北米や英国などでモバイル通信のパフォーマンス測定サービスを提供するRootMetricsが、日本市場に参入。それに伴い、東京・札幌・横浜間で実施した「モバイル・ネットワーク・パフォーマンス・レビュー」の結果も公開しています。
調査には0~100のポイントの同社独自のRootScore使用。これはユーザーの日常的なモバイル経験を反映するスコアだとしています。さらに、各キャリアの携帯端末を使用して記録したダウンロードとアップロードの速度中央値も発表しています。調査結果は以下の通り。
▼東京の調査結果
東京
●ソフトバンクが RootScore アワードを受賞。六つのカテゴリーすべてで、単独または他社と同列で一位に。
●総合パフォーマンス、ネットワークの信頼度、通話では、NTT ドコモとソフトバンクがともに一位。
●ネットワークスピードおよびデータ通信において、ソフトバンクは単独で一位に。
●SMS(ショートメッセージ)のパフォーマンスは三社が横並びの結果に。
●ダウンロードの速度中央値は au とソフトバンクが最も速く、それぞれ 39.0 Mbps および 35.7Mbps(統計上同等)を記録。これは、音楽トラック 1 曲を 2 秒以内でダウンロードすることが可能。
●アップロード速度中央値は NTT ドコモとソフトバンクがそれぞれ 9.0 Mbps と 8.8Mbps と二社がほぼ同じスコアで最速となった。これは、写真 1 枚のデータを 4 秒以内にアップロードすることが可能。
▼札幌の調査結果
札幌
●au は四つのカテゴリーで一位を獲得。ソフトバンクと NTT ドコモも、それぞれ単独または他社と同列で一位を獲得。
●ネットワークスピードとデータ通信ではソフトバンクがアワードを受賞。au と NTT ドコモは総合パフォーマンスカテゴリーにおいてともにアワードを獲得。
●ソフトバンクは、ダウンロードの速度中央値で最速の 36.9 Mbps を記録。これは、音楽トラック 1 曲を 2 秒以内でダウンロードすることが可能。
●ソフトバンクは、アップロードの速度中央値において東京よりも早い 14.3 Mbps と三社の中で最速となった。これは、写真 1 枚のデータを約 2.5 秒でアップロードすることが可能。
▼横浜の調査結果
横浜
●ソフトバンクは、測定対象となった六つのモバイルカテゴリーすべてにおいて、単独または他社と同列で一位を獲得。
●三つのキャリアすべてが SMS(ショートメッセージ)でともに一位。ソフトバンクとNTT ドコモは、総合パフォーマンス、ネットワークの信頼度、通話においてともに一位に。さらにソフトバンクは、ネットワークスピードとデータ通信において単独で一位を獲得。
●ダウンロードの速度中央値は au とソフトバンクがそれぞれ 33.4 Mbps および 33.6Mbps(統計上同等)を記録。これは、音楽トラック 1 曲を 2 秒以内でダウンロードすることが可能。
アップロードの速度中央値はソフトバンクが最も速く、7.8 Mbps を記録。これは、写真 1 枚のデータを 4 秒以内でアップロードすることが可能。
調査結果をまとめると、NTTドコモとソフトバンクが東京と横浜の両都市の総合評価において、ともに1位を獲得。札幌では総合評価において、auとNTTドコモがともに1位を獲得しております。