2016年4月26日 ◎図書館運営、大学にお任せ=大阪府箕面市 箕面市は、大阪大学の箕面キャンパス内に建設する市立図書館の管理運営を同大が無償で行うことで、同大と合意した。契約の期限は設けない。大学図書館を兼ねた大規模な市立図書館の整備費を市が拠出する一方、職員配置も含めた管理運営費を同大が賄う。全国でも珍しい手法という。 大阪大が箕面市内でキャンパスを移転することに伴う対応で、新たな市立図書館は2021年春の開館を予定する。近隣の市立図書館(蔵書11万冊)を閉館し、移転する大学図書館(蔵書60万冊)と融合。新図書館の蔵書は71万冊で、市立中央図書館(蔵書29万冊)の2倍以上になる。市は今年度、整備手法の検討に着手する。 市は、大学図書館と市立図書館との競合を避ける目的もあり、合同で図書館を設置する手法を採用。新図書館では大学生が静かに勉強できるスペースを用意する一方、子どもの読み聞かせなどで使うエリアも確保する計画で、さまざまな利用者に配慮した設計を想定している。 市がキャンパス内に整備する文化交流施設についても、大阪大が将来にわたって無償で管理運営を担う。会議室や音楽スタジオ、ホールなどを兼ね備えた施設で、市は「学生と市民の交流の機会が増える」(地域創造部)と期待している。