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悩めるカメラ女子の皆さん、どうもこんにちは。
この間女友達から『将来カメラが欲しい』『オリンパスのミラーレスも、Nikonの一眼レフもどっちもいいなと思っている』と言われ、Nikonユーザーの私は候補にNikonが入っていることに嬉し涙したのですが、
『私にはミラーレス一眼と一眼レフ、どっちが良いと思う?』と聞かれて、しっかり答えられないことに気が付いたんです。
『カメラ 女子 おすすめ』なんかで検索すると『女子は黙ってミラーレス!』のようなサイトが多く見られるのですが、私はちょっと待って!と言いたいんです。
というのも私がOLYMPUSのミラーレスから写真を始めたものの、4ヶ月後にNikonの一眼レフに乗り換えたカメラ女子だからです。
今回は一人のカメラ女子が考える『女子のカメラの選び方』を書いていきたいと思います。
どうして『女子にはミラーレス一眼』と言われるのか

一眼レフは大きい、重い、そして見た目がゴツい。ただでさえ荷物が多いし、服とカメラがアンバランスになるのはいやだ。
そんな女子のワガママを叶えるべく現れたのが小型で軽量、見た目も可愛い、女子のお悩みを全て解決したミラーレス一眼。
『女子にはミラーレス!』と言われているからやっぱり私もミラーレスかなぁと思っているそこのアナタ。ミラーレス一眼と一眼レフの違い、しっかり分かっていますか?
ミラーレス一眼と一眼レフの違いって何?
細かく言っていけば沢山違いがあるのですが、最大の違いはミラーの有無。
名前の通り、ミラーレスにはミラーがなく、一眼レフのようなファインダーがありません。よって液晶画面を用いて撮影することになります。
ミラーがなくファインダーがないことで生まれる最大のメリットは、ボディが軽量・コンパクトになることです。
ただデメリットもあり、その一つが常に液晶画面が点いた状態で撮影するため電池の消耗が非常に激しいこと。1日中歩き回るなら予備バッテリーは必須です。
そしてファインダーがないこともデメリットのひとつ。これはもう少し後に詳しく述べますね。
一眼レフとミラーレス、女子に合うカメラはどっちだ!
見た目のゴツさから「やっぱり一眼レフはちょっと…」と思っている方も多いはず。
見た目の印象は明らかに違うんですが、実際の大きさ・重さはどうなの?という話。
私が使っているNikonの一眼レフ入門機D5500と、ミラーレスの代表格OLYMPUS PENシリーズと少し比べてみましょう。
≪大きさ・数字はボディのみ≫

【一眼レフ(左):Nikon D5500】幅124mm/高さ97mm/奥行き70mm
【ミラーレス(右):OLYMPUS PEN Lite E-PL6】幅110.5mm/高さ63.7mm/奥行き38.2mm
ミラーそしてファインダーがないおかげで高さと奥行きは大きく異なりますね。コンパクトというよりもスリムな印象です。
≪重さ≫
【一眼レフ:Nikon D5500】本体の重さ…470g・付属標準レンズ…195g・合計…665g
【ミラーレス:OLYMPUS PEN Lite E-PL7(最新機種)】本体…309g・標準レンズ…93g・合計…402g
(※現在私の持っている旧型(E-PL6)はレンズ込みで391g)
その差およそ260g。
260gという差が大きいか小さいかは個人の感覚の違いもありますし、パッと思い浮かばないとも思います。でも、400gというと飲みかけのペットボトルのお茶くらいだと考えるとやっぱりミラーレスは軽いなぁって思います。
どんなカメラを買っても女子はカメラを持ち歩かなくなる

