Updated: 2016/12/15 10:33
ストレスホルモン セロトニン コルチゾール

ストレスでホルモンが増える?ストレスホルモンの話

現代人の多くが働きすぎでストレス過剰となり、病気を招いているといわれています。しかし、リラックス過剰でも無気力に陥って病気になってしまうこともあるのです。私たちの体と心は仕事や家事など活力のある世界と、のんびりしたリラックスできる世界のバランスがとれていてこそ健康で前向きに生きていくことができます。

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ストレスホルモン・コルチゾールについて

私たちが心で感じたことや頭で考えたことは、ホルモンという形で物質化され、体に作用されます。

人の体はストレスを感じると、体や心をストレスから守るため、副腎皮質ホルモンを分泌するような仕組みになっていますが、このホルモンが腎臓の近くにある副腎に伝わり、副腎からコルチゾールが分泌されます。

コルチゾールはストレスに反応して作られるためストレスホルモンと呼ばれますが、ストレスから体を守る抗ストレス作用のあるホルモンです。コルチゾールは代謝や免疫にかかわるホルモンで、増えすぎると副腎に負担がかかり体中のホルモンのバランスが崩れてしまいます。その結果、うつ病などの精神疾病、不眠症などの睡眠障害や糖尿病、肥満症などにかかりやすくなってしまいます。

コルチゾールとセロトニンの関係

ホルモンには多くの種類がありますが、人によってホルモンの分泌量が違います。

例えば、コルチゾールとセロトニンの二つのホルモンは誰の体の中にも存在していますが、人によってホルモンの量が違います。
セロトニンは血圧の安定や体温の調節、消化吸収などの機能のコントロールや安眠のための体内時計を調整する働きをしますが、このセレトニンが順調に分泌されていれば、幸福感を感じやすくなるといわれています。

コルチゾールの分泌が多い人はストレスを感じやすく、セロトニンの分泌が多い人はストレスを受けても安定した精神状態を保つことができるようです。それでは、このようなホルモンの分泌量の違いはどこからくるのでしょうか?

それは遺伝的な要素もあるものの、上手に気分転換をはかれる人はセレトニンの分泌量も多くなる、ということがあります。コルチゾールもセレトニンもどちらも大切なホルモンですが、コルチゾールは増えすぎないように気をつけ、セレトニンは増えるようすれば体も心も安定します。

どちらのホルモンにも有効な方法が「笑い」です。

笑いの効果について

・副交感神経が高まりリラックス効果が得られる。
・体の抗体能力が高まり病気にかかりにくくなる。
・体が柔軟になる。
・大腸を刺激して便秘が解消される。
・気持ちが若返り、老化予防になる。

おかしくも楽しくもないのに笑うことは不自然なようにも思えますが、日々の生活の中で意識的に笑うようにすると、ホルモンの分泌のバランスが良くなります。お医者さんにかかることもなく、サプリメントや薬に頼る必要もなくホルモンの分泌を促す「笑いのセルフ治療」は、自分できる一番簡単な方法です。

そのほかのストレスホルモンについて

怒ったり、いらだったりして強いストレスを感じると脳内にノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。
先の見えないストレスを受け続け、ノルアドレナリンが長期にわたって出続けると、ホルモンバランスが崩れて、病気になったり老化の進行が早まったりします。

また、恐怖を感じた時はアドレナリンが分泌されます。

ノルアドレナリンもアドレナリンも人にやる気と活力を呼び起こすホルモンで、生きていくには欠かせませんが、毒性もあるためほどほどの分泌が望まれます。イライラしたりドキドキしたりするときは意識的に深呼吸をするだけでも、過剰なホルモンの分泌を抑えることができます。

ストレスには自分なりの気分転換を

私たちの体や心の安定には、多くの種類のホルモンが関わっています。

ストレスを受けやすい体質だからとあきらめることなく、どのホルモンもバランスよく分泌されるように、自分なりの気分転換の方法を幾つか持っておくとよいようです。「笑う」「歌う」「動く」など単純なことで意外にも脳はリセットされます。

自分の体や心の主治医は自分自身です。健康的な生活を送るために、自分自身で管理する生活を始めてみてください。

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