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【冨山和彦】「Gの時代」が終わり、「Lの時代」がやってきた
2016/11/12
Lの反乱
今回のトランプの勝利は、ブレクジットと同じ構造であり、L(ローカル)の世界の人たちの反乱だ。右とか左とかは関係ない。
今の世の中は、グローバルエコノミーの中で急上昇していく人たち(Gの住民)と、ローカル経済の中に閉じ込められている人たち(Lの住民)の間で分断されてしまっている。それが格差の実相だ。
実は、どんな国でもLのほうが圧倒的多数派だ。少なくとも8,9割ぐらいがLであり、アメリカでは9割くらいがLだろう。
そのLの人たちが「政治もメディアも、俺達のことを全然見ていないじゃないか」と反乱を起こしたというだけの話だ。
今回の投票結果を見ても、真っ赤になっている州は内陸部であり、青になっているのは、スタンフォードとUCバークレーのある西海岸と、ハーバード、MIT、ウォールストリートがある東海岸だ。ブレクジットのときも残留派はほとんどロンドンだったのと同じ話だ。
私のGとLの理論で説明すれば、トランプ勝利は驚きの結果ではない。
この連載について
下馬評を覆しての「トランプ圧勝」。トランプ大統領の誕生は、世界の大きなターニングポイントになる。トランプ後の世界はどんな世界になるのか。経済・日米関係、米中関係、米ロ関係などの切り口から将来を展望する。
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