今週の注目はFOMC
サッカーW杯始まりましたね。日本の初戦は残念な結果となってしまいましたが、第2戦は勝てると信じて応援しようと思います。
世間はW杯で盛り上がっていますが、FXで今週注目のイベントは6/19(木)3:00からのFOMCでしょうか。今日は、そもそもFOMCというのは何なのかについて書いていこうと思います。
アメリカには中央銀行が無い!?
日本の中央銀行は日本銀行です。ではアメリカの中央銀行は何銀行でしょうか?
実は、アメリカには日本の日本銀行にあたるような銀行はありません。その代わり連邦準備制度(Fed:Federal Resereve System)という制度があります。この制度が中央銀行制度を担っているのです。
そして、このFedを運営するのが連邦準備制度理事会(FRB:Board of Governors of the Federal Reserve System)です。日本では、通常FedとFRBをあまり区別せずに、どちらもFRBと呼ぶのが一般的となっています。
Fedには、“2つの使命”と言われる大きな目的があります。
それは、
- 雇用の最大化
- 物価の安定
の2つです。FRBはこの2つの指名を果たすために金融政策を実行していくのです。
FOMC
今週開催されるFOMC(Federal Open Market Committee)というのは、日銀の政策委員会に相当する、Fedの最高意思決定機関で、公開市場操作の基本方針やFF金利(一般の銀行がFRBの監督下にある連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)に預けることを定められているFederal Fandという準備預金の金利)を決定することになっています。
豆知識
現在のFRB議長であるジャネット・イエレン議長は、第15台の議長でFRB史上初の女性議長です。そして、イエレン議長の旦那さんは、2001年にノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者ジョージ・アカロフです。
ジョージ・アカロフの理論は、経済学の“情報の非対称性”の例として挙げられることが多い「レモンの原理」を唱えたことで知られています。レモンの原理は、アカロフのレモンと呼ばれることもあります。
情報の非対称性
情報の非対称性とは、ある人が知っている情報を他の人が知らないというように、経済主体間に情報に対する差があることを言います。一般に情報の非対称性が存在すると市場原理に基づく自由競争では効率的な資源配分が実現しないとされています。
レモンの原理
レモンというのは、質の悪い中古車を指すアメリカのスラングです。
中古車を売る人は、自分が売る中古車の状態をよく知っていますが、買う人は中古車の状態を知りません。すると、買う側は、状態が悪いかもしれない中古車に高い金額を払うことが嫌なため、中古車に安い金額しか払わなくなります。その結果、状態の良い中古車は高い値段では買ってもらえなくなり、売り手は中古車を売るのを止めてしまいます。その結果、中古車市場には質の悪い中古車ばかりが出回ることになってしまいます。
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