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そんなこと言うなよ!と石を投げられそうなのですが(笑)
小型で軽量といわれるミラーレスを買っても、ちょっと大きめの一眼レフを買っても、日頃から日常的にカメラを持ち歩くのは最初だけです。絶対持ち歩かなくなります。経験者は語る。
写真用のアカウント、そして写真ブログまで立ち上げているほど写真が大好きなカメラ女子の私ですが、うちにある小型のミラーレスを日々持ち歩いてませんし、持ち歩こうと思えません。
というのも、化粧直し用のポーチだったり、使うか分からないのに無いと不安な手帳だったり、女の荷物って細々したものが多いんですよね。ん?男性読者のみなさんの頭に今クエスチョンマークが見えてますね。
いくら約400gという軽くコンパクトなボディだったとしても、カバンに忍ばせる余裕はないし、モノが増えるのが躊躇われる。
何が言いたいかというと、ミラーレスでも一眼レフでも、女子にとってはどんなカメラでも負担になる。もっと言えば邪魔になる。
ミラーレスを選んで、260g軽くて少しスリムになったからと言って持ち歩くとは限らない。
それなら重さや大きさ以外の観点から、自分には一眼レフとミラーレス一眼どちらが合っているのか考えてみませんか、というのがこの記事の提案です。
私が4ヶ月でミラーレスから一眼レフに買い替えた理由
私の考えるミラーレスと一眼レフを選ぶ基準を書いていく前に、私がなぜミラーレス一眼を買ってわずか4カ月で一眼レフに買い替えたかについてお話ししたいと思います。
私がカメラを買った理由は『スマホで撮れないものが撮りたい』『旅先の絶景をこの手で綺麗に収めたい』というものでした。
初めはすべてが新鮮でただ夢中で撮っていたのですが、ある時壁にぶち当たりました。
それが『動体』です。
私は神戸に住みつつ年パスを持って通うほどディズニーが大好きで、良いカメラがあるならその大好きなキャラクター達も撮りたいじゃないですか。
撮れないんですよ。
いや撮れるんです。でも理想には程遠い。なぜだろうと思って考えてみたらファインダーがないことが原因だと気が付いたんです。

ファインダーがなく液晶画面を見て撮るとき、周りの様子も視界に入っているので被写体に集中できない。集中できないと被写体が追えないのでまともに撮れないんです。
ファインダーがないことによるデメリットはこれです。
『素敵!』と思われる写真で大事なのは構図。構図を決めるのも、液晶画面だと気軽で楽しい反面どうしても適当になりがち。ファインダーを覗いて撮る場合は、撮りたいもの以外が視界に入ってこないので集中してシャッターを切ることが出来る。
もっと綺麗にもっと楽しく、『撮りたい写真』を撮りたい!という気持ちを叶えるため、ミラーレス購入4ヶ月後に私は一眼レフを購入しました。
ミラーレスと一眼レフ、あなたに合うのはどっちだ!
せっかく良いカメラを買っても、撮りたいスタイルで撮りたいものが撮れなければ楽しくない。
そして撮りたいスタイル、撮りたいものによって女子のカメラ選びは大きく変わってきます。
といっても『これなら絶対一眼レフorミラーレス!』と断言できる基準は残念ながらありません。個人の好みもありますからね。
でも決めるためのヒントは与えられるかもしれない。ということで、ちょっと色々書いていきたいと思います。
動くものを撮りたいなら一眼レフ!

私がディズニーのショーパレードを撮りながら感じたことです。
子供の運動会など、動くものを撮る人には一眼レフがおすすめです。
オートフォーカスの性能とか連写性能というよりも、やっぱりファインダーを覗いて被写体を捉える方が動体の場合確実なんですね。
ミラーレスの液晶画面に写し出されているのは、見えている景色そのままではなくボディ内で一度変換したデータ。つまり変換している分タイムラグが生じる。
動かないものを撮るときは全く気付かないのですが、動く被写体の場合はラグが顕著に感じられるので、被写体をファインダー越しに直接見られる一眼レフが断然おすすめです。
ただ、撮りたいものなんてカメラを持ってからころころ変わるし、正直分かりませんよね。もう少し別のアプローチを考えてみましょう。
写真を趣味にしたいなら一眼レフ、趣味に写真を取り入れたいならミラーレス
旅行が趣味の人にはミラーレスの購入はお勧めですし、留学に行く友人にも以前ミラーレスを勧めたことがあります。また、料理が趣味で作った自慢の料理を綺麗に撮りたい・SNSに載せたいという人にもミラーレスがおすすめ。
既に持っている趣味に写真を取り入れたい場合はミラーレスがおすすめです。軽くかさばらず、また初心者向けのカメラのため機能も充実しているので、もともとの趣味を邪魔せず豊かにしてくれるからです。

