2016年6月12日にアメリカで起きた、オーランド銃乱射事件。49人死亡、53人負傷と多くの犠牲者を出し、今も世界各地で哀悼の意が表されている。
ヘイトクライム、すなわち社会的マイノリティーへの差別犯罪の可能性も考えられているこの事件。世界中に銃社会の恐ろしさを突きつけたが、海外メディアが発表した情報を見るとさらにゾッとしてしまう。それは、国別の「銃による殺人事件・死亡事故が起こる確率」だ。
・各国の「銃による殺人事件・死亡事故が起こる確率」
オーランド乱射事件を受けて、海外メディア『The New York Times』がある情報をサイト上に掲載した。各国の「銃による殺人事件・死亡事故が起こる確率」を発表し、「アメリカで起こるその他の病気や死亡事故件数」と比較したのだ。
情報によると、アメリカでは年間100万人中31.2人が銃による事件・事故で命を落としているそう。そしてこれは、アメリカでの「乗用車による事故で死亡する確率」とほぼ同じなんだとか。ちなみに「乗用車」には、バスやトラック、バイクなどは含まれていない。以下で、エルサルバドルから日本まで、他国の比較の一部も見てみたい。
【国別 銃による殺人事件・死亡事故が起こる確率】
エルサルバドル:「心臓発作」による死亡と同じ確率(100万人中446.3人)
メキシコ:「すい臓ガン」による死亡と同じ確率(100万人中121.7人)
アメリカ:「乗用車事故」による死亡と同じ確率(100万人中31.2人)
イスラエル:「建物火災」による死亡と同じ確率(100万人中7.5人)
カナダ:「アルコール中毒死」と同じ確率(100万人中5.6人)
アイルランド:「湖・川・海などでの水難事故死」と同じ確率(100万人中4.8人)
フランス:「低体温症」による死亡と同じ確率(100万人中2.0人)
オーストラリア:「建物からの落下」による死亡と同じ確率(100万人中1.7人)
中国:「飛行機の墜落事故」による死亡と同じ確率(100万人中1.6人)
ポーランド:「自転車と自動車の接触事故」による死亡と同じ確率(100万人中1.1人)
アイスランド:「感電死」と同じ確率(100万人中0.6人)
韓国:「何かに挟まれた圧迫死」と同じ確率(100万人中0.4人)
日本:「落雷」による死亡と同じ確率(100万人中0.1人)
・アメリカよりも銃による事件・事故が多い国も
今回の比較を見ると、他国に比べてアメリカでは銃による事故や事件が多発していることが分かる。しかし、アメリカよりももっと状況の悪い国は存在するようだ。
先述のエルサルバドルとメキシコ以外にも、中米やアフリカ、中東に位置する一部の国々では、アメリカよりも銃による殺人事件・死亡事故が頻繁に起こっているという。その理由は国によって異なるようで、メキシコなどでは麻薬戦争の激化が要因になっているそうだ。
日本に暮らしていると、銃の危険性を実感することはほとんどない。けれども世界には、「心臓発作」や「乗用車の事故」が起こるのと同じ頻度で銃で撃たれて命を奪われる国も存在する。その確率の高さを想像すると、なんだか血の気が引くのだった。
参照元:The New York Times、indy100、SWI(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.
▼今回の情報を、海外メディア『indy100』が分かりやすいグラフにまとめている
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