1.SUMIFS関数は何ができるか?
SUMIFS関数はSUMIF関数の複数条件指定バージョンで、「列ごとに条件指定し、その全てに一致した行の数値を合計してくれる関数」です。
例えば次のような表があったとします。
この時セルG3には、セルA3からA7までに「福島」が入っていて、B3からB7に「ねぎ」が入っている行のみの仕入量を合計しています。
ちなみに、条件が一つでいい場合にはSUMIF関数でも同じ事が可能です。
SUMIF関数の説明は、他のページにありますので参考にしてください。
2.SUMIFS関数を使った計算式の作り方
では次に、SUMIFS関数を使った計算式の作り方を説明します。
まず、計算式の型は以下の通りです。
「=SUMIFS(①[合計したい範囲],②[条件を検索したい範囲1],③[条件1],④[条件を検索したい範囲2],⑤[条件2]…)」
例)「=SUMIFS(C3:C12,A3:A12,E3,B3:B12,F3)」
①[合計したい範囲]
ここには、合計したい数値が入っている範囲を指定します。
指定するのは1列(A○:A△)だけで、たとえ複数列指定しても、左端の列が参照されます。
例では仕入量を合計したいので、「C3:C12」としています。
② [条件を検索したい範囲1]
ここには、③で指定する条件が含まれる縦の範囲を指定します。
ここで指定する範囲の行番号は、①と一致させてください。
一致させないとエラーが出てしまいます。
例では産地で条件を指定したいので、「A3:A12」としています。
③ [条件1]
ここには②で絞り込みたい条件を指定します。
例では産地を「福島」だけに絞り込みたいので、「E3」としています。
④ [条件を検索したい範囲2]
ここには⑤で指定する条件が含まれる縦の範囲を指定します。
ここで指定する範囲の行番号は、①、③と一致させてください。
一致させないとエラーが出てしまいます。
例では品名を「ねぎ」だけに絞り込みたいので、「B3:B12」としています。
⑤ [条件2]
ここには④で絞り込みたい条件を指定します。
例では品名を「ねぎ」だけに絞り込みたいので、「F3」としています。
以下、条件を指定したい分だけ[条件を検索したい範囲]と[条件]を増やすことができます。
3.特定の文字列を含む条件指定のやり方
SUMIFS関数ではSUMIF関数と同様に、②の検索条件を入力する際に、「○○を含む」と指定することができます。
例を使って説明します。
セルG8には次のような計算式を入れています。
=SUMIFS(C3:C12,A3:A12,E8,B3:B12,F8)
そしてセルE8には「*福*」と入れています。
福の前と後ろに「*」を入れることで、文字列の中に「福」が含まれていれば条件に一致することになるのです。
また、これは次のようにも書けます。
=SUMIFS(C3:C12,A3:A12,"*福*",B3:B12,"ねぎ")
絞り込みたい条件の値をセル参照にするのか、計算式の中に直接入力するのかだけの違いですが、どちらの形も覚えておくと役立つと思います。
SUMIFS関数はとても便利な関数ですので、参考にして活用してみてください。
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