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ブログ~幸せなペットを増やすために~

2016.01.13  9:12

【謹賀新年】日本の動物福祉最前線インタビュー大西健丞さん<認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン 代表理事>、 大西純子さん<認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトリーダー> (前編)

明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 ノミ・マダニ駆除薬「ネクスガード」「フロントライン」に加え、メリアルの犬フィラリア症予防薬の売上の一部は、飼い主のいない犬や猫が新しい家族を探すために役立てられます。

本年も、セーブペットプロジェクトへのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

日本の動物福祉の最前線で活躍する皆さんに動物を取り巻く現状と課題、今後の展望などをお聞きするシリーズ「動物福祉最前線インタビュー」。今回は広島県神石高原町を拠点に、保護犬の殺処分ゼロを目指す活動、災害救助犬・セラピー犬の育成など幅広い活動を展開して注目を集めるピースワンコ・ジャパンを訪問。運営母体の認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン代表理事の大西健丞さんと、「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトリーダーの大西純子さんにお話を伺いました。

ピースワンコ
 

―健丞さんは約20年前から中東などの紛争地域で難民支援、自然災害の被災地での被災者支援などを手掛けるNGO活動に従事されてきましたが、動物福祉関係の活動に携わるようになったきっかけは何だったのですか?

大西健丞さん(以下、健丞さん):海外の紛争地帯や被災地で、救助犬が人命救助に活躍する様子に感銘を受け、日本でも救助犬を育成したいと考えました。そこで、夏も比較的涼しくて犬にとって過ごしやすい気候の場所を探して、2010年にここ神石高原町に救助犬訓練センターを開設、2011年4月には一般の飼い主様にも開放しているドッグランをオープンしました。

救助犬育成にあたり、救助犬として適正にある使役犬純血種を訓練するのがセオリーですが、地元広島の動物愛護センターに救助犬の候補を貰い受けに出かけたのです。

センターの方が「この子たちが譲渡対象の犬たちです」と言って子犬3頭を見せてくれたのですが、「譲渡対象じゃない犬もいるのですか?」と聞いたところ、「今朝、ガス室で殺処分したので他にはいません」と。いやぁ、驚きました。もちろん当時も殺処分が行われていることは漠然と知っていましたが、まさかここまで日常的にたくさんの犬たちが殺されているとは思ってもいませんでしたから、本当にショックでしたね。しかも前もって私たちが犬をもらいに来ることがわかっているのに、なぜその日の朝に処分してしまうのか…、理解に苦しみました。

 

―その日、その愛護センターで偶然出会ったのが、現在、救助犬として活躍中の夢之丞(ゆめのすけ)だそうですね。

健丞さん:そうです。ガス室(処分機)のある場所に、なぜかぽつんと1頭だけ犬が残っていたのです。それが夢之丞でした。夢之丞も本来その日に殺処分されるはずでしたが、何かの手違いで1頭だけ殺処分を免れていたようです。抱き上げてみると、夢之丞は恐怖からか、ぶるぶると震えて失禁していました。私たちが夢之丞と出会えたのは、いくつかの幸運な偶然が重なったおかげです。ともかく、その日は夢之丞含め4頭をセンターから連れて帰ることができました。その後、殺処分の現状を変えたいと思い救助犬育成だけでなく保護活動も始めることにしたのです。

 

―その後、保護犬の引き取りと譲渡活動が町ぐるみの活動に発展していった経緯は?

大西純子さん(以下、純子さん):私たちが夢之丞を含む4頭の保護犬を引き取ったことが地元の新聞等で紹介されるようになると、いろいろな人から「犬を引き取ってほしい」という問い合わせが入るようになりました。それで福島の被災犬や迷い犬など、行き場を失った犬たちを少しずつ引き取るようになったのです。そんなある日、たまたま神石高原町の広報誌を読んでいたところ、「不要犬猫引き取り日」というお知らせがあり、目に留まりました。町内の人が飼えなくなった犬を役場で回収して保健所に収容し、譲渡先が見つからなければ殺処分になるというのです。すぐに町長に会いに行き、「私たちのような団体が町内で活動を始めたのだから、これをきっかけに引き取りをやめてほしい。その代わり、町内で飼えなくなった犬は私たちが責任をもって引き取り、譲渡先を探します」と提案しました。町長はすぐに快諾してくれ、町内での引き取りを廃止。2012年以降は町内の「不要犬」をピースワンコで引き取って譲渡先を探す活動をスタートしました。犬が飼えなくなるのは、たいてい高齢の飼い主さんです。犬を引き取ってあげることによって高齢の方が安心して暮らせるようになるということは、高齢者福祉の一環と考え、町にとってもとても意義のあることだと認めてくれたんですよね。それで2012年の夏からは1頭につき、医療費として町が2万4,000円の補助と登録費の免除をしてくれるようになったのです。

町の環境衛生課の方が熱心に協力してくれたこともあって、2012年は72頭、翌2013年には100頭以上の犬をピースワンコで引き取ることができました。しばらくすると町内からみるみるうちに野良犬が減って、徐々にピースワンコに連れてこられる「不要犬」も減ってきました。

 

