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「当時、われわれはまだ20代前半で、あらゆることから学び、熟考を重ねる習慣を身に付けようとしていた。とにかく金に困っていた。貯金などあるはずもない。Appleを起業する数百ドルをかき集めるために、Hewlett-Packardのコンピュータまで売り払った。それは当時の私が所有していた、最も高価な物だった」
「私はとにかく、自分が造り上げた物を人々に披露したかった。独創性で人々を驚かせることが私の至上命題だった」
Wozniak氏によると、彼が発明したフロッピーディスクドライブは、社員との対立を避けたいという気持ちの産物だったという。Appleの創業直後で開発作業が多忙を極めていたとき、彼はインスピレーションを得た。
「私は偉大な製品を幾つも世に送り出した。プログラムを書き込めるようにするフロッピーディスク(ドライブ)もその一つだ。あれは私にとって最大級の発明だった。どのように生まれたのか、気になるだろう。英知の結晶だと思うかもしれないが、事実はかなり異なる。当時、Appleはラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)に出展できることになり、3人のマーケティング担当者が参加することになっていた」
「私は創業者としての強権を発動して、ラスベガス行きの権利を手に入れたかった。だがシャイだった私は、ミーティング中にそんなことを言い出せない。だから私は手を挙げて言ってみた。かつてなかったようなフロッピーディスク(ドライブ)をCESまでに完成させて、展示したらどうだろうと。すると、Mike Markkulaが同意してくれたんだ。そこで私は考えた。CESまでの2週間でフロッピーディスク(ドライブ)を完成させれば、こいつらは私をラスベガスに連れて行かざるを得なくなるぞ、と。ちなみにその開発には、通常であれば1年はかかると見込まれていた」
Apple I、II、IIIに続いてAppleが世に送り出したのが、「Lisa」だった。
「Lisaはマウスで操作する史上初のコンピュータだった。今日の価値に換算すると、Lisaの価格は2万ドルと極めて高価だった。その理由は、Steve Jobsがコンピュータの造り方を知らず、製造コストに関する知識もなかったからだ」
「その後、Macintoshが誕生した。Macintoshはコンピュータではなかった。あれはコンピュータの姿を借りたプログラムであり、オペレーティングシステムの代わりにディスクシステムを搭載していた。Macintoshの価格はLisaよりも多少低く抑えられたが、抱える問題が多すぎた。壮大な失敗作だった」
「そうしたリスクはあったが、AppleとしてはMacintoshの販売を推し進める以外に道はなかった。だがSteve(Jobs氏)は労力を惜しんだ。そしてAppleは彼の首を切らなかった。彼は自分のあらゆる望みを叶えて余りある、数十億ドルもの金を手に入れたかもしれない。彼は自分のあらゆる望みを叶えて余りある、豊かなインスピレーションを手に入れたかもしれない。しかし、3年を費やしてMacintoshを使い物になるまでに仕上げた功労者は、John Sculleyだった」
多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?
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