前回、5000時間の英語学習を振り返しました。
今回は、留学で本格的に始めた中国語の総学習時間をまとめてみます。
前回同様、先に結論だけ書いておきます。
Q. 中国語どのくらい勉強したの?その結果は?
A. 中国に留学してトータル1300時間ほど集中学習した。日本人であることもありリーディングとライティングは上級のレベルに達したけど、スピーキングとリスニングはまだまだビジネスで使えるレベルとは言いがたい。それでも英語よりかは遥かに早く上達している。
以下、詳細です。
短期留学:260時間
中国語を始めたきっかけは中国での会社の研修に参加したことでした。
中国の大学でゼロから中国語を1ヶ月ほど勉強しました。
スピーキング40%、リスニング40%、リーディング10%、ライティング10%くらいの比率で勉強していたと思います。
8時間 × 20日 = 160時間
また、帰国後に試験を受けるために、2ヶ月間働きながら学習を継続しました。
毎日通勤前の1時間と休日に3時間程度勉強しました。試験対策のためリーディングとリスニングを半々で勉強しました。
平日1時間 × 40日 + 休日3時間 × 20日 = 100時間
この時点で新HSKの5級(203/300点)に合格しました。
なお、HSK5級は上から2番目の難易度でHSK公式サイトでは、
中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。
とありますが、日本人で試験慣れした人なら合格するのは簡単です。ただし、それが実用的であるかというと全く別の話で、この時の中国語のレベルは以下の通りでした。
・リーディング:辞書と時間を使えば新聞や雑誌はなんとか読める
・ライティング:簡単なメールや単純な文章は書ける
・リスニング:中国語のテレビや映画は95%理解不能
・スピーキング:日常生活の簡単な会話は可能。整ったプレゼンは無理。
英語勉強時代:0時間
HSK5級合格後、英語の勉強にシフト。
この間、2年間ほど中国語の学習時間がゼロになりました。
もともとの学習期間が短かったこともあり、この期間に中国語はかなり忘れたと思います。
MBA留学1年目:140時間
MBA1年目は英語の授業についていくのが精一杯で、まともに中国を勉強する時間がとれず、主に学校の授業を受講することしかできませんでした。
MBA開始前に8週間、中国のサマースクールで2年ぶりに中国語を再開し、平日の午前中に4時間の授業を受けました。なお、クラス分けテストで中国語で中級レベルと判定されました。
4時間 × 20営業日 = 80時間
MBAが始まった後は、ますます時間がなくなり週1回の中国語のクラスを4単位だけ取得しました。
4単位 × 15時間 = 60時間
上記以外に、日常生活で中国語を話すことはありましたが、交流する友人はみな英語が喋れたため、中国語はまともに使わなかったです。
MBA留学2年目:923時間
1年目が終わり夏期休暇にはいり、1年の中国生活を通じて中国語が全然上達していないことに危機感を覚え、真剣に中国語を勉強することに決めました。
MBAの授業は必須以外は全て切り落として、8月から12月まで集中勉強しました。2016年1月以降は修士論文に取り組み始めたためペースを落として学習継続しています。
この期間は、毎日どのくらい勉強したかを記録していましたが、各月の勉強時間は以下の通りです。
195時間(8月) + 166時間(9月) + 143時間(10月) + 161時間(11月) + 143時間(12月)+ 50時間(1月)+ 65時間(2月)= 923時間
英語の教訓から、マンツーマンの学校に通ってリスニングとスピーキングを中心に勉強していました。勉強の比率は、リーディング20%、ライティング10%、リスニング40%、スピーキング30%くらいだったと思います。
9月初の時点(総勉強時間600時間程度)でHSK6級に合格し、1月に総まとめとして受験したHSK6級は244点(300点中)でした。
最高難易度のHSK6級のレベルは公式サイトによると
中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる。
とあります。しかし、実際は下記の通りで、まだまだそこまでのレベルには達していません。
・リーディング:本や雑誌はそこそこ読める、でも辞書がないと厳しい
・ライティング:授業のレポートくらいは可能。ただし文法ミスが多いので誰かの校正チェックが必須
・リスニング:テレビや映画は内容/背景知識によってかなり異なる。20%〜80%くらいの理解度。HSK6級リスニングは80%くらいは理解可能
・スピーキング:日常生活や簡単な自分の意見表明は可能。ただし、ビジネス等のディスカッションはまだかなり厳しい。
・語彙:記憶した単語を全てリスト化した結果、現時点の総数は12,484語でした。英語と同じくらいの域には達しましたが本を読むと知らない単語がゴロゴロあります。
中国語勉強時間の軌跡
全1323時間の勉強時間推移をグラフにしてみました。
以前紹介した英語の軌跡に比べると、勉強内容の比率が全然違います。
Speakingを重視しているとは言え、まだ500時間程度で総量が全然少ないです。
とは言え、今のペースでいけば英語よりかは早く習得できそうな気がしています。