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どんな人とでも恋に落ちる!? 話題の「36の質問」を試してみた

From The New York Times(USA) Text by Mandy Len Carton

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決まった質問をぶつけ合うだけで、初対面の相手とも両想いになれる。そんな心理学実験を、あなたは信用する? それとも胡散くさいと思う? 科学の力を信じてこの実験に挑んだ作家の“恋の行方”を追った。

20年以上も前になるが、アーサー・アーロンという心理学者が実験室で見ず知らずの男女を恋に落とすことに成功した。私は昨年の夏、アーロン博士が開発したこのテクニックを自分の人生に応用してみることになった。私が真夜中の橋の上で、男性の瞳を4分間見つめ続けることになったのは、それが原因だった。

ことの発端は、その男性がその日の夕方、私に言った言葉だった。

「共通点がそれなりにある相手となら、恋に落ちる可能性があるというわけだよね。それなら、好きになる相手をどうやって選ぶべきなんだろうね?」

その男性とは勤務先の大学で顔見知りになり、通っているクライミングジムでばったり会うことが多かった。「もしかすると、もしかして……」と妄して、彼の暮らしがどんな感じなのかインスタグラムを覗いてみたこともあったけれど、私たちが2人きりで外出するのはその日が初めてだった。

アーロン博士の研究を思い出した私は、彼にこう言った。「実はね、心理学者のなかには、どうやったら人を恋に落とすことができるのかを実験した人もいてね、その人の研究がすごく面白くて、いつか試してみたいと思うくらいなの」。

アーロン博士の研究を初めて読んだのは、私がある男性と別れようとしているときのことだった。頭ではもう別れようと決めているのに、その頭を私の心が押さえつけてしまい、にっちもさっちもいかない状況になっていた。そこで私は、学者のように科学の文献に目を通してみることに決めた。もしかしたらスマートに恋愛する科学的な方法が見つかるかもしれない。そう期待したのだ。

私はその顔見知りに向かって、アーロン博士の研究がどんなものだったのか、説明を始めた。まず異性愛の見ず知らずの男女が、それぞれ別のドアから実験室に入室する。2人は向き合って座り、一連の質問に答えることになるが、質問はだんだんと個人的なことを問うものになっていく。すべての質問に答え終わったら、2人は黙って4分間、お互いの目を見つめ合う──。

この研究の何が興味深いかって、それは実験の6ヵ月後、被験者の2人が結婚したという事実だ。アーロン博士の研究室のメンバー全員が結婚式に招かれたという。

「それ、やってみようよ」。彼が言った。

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