―2013年からは町内だけでなく、「広島県の犬殺処分ゼロを目指す1000日計画」に取り組んでいますね。

純子さん:2013年夏に、中国新聞で広島県は2011年度の犬猫の殺処分数が全国ワーストだということが報道されているのをみて、びっくり仰天。2011年度広島では、犬猫合わせて8340頭(うち犬は2342頭)が処分されていたのです。

健丞さん:ワースト2だった兵庫県は人口が480万人、ワースト1の広島は285万人。人口は広島の方が少ないのに殺処分数では広島の方が多いっていうのはどういうことだろう?と。

純子さん:神石高原町のような小さな自治体でも殺処分ゼロが実現できたわけですから、広島県でもできると思いました。でも、漠然と「いつか殺処分ゼロを達成しよう」と思っているだけではだめです。人間は目標が漠然としていると、夏休みの宿題みたいに先延ばしにしてしまいますからね。それで、自分たちを追い込むためにも敢えて「1000日」という明確な目標を設定。2013年9月の動物愛護週間に「広島の犬殺処分ゼロ 1000日計画」をスタートさせました。

 

―目標の1000日目(2016年6月18日)まであと200日ちょっとですが、進捗状況はいかがですか?

純子さん:現在、ピースワンコでは200頭が収容可能な体制が整っています。今建設中の第3犬舎が出来上がれば、さらに200頭収容できるようになります。一方、広島県の行政の方も頑張って下さっていて、このままいけば、今年度の犬の殺処分数は700頭くらいまでに抑えられそうな状況です。

健丞さん:2013年秋には、地元広島の人たちにもこの問題を考えてほしいと思い、地元紙に広告を出しました。広島県が全国で殺処分数がワーストである。みなさんの地域が一番多いんですよ。という事を知らせました。これには広島の人自身がとても驚いたようで、大きな反響がありました。

純子さん:広島は被爆地であることもあって、子どもたちへの平和学習や道徳教育などに熱心に取り組んでいる土地柄です。だからこそ、殺処分数ワーストが広島であるということに、驚き、ショックを受けた方が多かったようです。でもワーストの広島がこの問題を克服できたら、他の県のロールモデルになります。広島でこの取り組みをする意義はすごく大きいと思います。

 

―殺処分を減らすための具体策として、犬舎を増築して収容施設を確保すること以外にどんな取り組みをされたのでしょうか?

純子さん:新しい飼い主との出会いのチャンスを増やすために、譲渡施設を増やしました。この場所(神石高原町)だと不便で、飼い主さんにわざわざ来てもらわないと犬たちを見てもらえないので、人がたくさんいる街中に譲渡施設を設置しました。まずは2014年の春に広島市の中心部にあるショッピングセンターの中に1ヶ所。そして同年12月にはGREENDOGさんの協力を得て、神奈川県藤沢市の商業施設、湘南T-サイトにもう1ヶ所、作らせていただきました。その結果、犬の譲渡率は概ね50%を達成しています。近々、神石高原町で600頭収容できる体制が整い、かつこのまま譲渡率50%を維持できれば、最大1200頭を保護できるようになると計算しています。

愛護センターから連れてこられる犬の数はどんどん減ってきているのですが、個人の飼い主さんから直接「引き取ってほしい」という要望はむしろ増えてきているんですよね。今でも1日に1~2件は必ず、「飼えなくなったので引き取ってほしい」という電話がかかってきます。

健丞さん:高齢の飼い主さんで、高齢者施設に入るので飼えなくなったということで、泣く泣く愛犬を連れてこられ、まとまったお金を寄付していかれる方もいらっしゃいますね。

 

―そういったことができるのは、受け皿として収容施設が整っているからこそ、ですよね。

純子さん:そうですね。動物福祉先進国・ドイツでも、殺処分ゼロが実現できているのは、国内の津々浦々に約1000か所ものティアハイム(動物を保護する施設)があり、受け皿が整備されているからだと言われています。

健丞さん:こういった非営利活動をする際には、なんらかのインフラをつくるというのが大切です。僕もNGO活動を始めた20年前は徒手空拳で、1年半ぐらいは無給でした。今の動物愛護団体と同じような状態です。でも15年ほど前にインフラを作ったら、その問題が解決しました。例えば認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム1つとっても、この13年間で350億円以上の寄付・助成を集めることができるようになり、それが日本中のNGOに分配されるようになったのです。

必要な人材を確保し、無理なく活動を継続するためには、きちんとした事業として活動を展開すべきです。そのためには外部からの寄付は必要不可欠。寄付を受け取るインフラが整っていない団体は、企業のブランディングやマーケティングの手法を学んで、実践するといいと思います。多少話は下手でも、活動内容に意義があれば、寄付や協力を得ることはできるはずです。

純子さん:日本の動物愛護団体は動物への愛情はすごくあるけれども、社会の仕組みや行政との付き合い方をご存じないケースも多いと感じています。行政と上手に協力したりすると得るものが大きいのに、なぜか行政を目の敵にして対立してしまったり…。そういった団体の方に事業としての運営ノウハウや寄付の集め方、行政との付き合い方などを私たちが共有することによって、日本の動物愛護団体全体のレベルを底上げしていきたいと思っています。

 

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