火事だ! 落ち着いて、まずやらなければならないこと(まとめ)

2016年10月26日

    

火事だ!落ち着いて、まずやらなければならないことまとめ

いざという時、どう行動できるか。これは震災時などもそうですが非常に大切なことです。しかし実際、いざという時はこないだろうと高をくくって、火事や地震になった時にパニックになりどうしていいかわからなくなってしまう人もいます。ここでは、火事になったらまず何をすれば良いのかをご紹介します。日ごろからシミュレーションしておくことで、いざという時の行動が変わってきますから確認しておきましょう。

まずは消防に電話!

火が天井に達している場合には自分の力で消火することはできません。その前の段階なら消火器で消せることもありますので、日ごろから消火器の場所、使い方はマスターしておくと良いでしょう。自力で消火できない場合、無理せずに安全なところに避難します。避難するときには煙を吸わないように気をつけましょう。

日ごろから非常用の出入り口は把握しておいてください。身の安全が確保できたら119番に通報し、外に出たら「火事だ」と叫んで近隣の人にも知らせます。消防隊員が到着したら、普段この建物に誰がいるのかを報告しましょう。消火中の建物にいる人は全員非難させなくてはならないためです。

家の場合には家族の名前、会社の場合には従業員や関係者になります。その後、建物の責任者と火事を起こした本人が手続きを行っていくので、責任者を特定します。賃貸の場合は家主さん、会社の場合は代表取締役になります。

まずは慌てないように行動することが大切です。普段から避難経路を確認しておき、いざという時に気持ちを落ち着けて行動できるようにしたいですね。

消防と警察に報告

なぜ火事が起きたのかその原因を消防の人に聞かれるので説明してください。消防署の場合は消防記録をつけるために質問されます。その時には自分の名前、住所、生年月日、年齢を聞かれ、会社の場合にはどんな業務を行っているのかも聞かれますので、大まかに説明する必要があります。

どの部屋から火事が起こったのか、この建物は何階建てかなども聞かれるでしょう。消防の後に警察にも同じような質問をされますが、警察ではこの火事は事故か事件か?という視点で質問してきますので、しっかり事情説明するようにしてください。下手にうろたえてしまって事件だと疑われても困ります。火事の原因が明白である場合にはきちんと説明した方が良いでしょう。

消火が終わった! そのあとは

家の中、もしくは会社の中が全焼してしまって形が残っていない場合を除いて、焼け残った室内は水浸しになっています。漏電やガス漏れの可能性もありますので、消防署がガス会社や電気会社の人に連絡をして現場に呼び寄せているはずです。

ガス会社の人はガスの元栓のチェックなどを行いますが、キッチンの状態によってはしばらく使えないということも。その場合にはガスの元栓を閉栓してもらうこともできます。

消火活動が終わり、水が引いて安全な状態になったら電気会社の人に「電気設備調査結果のお知らせ」のはがきを書いてもらってください。これは消火活動によって水浸しになった電気系統に、不具合が発生していないかを調査した結果の報告書になります。

火事になると、消火までではなく消火してからの方がたくさんの手続きがあるので忙しくなります。この時は火事になってかなり落ち込んでいるかもしれませんが、手続きはしっかり行いましょう。

火事になったらとにかく119番へ!

火が天井にまで行っていないし、まだ自分で消火できるだろうと思って最後まで消火活動をしていると、逃げ遅れてしまうこともあります。自力で消火活動を行うにしても119番はしておいた方が良いでしょう。

特に近隣住宅が密接しているような地域の場合、二次災害が起こってしまうこともあります。最悪「火事だ」と何度も叫びながら消火活動をしつつ、さらに119番に連絡するということになりますが、くれぐれも逃げ遅れることのないように普段からシミュレーションしておいてくださいね。