逆に新しい趣味を探している人、写真を趣味にしたい人は一眼レフを買うべき。
ミラーレスは最近ようやく浸透してきましたが、それでもまだまだ発展途上。レンズや機材も一眼レフに比べたら少ないのが現状です。
写真には、始める前には全く知らなかった深い深い魅力と技術が詰まっていて、理想の1枚に近づくためにレンズや機材を買い足すこともしばしばなのですが、バリエーションが豊富なのはやっぱり一眼レフ。
趣味として写真を始めるなら、女子でも男子でも性別関係なく一眼レフを買うべきだと思っています。
この点をもう少し噛み砕いた例も挙げてみます。
外に出たから写真を撮るならミラーレス、写真を撮るために外に出るなら一眼レフ

最初のカメラを買う前に私が思っていたことがありました。それは『いつかカメラ片手にひとり旅なんてしてみたい』
やっぱりカメラを始める頃から『写真を新しい趣味にしたかった』んですね、私。
こんなスポットがあるらしい、撮りに行ってみたいと思える人には一眼レフの方が向いていますし、『おしゃれな場所に出かけるから』『旅行に行くから』カメラを持っていきたいという人にはミラーレスが向いていると思います。
美しい記録を写すならミラーレス、美しい作品を写すなら一眼レフ

人がファインダーを覗くとき、意識の大半は自然と被写体に向かっていますし、そうやってシャッターを切って生まれた1枚は紛れもないひとつの『作品』です。
後に詳しく述べますが、女子がミラーレスで撮る写真はミラーレスの特性上『作品』というより『記録』に近くなると思うんです。
どうしても私が現一眼レフユーザーなので、一眼レフの楽しさを知っているからこそ自然と文章もそっちを勧める方向に向かいがちになるのですが、「そんな『作品』なんて…」と感じる方はミラーレスを買うべきです。
ミラーレスでも『作品』は撮れますし、思い出の記録だって立派な作品なわけです。
ただ、ミラーレスと一眼レフのどちらも使ったからこそ感じる、ミラーレスと一眼レフの撮影スタイルの違いがあったんです。
ミラーレスと一眼レフどちらも使った私が思うこと
ミラーレスを使ってしばらく経ったとき、写真を撮る感覚が『カメラで撮っている』というより『スマホの延長上』に感じたのを覚えています。
液晶を見て撮れる手軽さゆえに、考えずともパシャパシャとシャッターを切れる。あまり考えて撮らないから、思ったより良い写真が撮れない。
結果的に『スマホとそんなに変わらなくない?』と思い始め、カメラで撮ることに変化を感じられなくなりました。
そのスマホに近い手軽さが良い場合もあります。でも私にはその行為が趣味にはなり得なかったんです。

私が今写真を楽しんでいて、『写真』というものを続ける上で大事だと思っているのが『変化』なんです。
スマホで撮れる写真とカメラで撮れる写真の変化、撮る場所の変化、撮るレンズの変化…。
変化がないと写真はすぐ飽きてしまうので、写真を趣味にしたいなら、スマホと同じようなスタイルで撮り、レンズや機材のバリエーションもまだまだ少ないミラーレスを買ってしまうと、私のように『一眼レフが欲しい…』となってしまう可能性があるんです。
逆に『写真』を趣味にするつもりがない場合は一眼レフを持っても持ち歩かないどころか使わなくなってしまう可能性があるので、元の趣味(旅行など)にプラスするならやっぱりミラーレスなんだと思います。
また、『一眼レフはプロを目指さない人は買わなくていい』なんて言う人もいるようですが、使ってみて知ってみて、一眼レフって今すごく手軽で身近なことに気付いたんです。
価格もそうですし、機能も初心者向けになっています。また、重さや大きさも改善されたモデルがどんどん出ているんですよね。一眼レフはハードルが高いなんてとんだ嘘っぱちです。

私の最初のカメラ選びの最大の失敗は『ミラーレス一眼しか見てなかった』ことでした。
ミラーレスを買ったことは後悔していませんが、4ヶ月で一眼レフに乗り換えた時は、正直出費がちょっと痛いなぁと感じました(笑)
この失敗があったからこそ今この記事が書けているので、何かのご縁でこの記事を見てくださっている方には、一眼レフもミラーレスも見た上でカメラ選びをしてほしいなと思っているのです。
カメラ女子の私が選ぶオススメカメラを紹介してみる

