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 着物店「はれのひ」(横浜市)が今年の成人式を前に突然店を閉じた問題で、横浜南労働基準監督署は12日、従業員に賃金を支払わなかったとして、同社と同社の元社長、篠崎洋一郎容疑者(56)=詐欺罪で起訴=を最低賃金法違反(賃金不払い)の疑いで横浜地検に書類送検し、発表した。認否は明らかにしていない。

 同署によると、篠崎容疑者は当時の従業員27人に対し、昨年8月1~31日の賃金計約510万円を支払わなかった疑いがある。従業員からの相談で発覚し、署は昨年8月以降、複数回にわたり、立ち入りの監督指導をしたという。

 篠崎容疑者は、決算を粉飾するなどし、銀行から融資をだまし取っていたとして、横浜地検に詐欺罪で起訴された。10月5日、横浜地裁で同罪の初公判が開かれる予定。(飯塚直人)