【川端編集長のニュース一言解説】『サッカー批評』の編集を10年してきたカンゼンが『フットボール批評』を刊行
2014 08/01 18:41
サッカー雑誌『サッカー批評』の編集を10年間してきた株式会社カンゼンが『フットボール批評』を刊行することが発表されました。
『フットボール批評』刊行のお知らせ(カンゼンスタジアム)
弊社カンゼンでは『サッカー批評』(双葉社発行)の編集を約10年にわたり行ってきましたが、7月10日に発売された69号をもちまして全面リニューアルされることになりました。
『サッカー批評』のような媒体の編集を長く続けることができたことに深く感謝しています。と、同時にこのような硬派な媒体をなくしてはいけないとも強く思っています。
そこで、カンゼンでは『フットボール批評』を刊行していくことに決めました。編集方針としては、従来の『サッカー批評』のコンセプトを継続し、Jリーグ、日本代表を中心として、ピッチ上の出来事のみならず、チームマネジメント、クラブ経営、育成、メディアなど、日本サッカー発展のために必要なことを様々な角度から真摯に深く掘り下げていく方針です。
カンゼンでは約10年『サッカー批評』の編集をしてきました。このような硬派な媒体を継続していきたいという強い思いから9月に『フットボール批評』を刊行します。これまで以上に高い志をもって制作していく所存ですのでご期待ください。編集長・森 http://t.co/mzdVdyrYaP
-- フットボール批評 (@soccer_critique) 2014, 7月 31
かわばた編集長の一言解説
これは業界人以外には分かりにくいニュースですよね。もともと『サッカー批評』(1998年~)は双葉社が版元でして、その編集作業の部分を2004年6月から株式会社カンゼンに外注していました。あまり芳しくない売り上げを受けての措置だったと聞いています。長く批評を読まれていた方はガラッと誌面のカラーが変わった号があったのを覚えているのではないでしょうか。あのタイミングで雑誌の作り手と作り方自体が抜本的に変わっていたのです。自社に損が出ないようにしながら、『サッカー批評』という看板は持続する。そんな狙いだったのでしょう。
その後、時代は移ってネット時代へ。サッカー批評のWEB版という位置付けでスタートした『フットボールチャンネル』の成功に刺激を受けた部分もあったのでしょう。看板の返還を求めて自社内の編集部であらためて『サッカー批評』を作るという姿勢を打ち出した格好です。今年6月に『フットボール・バル』というムック本を出しているのですが、これもその布石だったのではないかと思います。
カンゼンにしてみると、納得のいかない話だったのかもしれません。フットボールチャンネルというもう一つのメディアを続けていくためにも、雑誌との二人三脚の構造は崩せないと思います。そこで新たに『フットボール批評』を創刊することになった。メディア人としての意地を見た気がします。これからは書店で『フットボール批評』と『サッカー批評』が並び、切磋琢磨していく。そんな構図が見られるのかもしれません。