KADOKAWA Technology Review
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Uber’s Woes Show the Difficulty of Commercializing AI

自動運転は非現実的 人工知能バブルをウーバーのAI顧問が批判

自動運転を研究中の各社は、人工知能にはまだ運転免許を与える段階にないことに気付いている。あらゆる状況に対応できるほどには賢くなく、雨やひょうで性能が下がるセンサー、レーザー光線の干渉など、事業化にはほど遠い段階なのだ。 by Will Knight2017.03.29

ロボット工学やAI研究に巨費を投じ、ライバルの先手を取るウーバーの戦略には、何か問題があるようだ。

最近数カ月間で、ウーバーの「先端テクノロジー・グループ」(ピッツバーグ拠点の自動運転車プロジェクト)所属の幹部何人かが離職した。また、新設されたAI研究所のゲイリー・マーカス所長は、就任から数カ月後に所長を辞任、現在は特別顧問を務めている。ウーバーにまつまるこうした事実は、大局的に見れば、非常に複雑な最先端テクノロジーを事業化することの課題を明らかにしている。

ウーバーは、ニューヨーク大学のマーカス教授(認知科学)が率いるスタートアップ企業ジオメトリック・インテリジェンスの買収後、昨年12月にAI研究所を設立した。ウーバーのAI顧問を続けるマーカス教授は3月27日、MIT Technology Reviewが主催する「EmTech Digital」カンファレンスで人工知能に関する未解決の課題について講演する。

ウーバーは先週も失敗が報じられた。ウーバーの自律自動車が別の車を巻き込んで事故を起こし、同社は …

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