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書籍

京都市、寄贈された蔵書約1万冊を無断で廃棄 69

ストーリー by hylom
貸本屋と言われても仕方が無い 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

京都市が、フランス文学・文化研究者の故・桑原武夫氏の遺族から寄贈された蔵書約1万冊を無断で廃棄していたことが明らかになった(毎日新聞)。

桑原氏は京都市の名誉市民となっており、その縁で1988年に寄贈を受けたようだ。これらは市立図書館の蔵書と重複していたため2008年以降倉庫での保管となっていたが、図書館の改修のため保管が行えなくなり、2015年12月に廃棄することになったという。

学術的価値の高い一部は京都大などが保管しているとのことで、また目録も残っているということなので判断が難しいところだが、とりあえずこの図書館の管理能力が足りないということはよく分かる話である。

  • こんなもん因縁だろ (スコア:4, すばらしい洞察)

    by nnnhhh (47970) on 2017年04月28日 12時18分 (#3202137) 日記

    > 学術的価値の高い一部は京都大などが保管しているとのことで、
    > また目録も残っているということなので判断が難しいところだが、
    > とりあえずこの図書館の管理能力が足りないということはよく分かる話である。

    そこまでやってりゃ充分だろ、何か問題なんだ。
    判断が難しいなら無理して文句言う必要ある??

    管理能力ったって能力があっても使うのはタダじゃないんだぜ、
    寄付されたハズのもんをただ置いとくだけでも
    コストかかってるってのに捨てるのにイチイチお伺い立てろってか
    誰がコスト払うのそれ…?連絡先の管理とかまですんのか?税金で?
    遺品管理施設じゃないで。

    遺贈しようとして断られたみたいな話もあるがそりゃ断りたくもなるわ。
    コレ処分された人が不服申し立てとかしたらもめるんじゃないのかなぁ

    館内手続きなり法的手続きを飛ばした、なら分かるが
    礼儀知らずとか挨拶が無かったことを理由に
    公的に処分、しかも減給半年とかありえないっしょ

    逆にちゃんと決まった手続きに違反したのであればそれが報道されるべきでこんな
    「挨拶もなしに人にもらったものを捨てるとはけしからん」
    みたいなことがニュースになるっておかしいだろ…

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      ほんとに。その懲罰決定に意義を唱える方法ってないんですかね。
      話をみる限り、捨てたら世の中から無くなるような希少本を捨てたってわけでもないんでしょうに。

      一体、何の服務規定に違反したのかをはっきりさせてくれないと。

  • 寄贈されても手間もコストもかかるが実際に利用できてないという。

    http://www.sankei.com/life/news/141029/lif1410290006-n1.html [sankei.com]

    各地の図書館が、市民から善意で寄せられる「寄贈本」の対応に苦慮している。すでに所蔵しているものと重なったり、古い学術書などは研究が進んで内容が大きく変化したりと、図書館にとって活用しにくいものが多く、実際に棚に並べられるのは1、2割程度。専門家は「寄贈前に図書館にとって必要か考えてほしい」と訴えている。

    昨年度の寄贈本は1万2760冊。昨年度、実際に蔵書として活用できたのは、2230冊で2割にも満たない。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 11時19分 (#3202074)

      この場合はまた別の話で

      https://mainichi.jp/articles/20170427/k00/00e/040/246000c [mainichi.jp]
      とか見ればわかるけど
      当初は専門の記念室があって、それが移転した際の後の対応がずさん続きで破棄につながったみたいですね

      別のニュースでは、この決裁だした管理者は部長級から課長補佐に降格とか

      • >当初は専門の記念室があって
        たんに寄贈書じゃなくて記念室にあったものを破棄しちゃったんですね。
        それはひどいかと。

        • by Anonymous Coward
          記念室そのものがすでに破棄されてるわけですがそれは
      • 別のニュースでは、この決裁だした管理者は部長級から課長補佐に降格とか

        うわぁ…これ完全に生贄だよねえー
        人事処分までやったので、この件は平にご容赦をー (デデンデンデン

        てパターンや。もう実際に捨てた蔵書が大切なんやなくて、ほかのコメントにもあったけど
        メンツの問題になっとるなー

        # こういうこと繰り返すと再発防止の仕組みも作れずに降格恐れて
         闇から闇に事が進んで二度三度と事は起きる… 一番やっちゃダメなパターンやで

      • by Anonymous Coward
        以後この図書館の倉庫から溢れた本は降格人事発令した教育委員会が責任持って引き取ってくれるわけですね
        なんて素晴らしい解決なんだ
        • by Anonymous Coward

          「廃棄した」ことが問題なのではなく
          「寄贈者に説明もせずに」廃棄したことが問題なの

          • そんなことしてほしかったら寄「贈」なんかするなよ…

            • by Anonymous Coward

              ほんと、これ。

              物を置いとくのだってただじゃないのは寄贈なんかした奴がよく知ってるはずだ。
              残念だとか抜かすくらいなら維持費払って手元においとくべきだったね。

              • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 13時19分 (#3202203)

                正直、貴重な本は大学に逃がしてるし、目録はちゃんと取ってあるしで悪くない判断だと思うんだよね。
                重複している書籍のうち、寄贈本の方が状態良いのに処分してたとかだったらちょっと考慮した方が良いんじゃないとは思うけど。

                図書館に足りないのは管理能力じゃなくて収容力だろう。

          • by Anonymous Coward

            「寄贈者に説明もせずに」廃棄したことが問題なの

            寄贈されたものをどうしようと受け取った側の自由です。

            寄贈ならばね。今回のほんとに寄贈なのかな?

