有給消化率が9割を超える企業は、ココだ! クチコミからみる、有給を取りやすい社風とは?
2016/06/28
求人情報を見ると「有給休暇10〜20日」と書かれているのをよく目にしますが、有給休暇を取得できていますか? 今回は有給休暇に注目し、基本情報と有休取得率が90%を超える企業の社員・元社員から寄せられたクチコミを紹介していきます。
日本人は有給を取得できていない!?
まず考えておきたいのが、「有給をどれくらい使えているか」です。有給休暇を付与されても、業務の都合によっては全て使えるとは限りません。厚生労働省「平成27年就労条件総合調査結果の概況」によると、平成26年(または平成25会計年度)の1年間に企業が付与した年次有給休暇日数(繰越日数は除く)は1人あたり平均18.4日、そのうち労働者が取得した日数は8.8日で、取得率は47.6%に止まりました。この状況に対して、厚生労働省は年間5日の有給休暇取得を義務化する方針を打ち出していますが、平成28年6月現在、審議はストップされています。
有給消化率が9割を超える企業のクチコミをチェック!
それでは、「有給を使えている企業」とは、どんなところなのでしょうか。厚生労働省『女性の活躍「見える化」サイト』より、年次有給休暇の取得率が90%を超える企業をピックアップし、それぞれの企業の会社分析レポートと社員・元社員のクチコミを見ていきましょう。
【本田技研工業株式会社:年次有給休暇の取得率…99.0%】
まず、HONDAこと本田技研工業にフォーカスしてみましょう。厚生労働省『女性の活躍「見える化」サイト』の年次有給休暇の取得率は、なんと99.0%です!
会社分析レポートの回答者の平均有給消化率も80%以上と高く、回答者の納得度も91点と9割を超えています。社員・元社員のクチコミも見てみましょう。
本田技研工業 の社員の声はこちら
- [50代 / 男性 / 元社員(正社員) / 営業系]
- 年間20日以上ある平社員の有休は100%取得される。そうでないと、上司の管理職である課長の首が飛ぶ。年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みは、10日間ずつ三回ある。それ以外に、5日間の一斉有休取得が年一回ある。前後の土日とあわせて9日間の休暇となるため、海外旅行などがしやすい。
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 営業系]
- 有休は100パーセントの取得率で取りたいタイミングでとることも可能。
会社の保養所もあり、会社内にプールや簡易の事務などもある。
最近では、福利厚生ポイントが支給され、自己を高めるための活動の費用を賄うことができる。
【東燃ゼネラル石油株式会社:年次有給休暇の取得率…94.4%】
続いて東燃ゼネラル石油に注目。こちらは94.4%です。
企業分析レポートの回答者の平均有給消化率も、60〜80%となかなか高めであることがわかります。回答者の納得度も89点という高得点です。続いて社員・元社員のクチコミを見てみましょう。
東燃ゼネラル石油 の社員の声はこちら
- [60代以上 / 男性 / 現社員(非正社員) / 営業系]
- フレックスタイム制度が充実していて、超過時間は月末精算制なので前半に忙しかった場合は後半はコアタイム5時間昼休憩含だけの出社が可能。コアタイムも最大2時間ずらせるので午後から出社しても良い。
1カ月以内の病欠は賃金削減無しなので、風邪引きなどで有給休暇を取得する必要無し。
有給休暇の管理が厳しく、基本的にその年に与えられた休暇はその年に全て取得しないと自己管理されていないと見られる。
- [40代 / 男性 / 現社員(正社員) / その他]
- 福利厚生制度は充実していると思います。家賃補助、有給休暇取得制度、宿泊施設の使用割引制度、出産・育児の制度に不満を抱いている従業員はいないのではないでしょうか。とくに女性にとっては安心して出産・子供を育てる環境が整備されていると思います。
【ダイキン工業株式会社:年次有給休暇の取得率…93.0%】
最後に、ダイキン工業のデータを見てみましょう。
会社分析レポートの回答者の平均有給消化率は80%以上! 回答者の納得度も83点に達しました。社員・元社員のクチコミもチェックしましょう。
ダイキン工業 の社員の声はこちら
- [20代 / 男性 / 現社員(正社員) / 電気・電子・機械系エンジニア]
- 休日休暇は暦通りにとれているので休日の予定が組みやすくて非常に良いと思っています。また、長期の休暇も一般的にみて比較的長く取れていると感じているので申し分ないです。ただ、配属先によっては暦通りとはいかないところもあるようです。
- [50代 / 男性 / 現社員(非正社員) / 営業系]
- 休日はちゃんと休める。
有給もとりやすい。
他の人を気にせず、計画的に休暇を取ることができる環境にあると思います。
その点では、恵まれているのではないかと思います。
今後もその風土は、企業として続けていってほしいと思います。
いかがでしたか?年次有給休暇の取得率が高い企業は、それぞれ有給取得促進に向けた取り組みを行っていることがわかります。もともと、有給とは「心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇」であり、有給を社員にきちんと取得させることが、社員のパフォーマンス向上、ゆくゆくは業績アップにつながっていくというわけですね。
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