『深夜食堂』小林薫が語る――第2回:単純なのに難しい“めしや”のレシピ「家で作ってみたんですけど…」
2009年からスタートした『深夜食堂』。アジア各地でも大ブームとなり、昨秋公開、映画化2作目となった 『続・深夜食堂』は、小林薫が「第26回日本映画批評家大賞」実写部門にて主演男優賞を受賞した。インタビュー第2回では、約8年に及ぶ『深夜食堂』の軌跡について聞いた。
キャスト同士の仲が良すぎる――監督に「遊んでないで芝居しろ」と怒られる
――第1回のインタビューで、作品がもつ温度や色ツヤを大切にしているというお話がありました。8年間、シーズンを重ねていく間で、小林さんがマスターを演じるときに、核として変わらずにあるもの、変化していったものはありますか。
小林:変えちゃいけないと思っているものとしては、マスターとお客との距離感ですか。お客たちの生活に深く立ち入らない、出しゃばらないというね。マスターはお客に語るという体裁で状況を説明するというセリフもあるんですが、そういうときも、あっさり。
――見る人が、物語をフラットに味わえるように。
小林:そう。とはいえ、マスターと常連客との関係は8年越しですからね。物語の中には特に時期の設定はありませんが、時間は流れています。マスターとお客との間にも、常連客同士の間にも、自然と縮まっていく関係がありますよね。
『~第四部』や『続・深夜食堂』を観てもらったらわかると思うんですが、お茶漬けシスターズ(須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子)が、常連の忠さん(不破万作)と小道(宇野祥平)がゲスな話をしたときに「イヤよね~」と言うときにも、最初の頃とは違う、顔なじみ同士の冷やかしのような、和やかなニュアンスが含まれて。
――常連のキャストの方たちとの一体感を感じられることはありますか?
小林:毎回、『深夜食堂』の撮影のたびに“めしや”のセットを懐かしがっていますね。みんな、忙しくいろんな現場で活躍していますが、“めしや”の中に入ると、すぅーと『深夜食堂』の人間になれるみたいです。レギュラー陣は、本当に仲が良くて。“めしや”のカウンターに座ると勝手に無駄なおしゃべりばっかりしてね(笑)。止まらないの。
――“めしや”独特の居心地のよさも理由なんでしょうか。
小林:そうね。ホンモノの居酒屋みたいな雰囲気になっちゃって、監督に「遊んでないで芝居しろよ」って怒られたりしてね(笑)。
とり(tori) @tori3nt
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