『数学ガールの秘密ノート/場合の数』はプログラマの必読書だ!
今回は最初から Kindle で購入したのだが何となく先延ばしにしていた。 「数学ガール」シリーズは通勤のスキマ時間とかではなく,ちゃんと時間を作って一気に読みたかったのだ。 でもこう忙しくちゃねぇ。 おぢさんはもっと気楽に生きたいのに。
「ベクトルの真実」は個人的にミルカさんの回だったけど,今回は「僕」の回だね。 「僕」の暴走を押さえこむテトラちゃんとミルカさん。 そして Lazy Susan 大活躍(笑)
途中まで読んでようやく気がついたんだけど,これって『プログラマの数学』ぢゃん。 本棚から引っ張りだして見たら第5章がそのものずばり「順列・組み合わせ」だった。 10年以上前に買った本とはいえ忘れていたとはオイラも歳をとったもんだぜ。 Kindle で買い直して読み返そうかな。
いつもは
「数学ガールの秘密ノート」シリーズは数学成分多めで中学生以上を対象にしているが,小学生高学年なら頑張れば理解できるはず
と説明しているが(「場合の数」もそうなのだが),今回は声を大にして言おう。
プログラマ(志望者も含む)は全員『数学ガールの秘密ノート/場合の数』を読め!
そして「小学生に「プログラミング教育」をさせる」などとキチガイじみた提案をするなら学級文庫1 に「数学ガールの秘密ノート」シリーズを全巻揃えてみせろ。 話はそれからだ。
前に
ちなみに「人工知能」の台頭を意識しているのなら,なおさら「プログラミング教育」は不要である。 なぜなら「問題を解決する仕事」はこれからどんどん機械が奪っていくから。 そうなった時に望まれる人材は「問題を解決できる人」ではなく「正しい問いを立てられる人」である。 親や学校教師に言われた通りのことしかできない子どもは,大人社会の中では機械以下の底辺でしか生きられなくなる。
と書いたが,今回の「場合の数」ではポリアの『いかにして問題をとくか』を教科書に「問いの立て方」について議論している。分からないことや知りたいことについて「正しく問いを立てる」ことができれば,その問題は半分解けたも同然だということをこの本は示している。
よし。 こうしよう。 算数や数学に興味のあるお子さんは『数学ガールの秘密ノート/場合の数』と『いかにして問題をとくか』で読書感想文(とついでに夏休みの自由研究)を書きなさい。 これができたら今年の夏はずうっと Pokémon GO してて構わない2(笑)