Photo by : 加藤節 成蹊大学名誉教授 〔茨城キリスト教大学 看護学科 [http://www.icc.ac.jp/nyushi/subject_nur/130928_report.html]〕
安倍首相に対する批判や罵詈雑言は数々ある。
私も安倍批判においては言いたい放題、書きたい放題だ。
しかし、これほど厳しく、なおかつ、的確な安倍批判は、後にも先にもないだろう。
そう私が思う、いわば「日本一の安倍批判」を見つけたので紹介したい。
まず黙って次の文章をお読みいただきたい。
「安倍さんは、ずるい政治家です。政治の世界では、人を欺いたり、裏切ったり、ずる賢く立ち回ったりというのはありますが、それは政治家同士の権力争いで行われること。政策決定が国民の生活なり人生設計に影響がある場面で、そういうズルをやっちゃいけないんです・・・安倍さんを表現するとき、私は、二つの『ムチ』に集約できると思うのです。ひとつはignorantの無知、もうひとつはshamelessの無恥です。無知については、彼はまず歴史を知らない。戦後の日本人が築いてきた歴史を踏まえていないんです。ある政策を決定する場面で、現代に至るまで過去の政権がどういう議論と決定をしてきたか、そのプロセスを知る事は非常に重要な事です。しかし、安倍首相はそういう過去の世代へのリスペクトがまったくないんです。日本国憲法というのは、戦争で310万人もの人がなくなり、その犠牲者たちに対する義務感で作られた側面があるわけです・・・もうひとつ、安倍首相の無恥についてお話ししましょう。一言で言って、安倍さんはずる賢いんです・・・安倍首相は自分の考えに同意する人物を登用し、反対する人はクビにしてしまう。つまり、安倍政権のやり方というのは、『法による支配』ではなく、『人』による支配なんです。現在、政策の違憲性について指摘するのは最高裁判所と内閣法制局です。安倍さんは、これまで集団的自衛権について違憲だと唱えていた内閣法制局長官をクビにし、自分に都合の良い人物を据えた。内閣法制局長官が解釈すれば、それが法ですから、形としては法の支配です。しかし、裏を返せば、実際には人の支配なんですよ。これまでの歴代の内閣はこれだけはやってこなかった。人事に手をつけて自分の都合の良い解釈を引っ張り出して後の事は考えない。実に危険な考え方です。『無恥』としか言いようがない・・・」
その批判はこう締めくくられている。
「過去の世代が議論し築き上げてきたものへの敬意と次世代への責任。その二つを考えるなら、重要な案件はたくさんあります。少子高齢化、原発、地震など、国の存続に影響する重要課題は山積しています。きちんと過去と向かい合い、次世代につなぐ政権運営をするべきなのです」
これほど厳しく、それでいて、罵詈雑言ではなく、これほど的確な批判があるだろうか。
しかもこの批判をした人物はただの批判者ではない。
大学の名誉教授である。
しかもただの名誉教授ではない。
安倍首相の政治思想史の恩師である加藤節成蹊大学名誉教授なのだ。
恩師からこのような批判を受けるようでは、もはや安倍首相は、まともな神経の持ち主なら、日本の首相にとどまるわけにはいかないだろう。
いくら野党が不在でやりたい放題出来るとしても、首相にとどまること自体が恥だ。
それにしても、このような批判を、身分を明かして公言した加藤節名誉教授の勇気は凄い。
きょう(5月13日)発売の週刊フライデー(5月27日号)は国民必読である(了)
[日本国憲法というのは、戦争で310万人もの人がなくなり、その犠牲者たちに対する義務感で作られた側面があるわけです]述べられていますが、私は、当時の日本の権力者は、上記に述べられているような、義務感などなく、でたらめな憲法草案をGHQに提出したために、マッカーサーは他の戦勝国を出し抜くために、急いで、米国主導で憲法は作成しましたが、GHQの本意は上記の日本人の犠牲者ではなく、日本の侵略およびその虐殺等による2000万人また4000万人ともいわれるアジアの犠牲者を念頭に置いたものであると考えます。上記のような利己的な見解では、アジアの中での日本の立ち位置は軟弱なものでしょう。
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加藤名誉教授はアエラでの青木理氏の取材でもアドルフ安倍を批判していましたね。
天木さんのご指摘通りならアドルフ安倍が退陣することなどあり得ないでしょう。
なぜなら、天木さんのご指摘通りアドルフ安倍は“まともな神経”など持ち合せていないから。
安倍首相がそういう人なのかどうか僕には分かりませんが、もしその様な方なのでしたら、ぜひ、批判している人々の力を結集してもっとましな首相を選びましな政治をして欲しいです。政治と言うのは現実ですから理論や理想とは相容れない部分もあるでしょうが、信念を以て批判するのであれば、現実の社会を動かす政治を実現して欲しいです。どの様な美辞麗句で批判したところでそれによって我々の生活は良くなりませんし日本の将来が明るくなることもありません。
