前回の「真田丸」、上田合戦でおうめちゃんが死んじゃうという衝撃の展開でした。生きていられると、今後の話がややこしくなるからなのでしょうかねぇ。いい子だったのに残念です、、、さて、第14話では舞台を大阪へ移すようです。いままで、ちらっとしか登場してこなかった豊臣秀吉が、これから本筋に登場する事になりますが、この時期の日本のパワーバランスについて、ちょこっと説明してみましょう。
織田の権力継承者争いを見てみると、秀吉のすごさがわかる
本能寺の変から明智討伐
本能寺の変で信長と信忠(長男)が明智軍の攻撃を受け死んでしまいます。その時、中国地方で毛利と戦をしていた羽柴(豊臣)秀吉は、早々に毛利と和睦して、不可能と思われたスピードで近畿へ引き返して来て、明智を討伐してしまいます。明智光秀は、各有力武将の位置も考慮に入れて戦支度をしていましたが、秀吉が異常なスピードで戻って来たので、迎え撃つ準備が不十分だったと思われます。主君の敵を討った秀吉は、織田家の権力継承者へ大きく一歩先んじた事になります。
秀吉vs勝家
織田家家中では権力継承者争いが起ります。織田家の勢力を二分して信長の次男信雄(のぶかつ)を担いだ羽柴(豊臣)秀吉と三男信孝を担いだ柴田勝家が対立します。ジェントルマン滝川一益さんは、柴田勝家に味方します。争いは賤ヶ岳(しずがたけ)の戦いに発展しますが、秀吉の勝利。信孝、勝家は自害、一益さんは頑強に抵抗し1ヶ月篭城しましたが、降伏し出家します。
秀吉vs家康
その次に信雄が秀吉に反旗を翻します。そのとき頼ったのが徳川家康です。秀吉と信雄を担いだ家康の戦が小牧長久手の戦いでしたが、この戦は長期戦になりこう着状態になりました。しかし、信雄が勝手に秀吉と和睦してしまったので、終結します。秀吉は、関白に就任し豊臣氏に改め、織田家の勢力をほぼ継承し天下人となります。
秀吉は、天正10年の本能寺の変の翌年には大坂城の着工、そして2年程で織田家の内乱を平定して、織田家の人々をじわじわ追い出し、自らが天下人となる道筋をつけてしまいます。「真田丸」劇中では徳川家康が北条と戦ったり、真田に手こずったりしている間の出来事です。電光石火の根回しと機動力は他の大名に並ぶものは無いといった印象を受けますね。
真田家が頼る上杉景勝も秀吉グループの傘下へ
本能寺の変の後から友好状態であった秀吉と景勝ですが、臣下の礼を取るように秀吉に迫られます。秀吉配下に下るのは本意では無かったでしょうが、やむを得ず秀吉のもとに挨拶に向かいます。真田信繁は景勝に同行して大坂城へという予告でしたね。秀吉のおちゃめな人柄が描かれる予感ですね!