    • by Anonymous Coward
      書架に並べられないのが分かってるのだったら寄贈を受けなければいいのに。
  • by unclear (16660) on 2017年04月28日 11時17分 (#3202072)

    具体的に足りなかったのは蔵書の重要性を把握する能力ではなく倉庫のスペースだったのではないか?
    廃棄にあたって誰に断りを入れればよかったのか?
    本当に廃棄は不適切な処置だったのか?

    ここに返信
  • 相談してくれればAWSなどに退避できたのに、何の相談もなく消すなんて…
    …という話なんでしょうか?(ひぃ

    ただ、利用頻度が低くて通常の基準ならば廃棄してしまいがちな貴重なモノを
    間違って廃棄しないような仕組みって…こういう話って今回が初めてじゃなく
    関連リンクにもあるから、同業者やっちゃったなー俺ン所はそういうこと
    ないようにしよっていう感覚がこの人達には無いのかもしれない。そっちの方がヤバイわー

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      相談してくれればAWSなどに退避できたのに、何の相談もなく消すなんて…
      …という話なんでしょうか?(ひぃ

      OOMKillerならぬストレージキラーが発動した事にしよう。

  • >利用実績が少なかったことから「保管の必要はない」と判断したという。

    将来必要になるかもしれなくて、そのときに悔やまれるんだろうなぁ。
    保存していくのにコストも必要だし、現場は悩ましそう。

    電子化して実体を廃棄するとしてもその手間と費用が別途必要だし、抽出したデータを保存していくのもこれまた別にコスト掛かるし。

    ここに返信
    • > 保存していくのにコストも必要だし、現場は悩ましそう。

      先に書かれてたので一安心と。
      土地建物のコストや広がる一方の書架に対する人件費、市民図書館だからプールされた市民税を使うんだよね。
      どこかで取捨選択をしなければいけないが、必ず誰かの読みたい本が犠牲になる。

      ちゃんとしたプロセスで意思決定せよとか、文化的資産価値が高いものは重みを付けて評価しろとか、ツッコミどころは多々あるけれど、
      「とりあえずこの図書館の管理能力が足りないということはよく分かる話である。」と一刀両断するのは浮世離れしてていかがかと思いますが。
      --
      ---- 何ぃ!ザシャー
      • by Anonymous Coward

        色々面倒な経緯のある蔵書に対して、寄贈を決めた遺族に何の連絡もなしに廃棄というのが問題だったのでは?
        遺族への連絡なしで大丈夫と判断したのは言い逃れ出来ない失策でしょう。
        説明があった後であれば今回の場合は特に問題ないと思いますが。

        • >色々面倒な経緯のある蔵書に対して、寄贈を決めた遺族に何の連絡もなしに廃棄というのが問題だったのでは?

          問題があるとすればそこですね、図書館側担当責任者の礼節というかコミュ力不足かも。
          遺族へのインタビューでわかったということですので、面目潰された言うことでしょうか。

          もしかしたら、遺品の管理を放棄して寄贈されたんだからあとは図書館側で好きにしてもイイんだと担当者は思ってたのかもしれない。
          #京都人ならプライド高いだろうし、裏で色々言われてそう。

          • by Anonymous Coward

            普段コミュニケーションをとってない人は、コミュニケーションにもコストがかかることが想像できないんだね。

      • by Anonymous Coward

        > 文化的資産価値が高いものは重みを付けて評価しろとか
         
        それやるとも、すごいコストかかりそうですね。
        安い人に任せると、CCCと大して変わんないことになりそうだし。

        • by Anonymous Coward

          文化財は将来に残す価値なので、今の価値観で取捨選択できないんだよね。
          「それでも選択する」というときにポリシーを設定するのは誰が責任を持つのかという制度設計の問題だと思う。

      • by Anonymous Coward

        文化的資産価値が高いものは重みを付けて評価しろとか、ツッコミどころ

        むしろ、きちんと重み付けをして評価した結果、

        学術的価値の高い一部は京都大などが保管

        しているわけだし、そこはツッコミどころではないと思う。
        どちらかというと、学術的には問題のない取り扱いであっても、「名誉市民」に対する取り扱いとしては間違いだったということでは?

