料理の質も上がる、効率的な泡だて器の使い方
当たり前のことだと思うかもしれませんが、泡だて器を効果的に使うことで材料をより早く、よりよくかき混ぜることができます。例えば、効果的にドレッシングをかき混ぜることで、ドレッシングはよく乳化され、より長持ちするのです。ATKは3つの泡立て方法を3つの違う状況で実験しました。ドレッシング作り、卵の白身の泡立て、生クリームの泡立てです。チームは、参加者に泡立て中の手の動きをメトロノームで調整させることまでしました。その後、チームはドレッシングの乳化がどれほど持続するか、卵の白身や生クリームのツノがいつまで立っているかを計測しました。
結果は、左右へ動かす方法が一番効果的なものでした。ドレッシングは長持ちし、生クリームや卵の白身のツノも早く立ちました。この方法では手もあまり疲れず、材料はよく混ざりました。潰すようにかき混ぜる方法や、かき混ぜる方法では乳化やクリームの泡立てがうまくいかず、時間が必要以上に長くかかってしまいます。しかし、潰すようにかき混ぜる方法はある1つの材料においてだけは効果的でした。卵の白身です。私たちは卵を混ぜるときにいつも潰すようにかき混ぜますが、卵でかき混ぜることが多いのでこれが正しいかき混ぜ方だと信じている節があります。
上の動画では、なぜ左右へ動かす方法が最適なのかさらに詳しく紹介しています。また、「せん断力(物体を引き裂く力)」についてと、なぜ卵の白身に有効なのかについても触れています。私たちが普段何気なく使っている台所用品の裏には、あまり知られていない科学があるのです。
Science: The Best Way to Use a Whisk|America's Test Kitchen
- ケーキ屋さんの泡立て名人 27539
- 下村企販