Appleが新OSで初めてサポートするHEIF、FLAC、Opusなど 19
発音 部門より
アップルがWWDC2017で発表した中に、iOS 11やmacOS High Sierra等でサポートするメディアフォーマットがいくつかある。画像系はHEIF、オーディオ系はFLAC、Opus(低遅延)、Spatial Audio Formats(B-format)等がある(Engadget日本版の記事、 PHILE WEBの記事)。
HEVC(H.265)は4Kをにらんで少し前から対応していたが、ハードウェアエンコードは、現状A10 Fusion搭載端末と第6世代のIntelチップ搭載Macが8bitのエンコードに対応する。HEIF(High Efficiency Image File Format)はコンテナだが、HEVCのコーデックでロスレス、ロッシー圧縮に対応し、静止画、連続画像、動画、音声、メタデータなどをまとめて扱える。圧縮効果としては同画質ならJPEGの半分近く、JPEG 2000に対しても優位性があるという。2015年に規格はファイナライズされた。AppleはJPEG(JFIF)の代替としてHEIF、AVC/H.264の代替としてHEVC/H.265を標準サポートするつもりのようだ。FLAC(Free Lossless Audio Codec)のサポートは永らく望まれていた事で、市場の現実に合わせた形。既存のiPhoneはDACの都合で、48kHz/24bitまでしか対応しない。
また、MASA.H 曰く、
先日行われたWWDC 2017においてiOS 11では画像と動画のコーデックとしてそれぞれHEIF(High Efficiency Image File format)とHEVC(High Efficiency Video Codec)が追加されることが発表された(9to5MacのWWDC 2017ライブブログ)
HEVCはともかくHEIFの現時点での普及率および認知度は0に等しいと思うのだが、iOSに採用されたことで普及が進んでいくのだろうか。それともJPEG 2000のように忘れ去られていくのだろうか。
静止画にHEVCといえば、BPGがまず思い浮かぶのだが、BPGは個人が提唱したフォーマットなのに対して、HEIFは組織としてのMPEG(The Moving Picture Experts Group)が規定しISOになっている(ISO/IEC 23008-12)。といっても特許の処理が面倒なのか、BPGの実装を見たことはあってもHEIFの実装は見たことがない。ないものは使えないので実用的なのは現時点ではBPGなのだが、HEIFには今後対応ソフトが出てくることに期待したい。
iOS 11ではiPhone 7/7 Plusで撮影した写真がHEIFで保存されることになるという。なお、誰もが気になる「HEIF」の発音だが、AppleのカメラソフトウェアチームのBrad Ford氏が同僚に読み方を聞いて集計するという科学的な手法を用いて調査(動画: 該当部分は21分過ぎから※)したところ、ドイツ人は「ハイフ」、フランス人は「エーフ」、ロシア人は「ヒーフ」だったという。46%を占める「ヒーフ」が最多という結果になったが、HEIFを開発したのがNokiaであることから、フィンランド語の発音「ヘイフ」が選ばれるべきだというフィンランドオフィスが主張。ただし、「ヘイフ」と発音した人は1%に過ぎないという。Ford氏個人は登壇直後から「ヒーフ」と発音しており、イメージ圧縮チームのDavide Concion氏も別のHEIF解説セッション動画※で「ヒーフ」と発音している。
※動画再生にはSafariが必要。ただし、Microsoft Edgeでも再生できた。
webpの発想 (スコア:0)
HEIPは発想がまんまwebpですね。
動画圧縮をそのまま一フレームに使うってのはありなんだろうか。
少なくともハードウェアコーデックはそのまま使えますか。
ただ、JPEG代替の席は死屍累々でそう簡単だとは思えませんね。
ロスレスは魅力的ですがPNGが既にあります。写真で普通に使えるくらいならいいですけどね。
FLACは今更感。iPodの時代からALACは対応してましたからね。
今やハイレゾでもそうでなくてもデファクトスタンダードになりましたね。
あれば便利でしょう。
OpusはHandBreakの音声で一番低ビットレートに対応していた事しかイメージがない。
