍が第二次世界大戦時に済州島で多くの女性を強制的に連れて行った」という吉田清治氏の証言を虚偽と判断、慰安婦報道の一部を取り消したことに言及し、「慰安婦が強制連行されたという説を裏付ける重要な根拠の一つがなくなったことになる。それにもかかわらず韓国政府は旧日本軍が慰安婦を強制連行したと主張するのか」と質問した。すると、魯報道官は「慰安婦(動員)の強制性を立証しているものは無数にある。最も明らかなのは元慰安婦たちの肉声による証言だ」と答えた。

 すると、別の記者が「『強制性』の意味について韓国政府はどのように考えているのか」と述べた。これに対して魯報道官は「『強制性』の意味については皆さんも常識的に知っているはず。証言も証拠もあり、世界中が知っている。万人が知っていることを証明する必要はない」と言った。この記者が「証拠があれば(この場で)紹介してほしい」と言うと、魯報道官は「最近45日間では、中国が(日本の)戦犯たちの供述書を公開している」と答えた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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