日本国憲法は、日本を含む世界のの犠牲者と、繰り返される戦争の悲惨さを回避する創りとなっています。
戦争や悲惨さを繰り返さないとして、手続き的には旧議会で承認し成立した日本国憲法であって、繰り返しませんと誓う靖国参拝と同様、利己的といえません。
また、トリクルダウンから切り離された我々庶民の生活は物価高と重税で悪くなっています。
さらに、中国や北朝鮮の恐怖の意図的煽り、軍事国家化と軍産複合国家の推進、秘密密告国家化、報道機関の弾圧、ネトウヨ的書き込みの増加で、身動きのとれないほど暗くなっています。
内容が的を射ていて正当だから、結果として、美辞麗句にみえるということなのでしょう。
今の日本国憲法は日本人が作ったものですらない、押しつけ憲法なのに何言ってんのこの人。
そしてこういう人の批判って、大抵具体的な指摘が何も無いんだよね……。
概念だけで批判したって結局は学者同士の机上の空論なんだよなぁ。
例えば、トランプさんが米国の大統領になって、「アメリカファーストなので日米安保や地位協定は破棄します」などと言いはじめたら、日本も単独の防衛や、憲法のあり方を考える必要は出てくると思う。
しかし、先に軍産複合体の思惑や野望があって、そいつらのために全国民やメディア、裁判所までがコントロールされるなんて、亡国以外の何物でもない。
自分が安倍の小道具にまで引き下げられた、この現実が悔しい。悲しい。
人としての尊厳を返してくれ。
なんで安倍や麻生をやめさせられないのか。何万人がデモをしても、安倍の出身大学の名誉教授が警鐘を鳴らしても、こんな状態が続いてゆく。○○新聞も、「戦争をあおるアジビラ化」している。
やめさせるための具体的な方法を知りたいです。天木さん、実際的な道筋を示してください。批判だけしていても・・。
所与の「押しつけ憲法」だから廃棄せよという見解は憲法のもつ七十年の重みを直視していない空論です。
かつ、きわめて具体的な「反論」をしたもので、批判をしていません。
大日本帝国憲法は施行期間57年でした。これにもそれなりの重みがありますか?
70年の重みを直視せよ、なんてまったく具体性のない空論では、一部の人を除いた大多数には、少しも響かないでしょうね。
哀しいかな、安倍首相及び安倍内閣を退陣に追い込めないのは、そこらへんに理由があるとお気づきですか?
僕は憲法改正には反対です。「より良い現実」には「より良い理想」による牽引が不可欠だと思うからです。けれど、それを大多数に納得させられる具体性を、残念ながら僕は持ち合わせません。だから「僕はそっちには行きたくない」と個人の思いを発信するに留まります。
でも少なくとも「アドルフ安倍」なんて下品な言い方で他人を貶める発言はしないと決めています。
具体性がないなら、少なくともそのぐらいの品性は持ち合わせたいと、そう思います。
加藤 節(かとう たかし、1944年〈昭和19年〉5月24日 東大
安倍 晋三(あべ しんぞう、1954年(昭和29年)9月21日 成蹊大
わずか10歳差
どうでもいいけど どうみても恩師って言葉が思いつかない
大日本帝国憲法は、立派な近代憲法と思います。
天皇主権と国民主権の違いはあっても、封建体性より抜け出て、日本が近代国家となるために重要な礎を築いた、法治主義体制と人権規定をもつ憲法であったのであり、当時の耳朶における重さは、充分評価してよいものです。
結局、軍部などの濫用・逸脱がなければ、近代立憲体制をもつアジア唯一の国として、あの時代西のワイマール憲法の理想とともに、当時近代のアジアを、精神的に牽引できる、あの時代としては、実力と充分な重さをもつものだったと思うのです。
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私は「アドルフ安倍」などと、ひと言も書いた覚えは、ありません。
しかし、そういえば、ワイマール憲法の理想を解釈的に破壊し、二度目の地獄に世界を導いたのはヒトラーでした。
改憲しなくても法令のみで(憲法の白地規定を利用すると)同じ効果を導いたのでしたね。
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あなたは一方で、「より良い現実」には「より良い理想」による牽引が不可欠と書いています。現行憲法を支持しているのですね。私の価値観と同じだなんて…
とても素晴らしいこと(笑)だと思います。
「より良い理想」の具体的な中味は何かなどと、敢えて問う野暮は控えることにしますが…。
… 見事に矛盾により他者の理性と理知を引き裂く、大衆を従順させていく、ダブルバインドの広告屋方式と、当初勘違いしてしまっていたよう(笑)です… 失礼しました(平均的な多数の無党派層の一人)