低遅延なら使い道はたくさんありましょう。
Re:webpの発想 (スコア:2)
webpよりもBPGのほうが近い。
HEVCのStill Picture Profileを利用しているところまで同じ。大きく違うのはベースのコンテナフォーマットぐらい。
Re: (スコア:0)
知らなかったですが、確かにまさにそれですね。タレコミ [srad.jp]によるとHEIFはきちんと標準化されていると。
誰かが書けば実装の難しさなんて普及の障害にはならないでしょう。
もうそろそろ圧縮で情報が失われる時代は終わってほしいですけど、ストレージが二桁GBで通信が月数GBという制限のあるモバイルの世界ではそうはいかないでしょうね。
それだけに圧縮率が高い可逆も可能なフォーマットには期待したいです。
Re: (スコア:0)
> もうそろそろ圧縮で情報が失われる時代は終わってほしいですけど、
> ストレージが二桁GBで通信が月数GBという制限のあるモバイルの世界ではそうはいかないでしょうね。
より小型軽量で安価にしていく圧力があるので非可逆コーデックは今後もずっと残りますよ
モバイルもそうですし、ローカルのストレージに大量にデータを詰め込むのもそうです
オリジナルサイズのコンテンツが10時間分入るよりも、
非可逆圧縮されたコンテンツが過去100時間分入るほうが好まれます
オリジナルサイズのコンテンツが100時間分入るよりも、
非可逆圧縮されたコンテン
Re: (スコア:0)
HEIFはロスレス圧縮もサポートします [github.io]よ。
Re: (スコア:0)
死んでもWebM/AOMのコーデックは排除するというAppleの固い意志が伝わってくるな。
Re: (スコア:0)
OpusサポートはSafariのWebRTC対応に伴うもの
WindowsもAndroidも対応しないフォーマットを誰が使うのか (スコア:0)
新規格を提唱するなら、MicrosoftかGoogleの少なくともどちらか一方とナシをつけておくのが必須じゃないの。
Appleが使えば十分でしょう (スコア:1)
ごく最近を除いて、太古の昔からApple社は独自規格や独自仕様が大好きな企業ですから、
Apple内部では「自社が使えば十分」と考えているのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
独自規格ではなく標準化された規格なのだが。Apple発祥でさえない。
HEIFのサイズ半分で同画質というのはうれしいので、WindowsやAndroidなどでも採用してほしいところ。
BPGの提案以来、BPGがもっと普及することを願っていたが、その精神(というかアイディア)を引き継ぐ
HEIFにはぜひとも広まってもらいたいものだ。
ハイダイナミックレンジをサポートするので、デジカメにも普及してほしい。
Re: (スコア:0)
先にYouTubeとインスタに話をつけるべき
MSとGooは後回しでいい
それはひょっとしてギャグで言ってるのか (スコア:0)
YouTubeの運営会社はどこなのか知らないの?
Re: (スコア:0)
Gooの運営会社はNTTレゾナント
Re: (スコア:0)
> WindowsもAndroidも対応しないフォーマットを誰が使うのか
Apple「客がWindowsやAndroidに乗り換えづらくなるようにわざとやってんだよ」
FALC対応 (スコア:0)
もうAppleLossLessは男坂を登り始めたと言うことをAppleが認めたと言う事でいいんでしょうか。
Re: (スコア:0)
自己レス
○FLAC
☓FALC
Re: (スコア:0)
ロスレス規格はさすがに多くなりすぎな気がする
囲い込み目的で独自規格はやめてほしい
そこでAppleのFLAC対応は素直にうれしい
WindowsとMacで使えてウォークマンでも再生できるFLACがますます便利になる
シークも早いしね
Flac (スコア:0)
iTunesでFlacを再生できるようにしてよ。
日本人的には「ヘイフ」と読みたいところ (スコア:0)
HEIFを開発したのがNokiaであることから、フィンランド語の発音「ヘイフ」が選ばれるべきだというフィンランドオフィスが主張。
フィンランド語ってローマ字読みするので、発音に関しては日本人と意見が合うなw
カメラのフィンランド語は"Kamera"とか、ローマ字表記そのまんまやんけー。