年収が増えて収入が減る「働き損」は絶対避けたい!パート・バイトで稼ぐ税金とのバランスが良い年収は?
よく耳にする年収103万円の壁や130万円の壁、きちんと理解していますか?パート・アルバイトとしての働き方と年収、そして世帯収入に直結する知識です。働きすぎると損だと言われる理由と、それを避ける方法までは絶対に知っておきましょう。特に年収106万の方、2016年から始まる新制度をご存知ですか?
年収を増やしても手取りが増えない?!働き損を避けるには
結婚後、パートで働く女性のうち半数以上が年収103万円以下に抑えていました。配偶者の年収が103万円以下の場合、配偶者控除が適用されて所得税・住民税がちょっとずつ免除されるからですね。しかし税金は収入が増える毎に高くなるシステムにありますので、働いて稼ぎを得ると徐々に税金の優遇措置がなくなる仕組みになっています。
家族の税負担が増えて世帯収入が伸びにくくなる
配偶者の年収が130万円を超えると、住民税や所得税に加えて健康保険や厚生年金保険料の負担がのしかかります。配偶者特別控除はまだ適用されますが、金額は減少していますし収入の約14%程度が社会保険料に回されるため、年収が130万まで増えても世帯収入は増えません。むしろ手取り金額が減っている可能性すらあるのです。
覚えておきたい年収の壁[130万~141万円]は要注意
150万稼いだつもりでも、家庭に入る金額は年収130万の時と同じ
年収が120万円までは多少停滞する部分がありつつも、世帯収入は右肩上りです。それが130万円を超えた途端に大きく落ち込んでしまうことをご存知ですか?配偶者の年収が130万円でも150万円でも、実は家庭に入る金額は同じということになるのです!
というのも年収141万円以上は配偶者特別控除が適用外となります。これで優遇措置は全てなくなりますので、税負担が一気に家計を圧迫してしまいます。せっかく時間を割いて働きに出ていながら手取り収入が減ってしまうなんて、とんでもない話ですよね。
103万の壁を超えて130万円以上稼ぎたいなら、160万円の壁を目指しましょう。
税金の負担が急激に増す130万の壁を超えるなら年収の目標は160万円以上です。もし現在の年収が130万~140万円になりそうなら早急に労働時間の調整をした方が良いですよ。
2016年に生まれる「新しい壁」もチェック
2016年秋から一部のパート・アルバイトに対する厚生年金と健康保険の適用拡大が決定されています。従業員501人以上の企業で働き、1週間の所定労働時間が20時間に達する人は、短期労働者であっても厚生年金・健康保険への加入が義務となります。
つまりは給料から天引きされるお金が増えて、手取り金額が減ってしまうということ。チェーン店のパートとしてひと月8万8千円程度稼いでいる方は収入の計算を見直しましょう!
103万円の壁崩壊で今後はどうなる?
今までは年収103万円を超えるまでは働くほどに世帯収入が増えていき、税金の負担額は1万円以下で済ませることが可能でした。そのため年収103万円までが扶養内で働いても損しないラインとされ、長らく103万円の壁と言われてきたのです。
その配偶者控除が2017年1月に廃止すると来たものですからさぁ大変!今後はどの程度の年収を目指せば働き損を防げるのか、あるいはその考え方すらもできなくなってしまうのか。今後の情報から目が離せません。
今後の収入と将来は?!今からできるのは「支出を減らす」こと
税制度の変更で今後の収入が不透明になってしまいましたよね。せめて早く新案が決まってくれれば良いのですが、それを待つ間にもできることがあります。それは支出を減らすことです。電気料金プランを乗り換えて、節約効果がずっと続くお得な電気を手に入れませんか?