SIE(ソニー・インタラクティブ・エンタテイメント)がPS3のゲームが遊べるストリーミングゲームサービス「PlayStation Now」について、Windows PCに対応したと発表しました。
サービス開始はまず欧州で、近日中に北米でもスタート。日本での対応は現時点で言及がありません。PlayStation Nowへの対応に伴い、同社のPS4用ゲームコントローラーDualShock 4をWindows / Macで使うことができるUSBワイヤレスアダプタも発売されます。
サービスプランは、対象タイトルを一定期間好きなだけ遊べる「定額制サービス」(1ヶ月2315円+税)と、1タイトルごとに所定の期間遊べる「レンタルサービス」(1本200円+税~)(4時間、7日間、30日間、90日間の種別あり)の2タイプ。北米地区では2015年1月から、日本では同年9月から正式にスタートしました。
これまでは、PlayStation NowをプレイできるのはPS4やPS Vita、液晶テレビのブラビアやBlu-rayプレイヤーなどソニー製品に限られていましたが、原理的には「操作情報を送り」「映像ストリーミングを受信できる」あらゆる機器に対応できるはず。それが今回ようやく、他社製品にも開放されたというわけです。
パソコンの推奨スペックおよびネット環境は以下の通り。
- Windows 7 (SP1以上), 8.1または10
- 3.5 GHz Intel Core i3または3.8 GHz AMD A10以上
- ハードディスク300 MB以上/2GB以上のRAM
- サウンドカードおよびUSBポート
- ネット通信スピードは5MBbps以上、有線接続を推奨
また、DualShock 4コントローラー用USBワイヤレスアダプターは9月初めに発売します。小売価格は24.99ドル(約2500円)。これはPlayStation Nowだけではなく、離れたところにあるPS4にLAN経由で接続し、パソコンからPS4を遠隔操作するリモートプレイにも対応します。今まではコントローラーとパソコン本体を有線USBで接続する必要があったため、ゲーマーにとってうれしい製品です。
現在PlayStation Nowのゲームライブラリには北米では400タイトル以上、日本では150以上が登録。『God of War』や『アンチャーテッド』、『ラチェット&クランク』シリーズなど古典的な名作が利用できます。セーブデータはクラウド上に保存できるため、いつでもプレイを中断してすぐに再開することも可能。少し料金がお高めの感もありますが、既存のパソコンを使えるだけにハードの初期投資も必要なく、懐かしのゲームをカジュアルに楽しむユーザーが増えるかもしれません。