耳から聞いた音を完コピしてしまう、オウム。夜中の2時に「いくさじゃあああああああああ!」と叫んで飼い主を困らせたり、自分の声で遊んだりと、なかなか賢く愉快な生き物である。
そして今、「殺さないで!」と繰り返すオウム科の鳥ヨウムに注目が集まっている。なんでも殺人事件を目撃し、被害者の声を覚えてしまったのだとか……。詳細をお伝えしたい。
・2015年に起こった殺人事件
2015年5月、米ミシガン州の自宅でマーティン・ドゥラムさんが射殺された。妻グレナさんも銃による怪我を負って倒れていたそうだ。
しかし現場の状況や、妻が書いたと見られる遺書が発見されたことから、警察はグレナさんがマーティンさんを射殺した後に、後追い自殺を図ったのではないかと見ているようだ。グレナさんは犯行を否認。「決して夫を殺してなんかいません」と主張している。
・被害者が飼っていたヨウムが……
そして犯人が捕まらないまま、1年が過ぎることに。何も変わらない現状に苛立ちを募らせたマーティンさんの両親は、新たな事件の “証人” を警察に推薦した。それが、マーティンさんが飼っていたヨウムのバドだ!
バドはマーティンさんが殺害される瞬間を目撃していたようで、彼の最後の言葉らしきものを口にするのだ。それが、「撃たないでくれ!( Don’t fucking shoot! )」。事件の数週間後に撮られたという動画に、その様子が収められている。た、たしかに1羽のヨウムが、「撃たないでくれ!」って言っているなあ……。
・専門家「これは明らかに男女の口論ですね」
しかもバドは、その前後の口論も覚えている模様。別の動画では、高い声と低い声を使い分け、2人の人間が口論する様子を再現しているというのだ。
専門家も「これは明らかに男女の口論ですね。実際に聞いた会話が頭に残っているのでしょう」と話しているそうだ。
ちなみに『WOOD TV8』によると、警察がバドを “証人” として採用するかは明らかにしていないとのこと。一体バドは、どこで「撃たないでくれ!」などという言葉を覚えたのだろうか? また本当に、事件を解決する鍵を握っているのだろうか?
参照元:Independent、WOODTV.COM(英語)、Facebook、コトバンク
執筆:小千谷サチ
▼「撃たないでくれ!」というバド
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