        # 目録が作成されているという点だけでも十分尊重されているように思う一般市民

        • > むしろ、きちんと重み付けをして評価した結果、
          >> 学術的価値の高い一部は京都大などが保管
          > しているわけだし、そこはツッコミどころではないと思う。

          納得。
          まぁ、図書館側と遺族側で重みの評価が違ったということでしょうね。
          最初に取り決めてたのかが疑問。

          > どちらかというと、学術的には問題のない取り扱いであっても、「名誉市民」に対する取り扱いとしては間違いだったということでは?

          コミュニケーション等々「ちゃんとしたプロセスで意思決定せよ」に含まれるということでよろしいですか。
          # 言葉が足りなかった
          --
          ---- 何ぃ!ザシャー
          • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 13時19分 (#3202204)

            プロセスとしてならそもそも寄贈/所蔵する場所が間違っていた可能性が。
            図書館側は寄贈図書として学術的にも正当に取り扱っていたけれど、遺族が求めていたのは遺品管理ないしは文化財としての扱いなわけで。
            一旦図書館に収蔵してしまった以上、今回の処置が「ちゃんとしたプロセスに基づいた意志決定」である可能性も否めない。
            (なので、処分が行為に対して重すぎるようにも見える)

            図書の内容や、総体としての蔵書ではなく、たんたいの「もの」を故人に紐付けて管理してもらいたいならそれこそ博物館に収蔵するべきだったんじゃないかと。
            あと、一旦図書館に収蔵してしまったことを前提として、その扱いに対する遺族側との合意のタイミングとしては、廃棄ではなく記念室の廃止の方が妥当なんじゃなかろうか、とも。
            たぶんそこが「記念品」から「蔵書」に扱いが切り替わった時点だと思うので。

            • 非常に目からウロコですわ……。
              よーするに、財団募って記念館を建てるべき案件だったわけですか。

              一方、本を取り扱うプロに「本としての状態管理とメンテナンス」を期待した面は否めないかも。
              だとすると詐欺くさい話ですな。明文化した契約事項があるかどうかも疑わしく……

              # じゃあせめて金だけでも出せよと
              --
              ---- 何ぃ!ザシャー
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 11時35分 (#3202094)

    寄贈ってあげたモノでしょ?
    貰ったモノを「無断」で捨てちゃいけないの?
    重複してたんでしょ?置けなかったから捨てただけでしょ?

    要らない本を買って税金の無駄遣いといわれる図書館もあるのにね。

    置く場所を確保するために税金投入して場所作れってこと?
    それとも有難迷惑を「有難迷惑」だと言えば良かったってこと?

    論点がサッパリ分からん。

    ここに返信
  • 問題なのは、本の情報が失われてしまうこと。
    場所がないんだから廃棄処分になる本が出てくるのは避けられない。

    これを機に、廃棄すると再入手が困難と思われる書籍を廃棄する場合は電子化しておく手順にして、それが可能にできるように図書館の蔵書を電子化するための予算と法整備をすすめるよう文化庁あたりに要望を出すのが良いんじゃないかと思う。

    どうせ廃棄するんだから時間がかかって設備も大掛かりになる非破壊電子化じゃなくて、裁断して一般の業務用スキャナで取り込みするようにすればいい。
    一般事務員にだって作業できるし、簡単に機材もそろう。著作権周りの問題が解決すればすぐにでも取り掛かれるよ。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward

      まあぶっちゃけこの場合、本の内容を確保というより
      だれだれが所蔵していたっていう付加価値が問われてる感じですよね

    • by Anonymous Coward

      こういう古書に触れたことがなく想像力もないのに流行技術の知識だけは中途半端にある素人の素朴な思いつきが一番危うい。
      やはり専門家が声をあげなきゃいけない。

  • by the.ACount (31144) on 2017年04月28日 13時06分 (#3202190)

    寄贈したら捨てられるから、世に残したい本はオークションで売った方が良い。
    って話は昔から聞いてたがなー。

    --
    the.ACount
    ここに返信
  • 偉そうに見下さないと生きていけないのかな?無様ね。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 11時32分 (#3202091)

    寄贈されたんだから、図書館の勝手もある程度認めるべきなのにね。
    異常事態か?これ。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 11時33分 (#3202092)

    >これらは市立図書館の蔵書と重複していた
    >学術的価値の高い一部は京都大などが保管している
    >目録も残っている

    だったらよくね?
    何が問題なのか明確にしてほしい。遺族に断らなかったこと?

    寄贈者への礼儀はもちろん大事だが、それは社会的礼節に関する話で、管理能力とは全然違う話だろう。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 11時46分 (#3202104)

    図書館とは言わない国立書庫つくれよ
    そういうとこ作って一元管理(震災除けのためコピーを地域分散)
    国会図書館ってそういうものかと思ってたけどそうでもないみたいだね
    ハコもの好きなのになぜこういうのはできないのか不思議

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2017年04月28日 11時56分 (#3202111)

    寄贈したんだからそのまま捨てたところで何の問題も無いでしょ
    それどころか価値の高いモノは実物があって全体の目録も残ってるんだし
    手放しても本主権があるからいずれ徳政令で取り戻せるとかそういう話?

    ここに返信
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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