世界屈指のトップAR/VR/2D/3DゲームエンジンのUnityは、7月13日、シリーズCで1億8,100万ドル(約190億円)の資金調達を実施した、と発表した。
今回のラウンドは、DFJ Growthがリードで、FreeS Fund、Thrive Capital、Max Levchin氏とSequoia Capital、WestSummit Capitalなどの既存投資家が参加した。
今回の資金調達で、DFJのパートナーであるBarry Schuler氏が社外取締役に就任する。
Barry Schuler氏のポートフォリオには、先日三菱UFJ銀行と戦略的資本業務提携を締結し、三菱UFJ銀行・三菱UFJキャピタルから資金調達を実施したCoinbaseをはじめ、Foursquare、Twitter、SpaceX、Teslaなどがある。
Unityは、米国・サンフランシスコに生まれたゲーム開発エンジン会社。現在、従業員数は全世界で約1,000名。Unity開発者は、AR/VR/2D/3Dの25以上のプラットフォームでゲームや新しいユーザー体験を提供できる。
また、Unityを使ったモバイルゲームは、全世界のモバイルゲーム売上ランキング上位1,000タイトルのうち31%を占める。それには、インディーズゲーム『Perchang』『Sky Force Reloaded』『INKS』から、任天堂・Niantic・ポケモンのスマートフォン向けARゲーム『ポケモンGo』やコロプラのスマートフォン向けのワンフィンガーRPG『白猫プロジェクト』、スクウェア・エニックスのスマホ版『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』などがある。(参考記事:売上はすでに約1億円以上か!?『ポケモンGo』、米国アプリランキングで1位獲得...48時間でダウンロード数がTinder越え、さらに滞在時間はSnapchat超え、DAUはTwitterに迫る勢い)
さらに、Unityは、Gear VRのコンテンツのうち90%で利用されているなど、PC/コンソール/VR/ARの分野でも必要不可欠な存在になっている。
今回の資金調達によって、Unityは、①開発の民主化、②開発における難題の解決、③開発者の成功体験の創造、の三点に集中し、さらなる事業開発を進めていきたい考えだ。
なお、13日付のWall Street Journalなど一部メディアでは、今回のラウンドのバリュエーションは約15億ドル(約1,600億円)と報じられている。