長崎県観光を楽しむために知っておきたいこと

江戸時代、鎖国体制を敷いていた日本で、唯一海外との貿易が認められていた長崎県。グラバー園をはじめ異国の文化が垣間見える観光スポットが点在しています。キリシタンによって建てられた大浦天主堂や浦上天主堂など歴史的建造物を見学できるほか、稲佐山からの圧巻の夜景を楽しむことができます。県南部の島原半島では火山の恩恵による温泉が豊富。北部の佐世保にはイルミネーションで有名なハウステンボスなど、アミューズメントも豊富です。

銀冠山からの夜景

銀冠山からの夜景/提供:長崎県観光連盟

長崎県の歴史

室町時代、平戸にポルトガル商船が来航し、フランシスコ=ザビエルをはじめとした多くの宣教師たちによって、たくさんの西洋文化が流入しました。江戸時代に入るとキリスト教への弾圧が激化しますが、キリシタンたちは地下に潜りその文化を守ってきました。
その後、明治の開国期には政府によって長崎造船所(後の三菱重工業長崎造船所)が造られ、長崎や佐世保は軍港都市として発展していきます。しかし太平洋戦争時、軍港長崎は空襲の標的となり、投下された一発の原爆によって全てを失ってしまいます。それでも、長崎の人々の弛まぬ努力により復興を果たし、2022年の九州新幹線長崎ルートの開業を目指す九州で指折りの経済都市として成長を遂げています。

出島

出島/提供:長崎県観光連盟

長崎県のご当地グルメ・食文化・特産品

たくさんの海鮮と野菜、それに中太麺を鶏ガラスープで炒めた長崎ちゃんぽんは、長崎皿うどんと共に県を代表するグルメです。他にも平戸や小浜地方特有のちゃんぽんや、あごだしスープでいただくご当地ラーメン、島原手延べそうめん、五島うどんなど、麺文化が発達しています。
また、軍港として栄えた都市が多いため佐世保バーガーやレモンステーキ、トルコライスなどの洋食メニューや、卓袱料理と呼ばれる西洋と東洋の料理を合わせた宴会メニューなどを楽しめます。
島原半島では具雑煮やろくべえなど和テイストの郷土料理もいただくことができます。各島々では和牛の生産が盛んで、県内各所で壱岐牛・大村牛・平戸牛などの和牛を堪能することができ、また海にも囲まれているため、紅王(アマダイ)、壱岐剣(剣先イカ)、ごんあじ、野母んあじ、値賀咲(長崎イサキ)、九十九島カキなどのブランド魚介を味わうこともできます。
お土産としては王道のカステラ、それにかんころ餅や一口香などの鉄板どころをおさえておけば間違いないでしょう。

ちゃんぽん

ちゃんぽん/提供:長崎県観光連盟

長崎県の主要観光スポット

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