ぼちぼちとOculus Rift Development Kit 2(DK2)がみんなの元へ到着してるみたいですね。

Oculus Riftの開発をしてると当然OcuFesに参加したくなるもの。DK1の頃はMBPやちょっとしたゲーミングノートがプラットフォームとしてかなり多かった。何よりどこでもデモ出来るってのが大きいよね。
ところが、DK2になって解像度やfpsが上がったことにより求められるハードウェアのハードルがかなり上がったとのこと。確かにAAを切ったり等のソフトウェア側で負荷を減らす設定にすればある程度回避できるけれどもそれでもなかなかに厳しい。

現状での問題点
  • グラフィック性能、モバイル用チップでの限界
  • 常時フル稼働なので熱量がもの凄い
  • それでも間に合わず熱暴走で内蔵グラフィックに切り替わる

などが挙げられます。とにかくグラフィックチップへの負荷が常時100%かかる状態なので冷却スペースに心許ないノートPCでは自ずと限界が見えてきます。また、高性能グラフィックチップ…GTX870Mや880M搭載のゲーミングノートはG-Tuneのベースモデルで16万円スタート、RazerBladeなどは30万円になります。

選択肢として、他に何か無いものか…ということでちょっと考えてみました。


VRクラスタの諸氏に教えを請うて、DK2マシンの条件をいくつか洗い出してたのが以下の条項です

  • CPUはスレッド数はそこまで重要ではない、HT無くてもいいんじゃね?
  • とにかくグラボの性能が足りてないから。CPUは遊んでるレベル
  • SLIは意味が無い

CPUの性能がそこまで求められていないというのは意外でした。ショップのゲーミングPCはデスクトップでもノートでもi7の最速モデルが搭載されているので、4C4Tのi5でも十分、というのは良い知見でした。また、SLIが不要と言うのはDK1の頃から耳にしていたのでDK2でも同様ということで安心しました。


ということでコンセプトは

「自宅の開発環境をそのままOcufesに持ってって一日ぶっ通しでデモしても大丈夫な小さいPC」

です。

となるとまず第一はケースです。本当はスリムやブックと言われるものにしたかったのですが使用できるグラボがLowProfileのものに限られてくるので現時点ではちょっと断念。小さめのキューブにしました。


25_Product_Elite 110 Cube - 1








Elite 110 Cube(RC-110-KKN2-JP)。幅280mm x 奥行き260mm x 高さ208mmというサイズはかなりコンパクトではあります。ここにCore i5 4690(3.5GHz/TB3.9GHz)、RAM16GB、SSD256GB、GTX750Ti(GV-N75TWF2BK-2GI 高耐久性モデル))を詰め込んでみました。

8/10時点でツクモで見積もったところ約10万円。OS別です。


ゲーミングノートと比べて

メリット

  • コストパフォーマンスが高い。
  • グラフィック性能を更に上げることが可能
  • 冷却性能が高く熱暴走の心配が激減

デメリット

  • モニタやキーボード、マウスがそれぞれバラバラ
  • 外形がキューブタイプで移動時の収納手段が厳しい
  • バッテリー駆動出来ない

外部機器については、キーボードやマウスは極小サイズのものが市販されているのでFesの際にはそれを使って自宅では使い慣れた茶軸でも赤軸でもHHKでも使えばどうでしょうか?最大の懸念であるモニタについては、FesでデモだけするということでDK2オンリーで準備をするってのは可能なんでしょうか?そこがOKならかなりいけると思うんですが。

今までのノート運用だと、VRクラスタの日常でもある「何かあるといけないからOculus Rift(とノート)を持っていきます」が難しくなります。居酒屋やフーターズでゲリラ活動的にOculus Riftをかぶせまくるのにはやはりゲーミングノートが向いています。あくまでこれは自宅とOcuFesで使えるPCとしての位置づけです。


本当はもっと小さなブックタイプのケースにしたかったし、そうすればバッグの選択肢もかなり増えたと思うのですが、使えるグラボ性能が一気に下る上にケース内のエアフローに不安が残るのでキューブの中でも小さなもの、というところに落ち着きました。


最終的にはPC持ち込みではなくある程度の台数は既に会場に用意しておいて出展者はOculus Riftと展示ソフトの入ったUSBメモリだけ持ってくる…みたいなスタイルが出来たら門戸は更に広がるかなーって思ってます。