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■[book]卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)

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18歳で飛び降り自殺したネットアイドル、南条あやこと鈴木何某さんのWeb日記の書籍化。昨日の二階堂奥歯に比べると随分格下というか…何かしょーも無い奴だが、登場時期が早かったんでメンヘル系ネットアイドルの元祖っぽい感じに。確かに1998年だからまだテレホーダイとかの時代ね。Windows 95発売で一般家庭からパンピーがインターネットに押し寄せ始めた頃。昔は画像が重く映像などとんでもない話だったから二重あごでもネットアイドル可。AKB48がGoogle+でブログ書く今とは隔世の感が。

内容は手首切りの趣味と飲んでる向精神薬の話と周囲の人間、主に父の悪口であんまりおもしろく無い。何故に人気があったのかは不明だが、一番面白い傑作とされる精神病院入院編が書籍には収録されていないという話なのでこれで実力を計るのは早計だろう。つかそんな重要な箇所を削るとは何事か。メンヘル系ネットアイドルが精神病院の閉鎖病棟行きと言えばクライマックスシーンじゃん。新潮社の見識を疑う。

ただ、ネットで薬を調べてこれを飲みたくなって医者にこう愁訴してGET！上手く行った！ってそりゃ治るモノも治らないだろうという。医者より詳しいつもりなのか。驕慢というか女の浅知恵というかそういうのが多いですな。父を始め周囲よりモノを知ってるつもりだったり謎の万能感。ネットではファンが彼女は頭いい！とか言ってるけど頭の良い女子高生は期末テストで赤点を取らぬものよ*1。ちなみに最期は向精神薬飲みすぎでの自殺なんだが…「その量で死ぬとは怪しい、別の毒物を使った可能性がある」と司法解剖される始末。そしたら何と当人も知らぬ間に心臓が肥大化していて弁に穴開いていたそうな。リストカットで瀉血のし過ぎで。頭悪い…。