今夏ボーナスUPが話題! 紙・パルプ業界3社の社員の声を比較
2016/08/17
経団連の集計によると今夏のボーナスが昨年比プラス3%アップしたのが紙・パルプ業界。円高を背景に輸入原料価格が下がったことで好調のようですが、この業界で働く魅力はどんなところにあるのでしょうか?今回は、王子ホールディングス、日本製紙、レンゴーの大手3社に注目し、分析していきたいと思います。
きちんとした給与システムで社員も納得!
まず、3社の平均年収を見ていきましょう。【王子ホールディングス】 【日本製紙】 【レンゴー】
王子ホールディングスは563万円(回答者の平均年齢:32.4歳)、日本製紙は597万円(回答者の平均年齢:34.5歳)、レンゴーは500万円(回答社の平均年齢:32.5歳)という結果になりました。それぞれの企業の回答者の納得度は64〜80点とまずまず。3社とも30代前半の方を中心とした平均年収であることを考えればなかなかの高年収です。各社の社員・元社員のクチコミを見ていきましょう。
王子ホールディングス の社員の声はこちら
- [30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 電気などと比べると安い水準ですが、それなりの給料をもらうことができます。35歳で650万円くらいです。非管理職の間は残業がすべてつけることができます。労働組合との協定などがあるので、時間がオーバーしないように調整することになります。
- [30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 電気・電子・機械系エンジニア]
- 山陰ではなかなか給与水準の高い会社はないが、王子製紙は給与も他に比べたら高く良かった
日本製紙 の社員の声はこちら
- [40代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系]
- 職級ごとに定められた給与額が根拠と共に公示されているおり、必要なコンピテンシーも分かりやすい基準が整備されている。
- [40代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 【昇給システムについて】一般職は年齢と経験年数で上がる。係長になると役職手当が付く。管理職は上司評価による等級が上がれば上がる。
レンゴー の社員の声はこちら
- [30代 / 男性 / 元社員(正社員) / その他]
- 繁忙期などの残業時間は多くなりますが、同業他社で比べると、給与面ではトップクラスに高いと思います。忙しい時期には有給休暇は取りにくいですが、前もって早めに申請しておけば、比較的取得はしやすいと思います。
- [40代 / 男性 / 現社員(正社員) / 企画・事務・管理系]
- 業界ではトップ水準。管理職ならメーカーとしてはそこそこ。残業代、かつては渋かったが、今はほぼつけたいだけつけれる。一般社員で年収1000万に達したツワモノもいるようだ。男女の格差も若い世代はほぼなくなってきている。
各社とも、比較的高水準できちんとした給与システムがあるようです。
福利厚生・教育制度への納得度は3社とも70点前後!
続いて福利厚生と教育・研修制度について見ていきます。
【王子ホールディングス】 【日本製紙】 【レンゴー】
王子ホールディングスは73点、日本製紙は74点、レンゴーは70点と高水準であることがわかります。それぞれの会社の制度について、社員・元社員のクチコミをチェックしましょう。
王子ホールディングス の社員の声はこちら
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / その他]
- ウェルプランがあり年間5万円、福利厚生は充実していると思う。住宅費補助等、各種手当ても充実しており、いうことはないと思う。
また提案制度があり、自発的な活動により、商品券ももらえるので、がんばっている人はがんばっている。
- [40代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 【社員交流のための制度】他社とのボート競技会などがあります。その他、社会人アイスホッケーや野球などがあります。
日本製紙 の社員の声はこちら
- [40代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系]
- 一般従業員に対しては厚い福利厚生制度である。保養所、旅行費用補助など活用している社員は多いと思う。
- [30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 【有給休暇以外の休日・休暇制度】ある。勤続年数が十年毎にリフレッシュ休暇が付与される。十年目は5日、二十年目は7日、三十年目は10日のリフレッシュ休暇が連休で取れる。
レンゴー の社員の声はこちら
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系]
- 【長く働いていける環境か】営業なので仕事は多く夜も遅い。しかし福利厚生がしっかりしているのでその面では長く勤めれると思う。
- [20代 / 男性 / 元社員(正社員) / 企画・事務・管理系]
- 【社員交流のための制度】部活が無かったので野球部を創部運動会 盆踊りなど家族参加のリクリェーション
福利厚生制度では、社員同士の交流制度について挙げているコメントが目立ちました。そのほか、教育・研修制度に対しての評価も高く、王子ホールディングスは66点、日本製紙は77点、レンゴーは70点と70点前後の数字が目立ちました。社内制度はなかなかに充実しているようです。
経営体制、海外体勢を評価する社員・元社員が多数!
