シリーズ:Windows 10移行最終案内――「2020年」をリスクにしないための提言

Windows 10 移行最終案内 「2020年」をリスクにしないための提言

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Windows 10導入状況は?
最新調査結果から企業の移行進捗を読み解く

●Windows 10は着実に浸透。わずか半年で未導入が17%減。一方でサポート終了間際まで移行しない企業も

2020年1月14日のWindows 7延長サポート終了に向け、多くの企業がWindows 10への移行に取り掛かっています。現時点における移行は、どの程度進んでいるのでしょうか。東芝クライアントソリューションでは、2018年6月から9月にかけて、約900社を対象に調査を実施しました。

それによると、Windows 10の導入をすでに終えているのはわずか16%であり、現在導入中が34%、今後導入予定(未導入)が40%という回答でした。2017年12月に実施した調査では、Windows 10未導入は57%でしたので、そのうち約1/3がWindows 10への移行に着手していることになります。この半年間で急速に移行が進んだといえるでしょう。

Windows10セミナーから見るWindows10導入状況

一方、40%の企業は、2020年1月まで「残り約1年」という時期になっても、Windows 10への移行に着手していません。それらの企業が移行開始時期をいつと考えているかというと、半数以上となる52%が未定であり、2019年3月までが11%、2019年9月までが10%、2020年1月までが20%という回答です。「サポート終了のギリギリまでに間に合わせればよい」と考えている企業も少なからずあることが分かりました。

●移行のためにやるべきことは山積み。サポート終了間際は作業するエンジニアも不足

しかしWindows 10への移行は十分な余裕を持って計画を立てる必要があります。Windows 7のときよりも、Windows 10への移行は手間がかかるからです。Windows 10への移行は、クライアントPCにWindows 10を導入するだけではありません。

Windows 10は継続的に新しい技術を取り入れて機能強化していくWindows as a Serviceという考え方で設計されています。そのため、クライアントPC調達やOSのアップグレードより先に、Windows as a Serviceの仕組み、つまり更新プログラムの配信システムを構築しなくてはいけません。

また、業務システムや周辺機器、パッケージアプリなどがWindows 10に対応しているかどうかの検証が必要です。さらにキッティングのためのマスタ作成も、Windows 10固有のノウハウが必要になるため、従来の経験が生かせないという問題もあります。
前述の調査結果でも、Windows 10導入にあたっての懸念事項を問う質問では、「Windows as a Serviceの運用管理」(25%)、「Windows 10導入後の運用管理(マスタ更新、ヘルプデスク等)」(22%)と、約半数が導入後の運用管理に懸念事項や課題があると回答しています。

今後、Windows 7の延長サポート終了日に近づくにつれ、Windows 10へ移行する企業が増加すると見られています。その結果、業界全体で移行作業を実行するエンジニアの数が不足し、延長サポート終了時点でも移行が終了しない可能性が高くなります。