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周りの女友達の声を聞いていると、Wi-Fiで写真が気軽に転送できるかどうかは大事なようです。今のカメラ女子には欠かせない機能ですよね。
ということで、最後に私が独断と偏見で選んだ女子のカメラデビューに良いかなと思うカメラをいくつか紹介してみますので参考にどうぞ!
ミラーレス:OLYMPUS PEN Lite E-PL7
重さは標準レンズ込みで402g。Wi-Fi機能付き。
私自身旅が大好きですが、旅行のお供にはベストなカメラ。キットレンズがパンケーキという薄型レンズなので持ち運びにもよさげ。
センサーサイズがフォーサーズという少し小さいものになるので、画質は一眼レフとは多少劣る部分がありますが、見た目の可愛さがピカイチです。もうマジで宮崎あおいになれそう。
ちなみに私の持っている旧型のE-PL6もまだまだ現役で発売されている様子。こちらもWi-Fi搭載です。旧型のためお値段はこなれてきていますし、あとはデザインと相談ですね。
ミラーレス:SONY α6000
重さはレンズ込みで460g。これもWi-Fi機能付きです。
個人的に気になっているソニーのミラーレス。オリンパスのミラーレスとの違いはセンサーサイズ。下に紹介する一眼レフ入門機と同じAPS-Cなんです。つまりミラーレスのコンパクトなボディで、より一眼レフに近い1枚が撮れる。
標準ズームレンズが一部レビューサイトで酷評されているのが気になりますが、候補に入れておきたい1台です。ただ見た目の可愛さはオリンパスの圧勝だと思います(笑)
一眼レフ:Canon kiss X7i
一眼レフ入門機の王道。重さは標準レンズ込みで575g。
新型のX8iはWi-fi搭載なのですが値段と大きさから候補から除外。Wi-Fi搭載ではありませんが、SDカードで解決できるようなのでX7iを選んでみました。
Nikonユーザーの私が初心者にCanonを勧めたくなるのは、安い交換レンズの存在が理由のひとつ。
24mm F2.8や50mm F1.8という、初心者が買い足すのにはピッタリであり、16000円前後で買えるのが出ているのは本当にCanon先生すげーとしか言えないわけです。
ミラーレスにしても一眼レフにしても、レンズ交換式カメラは交換レンズがあって初めて楽しくなるものなので、安くでいいものがあるのは本当に魅力的。
『世界最小一眼』の名の通り本当に小さく、ミラーレスのような感覚で本格的な絵が撮れるのはすごいなぁと思います。
一眼レフ:Nikon D5500
やっとNikonの話ができる!やっとNikonの話が(以下略
WiFi搭載であり、重量は標準レンズ込みで615g。
私がミラーレスの後に買い足した一眼レフはこのNikon D5500です。
これの1モデル前のD5300もWiFi搭載であり、そっちを勧めるのも大いにアリなのですが、D5500はタッチパネル採用であり、なおかつグリップが持ちやすく改良されているんですね。
タッチパネルで直感的に操作できるのは初心者にとって有り難いですし、グリップは女性の手になじむ絶妙なフィット感。つい握りたくなります。
あんまり語ると記事が7000字超えそうなのでこの辺にしておきますが、初心者に必要なすべてが揃っている1台だと思うので、是非候補に入れてあげてください。可愛いよD5500。
おわりに
『女子 カメラ おすすめ』みたいに検索かけると、本当にミラーレス1点張り。
でもミラーレスは『女子に合う可能性が高いカメラ』であって『女にはミラーレス!』というわけではないんです。
私のカメラ選びの失敗は『ミラーレスしか見てなかったこと』です。
せっかくこの記事に辿りついたなら、一眼レフまでしっかり見て、すべてのメリットとデメリットを知った上で、自分に合う最高のパートナーを決めてください。
実は一眼レフの方が合っていた!とか、逆に実はミラーレスの方が合っていた!なんてよくあることだと思います。私がそうでしたから。
カメラは高い買い物。偏見を持たずにたくさん見て、たくさん迷って、たくさん触ってみてくださいね!
ゆるカメライフは女子のカメラデビューを全力で応援しています!