最後に注目したいのは各社の安定性と仕事のやりがいについて。
【王子ホールディングス】 【日本製紙】 【レンゴー】
会社の安定性に関する項目を見ていくと、王子ホールディングスは76点、日本製紙は74点、レンゴーは80点といずれも高得点。会社の安定性に社員たちの信頼が置かれていることがわかります。社員・元社員のコメントをチェックしていきましょう。
王子ホールディングス の社員の声はこちら
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- ・会社の安定性
紙会社として圧倒的なシェアを誇っており、現在も紙関係の事業が収益の多くを占めています。そのため、今後会社規模が縮小することはあるかもしれませんが、倒産することはまずないと考えられます。・職場の環境
研究所には穏やかで接しやすい人が多く、飲み会も少ない(オフィシャルなものは年6~8回程度、あとは飲み会を開きたい人が自由に企画)ため、人間関係的には働きやすいと思います。
- [30代 / 男性 / 元社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 印刷用紙より段ボールなどの割合が高いためと、東南アジアへの積極的な進出により、同業他社と比べて利益を安定して出すことができる経営体制になっていると考えられます。ただし、中国工場への投資額が大きく、政治の影響を受けやすい状況にもなっている点が不安要素です。
日本製紙 の社員の声はこちら
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 製紙業界全体として、需要の低迷のため国内市場は頭打ち感があるが、日本製紙は海外市場にシフトしているため今後の成長性は見込まれた。
また、新規事業にも熱心で新規素材の開発や機能性フィルムなど新たなフィールドにも挑戦する社風がある。
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 医薬・化学・素材・食品系専門職]
- 製紙業界2位であり、財務的にも非常に安定はしている。
ただ、国内での売り上げは頭打ちなため、今後の海外展開次第でさらに発展するか、横ばい状態を続けるか決まってくると思う。
また、ペーパーレス化が進む昨今において、他社との競争激化は避けられない。
レンゴー の社員の声はこちら
- [40代 / 男性 / 現社員(正社員) / 企画・事務・管理系]
- 100年以上段ボールで生きている会社。今後も需要は無くならず、トップメーカーとして基盤は揺るがない。全国に事業所あり、海外展開も意欲的。買収も熱心で、国内子会社増加中。福利厚生まずまず、子供3人目から100万円御祝い金などユニーク。
- [40代 / 女性 / 元社員(非正社員) / 企画・事務・管理系]
- 派遣社員として勤務しましたが、常に更新を打診いただきました。
他の部の派遣の方も居心地がいいのか長年勤務の女性が多かったです。
今回は私の事情で更新はしませんでしたが、それがなければまだずっと更新していけたと思います。
とても社風はよく、落ち着いた上品な会社でした。
仕事もしっかり大手なので部署ごとにわかれ独立してやっていました。
全体的によい会社だと思います。
自分で仕事もどんどんすすめていけたと思います。
自社のことのみならず、業界全体の動向を把握した上で、安定性を評価する声が目立ちました。社長の舵取りを評価する声もちょこちょこ見られたのも特徴的です。
いかがでしたか?今回は紙・パルプ業界に注目してみました。この記事が、業界を知る一助になれば幸いです。あなたからの口コミもお待ちしております。投稿はこちらから。
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