魅力的なデザインをヒラめくための4つのコツ

デザインすることは何かを新しく生み出すことであり、非常に難しい作業です。うまくいかない時も多々あることでしょう。しかし、デザインがヒラめきやすくなるコツや手法が存在します。デザインがヒラめく時は、完成形がハッと思いつくというのではなく、とにかく手を動かして試行錯誤していく中で自然と出来上がっているケースが多いように感じます。今回は魅力的なデザインが出来上がるまでの建設的な方法を紹介します。

思いついたらとりあえず形にする「ブレインストーミング」

漠然とした形でも構いません。思いついたらすぐに形にするということを心がけてください。「ブレインストーミング」という手法をご存知でしょうか?アイデアの良し悪しは問わず、とにかくアイデアをアウトプットしていくという手法です。

この手法の効果は2つあります。
1つはアイデアをアウトプットする過程で思考を巡らせるので、あるアイデアが別のアイデアに繋がること。もう1つは、一通りアイデアが出そろった後でアイデア同士を比較、組み合わせることでよりよいアイデアを生みやすいこと。この手法はTシャツのデザインにおいても全く同じようにプラスの効果をもたらしてくれます。ぜひ実践してみてください。

既に存在するおしゃれな図形をあてがってみる

おしゃれな図形

既存のデザイン、例えば街中や雑誌で「いいな」と思ったTシャツ、もちろんTシャツ以外でも構いません。身の回りにはおしゃれで独創的な図形が隠れて存在しているものです。気になるものを、ランダムに組み合わせたりしてみてください。「どうやって組み合わせたらいいの?」と、やり方を考える方がいらっしゃいますが、方法論やマニュアル的思考から一度離れ、自由になることがひらめくための第一歩です。
とにかくフィーリングで半ば適当に組み合わせてみましょう。思わぬTシャツのデザインが発見できる可能性が高まります。

要素を詰め込み過ぎず、削ぎ落とす

前述の2つの方法で、デザインの組み合わせを考えたら、次に多くなりすぎたデザインから余分な要素を削ぎ落とします。削ぎ落とす際には、「構図」が消えないように注意しましょう。「構図」とは、各部分が集まって、1つの集合として機能していることです。それぞれの要素のフォントや配色を揃えることで一体感のある構図を作り出すことができます。

構図を崩さないように要素を削ぎ落とすためには「注目点」を見つけることも重要です。例えば、Tシャツのデザインをパっと見た時に自然に目に飛び込んでくる要素はありませんか?その要素こそ注目点です。注目点は、頭で考えて判断するものではありません。自然に注目してしまう要素こそが注目点です。

注目点に対して、「リーディングライン」を設定することも大切です。注目点をさらに強化するためのデザインで、注目点に視線を集めるためのデザインです。
例えば、Tシャツの端から中央に配置した注目点に線を引きます。線の先端は尖らせることで、視線を注目点に誘導させることができます。この点を意識し、要素を削る中で構図を浮き彫りにしていきましょう。

デザイン間にメリハリをもたせる

メリハリのあるデザイン

満足しないな?と思っていたデザインもメリハリをもたせることで、劇的によくなるケースがあります。メリハリを持たせることで、メインの要素が強調され浮き彫りになり、迫力が出ます。では具体的に「メリハリをつける」とはどのようなことを言うのでしょうか。

それは「ジャンプ率」を操作するということです。ジャンプ率とは、Tシャツデザインの中の「最も大きいデザインと最も小さいデザインの間の差」のことです。この差が大きくなると、より大きい方のデザイン要素が目立ちインパクトが出ます。一方、ジャンプ率を小さくすると、大きさに差がない落ち着いたデザインになります。どちらがより良いデザインかは、使用目的やデザイン要素によって変わります。ジャンプ率を変えた複数のバリエーションを並べ比べてみるといいでしょう。

以上、デザインのひらめきとは、日々手を動かすことが大切であり、そこでできたデザインを組み合わせ、修正する中で少しずつ良いデザインができます。一生懸命に頭で考えるだけで、目を瞑ってうなってしまっては、打開ができません。今回紹介した方法でヒラメキの機会を増やしてみてください。

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かっこよくてオシャレなキャラクターデザイン例

かっこよくてオシャレなキャラクターデザイン例

商品やサービスを一層魅力的にしてくれるのがイメージキャラクターです。ただ、ゆるキャラブームもあって、キャラクターの乱立状態が続いているので、その中から抜きん出るような逸材を生み出す必要があります。かっこよくてオシャレなキャラクターを参考例を交えてご紹介しましょう。 かっこいいキャラクターにするべき依頼とは? どんなにかっこいいキャラクターを作っても、そのイメージ元となったものに相応しくなくては意味がありません。やはり、かっこいいキャラクターに似合うのは、スポーツ、先端技術、最新の流行といった分野でしょう。 逆に、子供、特に小さな女の子をターゲットにしたようなものは、関心を引く要素が少ないと言えます。 ただ、日本ではキャラクター文化が浸透しているので、依頼主からあらかじめ「かっこいいキャラクターにしてほしい」と要望される場合も多々あります。   ここを押さえればクールなデザインに まずは、「かっこいいキャラクター」に相応しいような性格付けをしてください。 「キャラクターに性格付けをする」必要性は、かわいい、おもしろい、緩んでいるといった別の外見を持ったキャラクターでも同様ですが、それが「かっこいい」になれば、おのずと「賢い」「勇気がある」「強い」などの性格が思い浮かぶでしょう。 その後は、バランスの取れた姿にする、調和した色使いにするなど、小さな事の積み重ねです。その中でも「クールさ」を一番決定付けるのは「伸び伸びとした線」ではないでしょうか。 オシャレなキャラクターのデザイン集 「オシャレ」と一口に言っても様々な方向性がありますが、ここに集めたキャラクターたちは、それぞれの分野で「オシャレ」に仕上がっていると思います。 足元の猫は、この会社が開発したソフトのマスコットで3Dになっているものを、海賊と同じようにアメコミ調に変えています。 ラグビーチームのキャラクターです。 「フランケンシュタインの怪物をよりスチームパンク風に」という希望通り、超人的な力を発揮しそうな雰囲気になっています。 マサチューセッツ州にあるケンブリッジの市議会議員候補を応援するキャラクターです。 オレンジとブラックのシンボルカラーを巧みに配分し、ポーズは市庁舎に手を掛けていますが、決して獰猛な感じではなく、賢そうな風貌に仕上げています。 著作権を保護する団体のキャラクターです。 著作権の侵害を厳しく取り締まるという業務に相応しいように、クールで知的な雰囲気が漂っています。 ファイルシステム周りの調査を対象としたコマンド群の新しいバージョンを表すキャラクターです。 このオープンソースソフトウェアは代々セントハウンド系のキャラクターをマスコットに使ってきましたが、最新バージョンではブラッドハウンドをモチーフにしたキャラクターを要望し、その優れた能力をデザインに対して存分に生かしています。 非営利団体が運営する「フォレストベアキャッツ」という小学校のキャラクターです。Tシャツに印刷するという前提があるので、それに見合うデザインになっています。 スクールカラーのレッド、ホワイト、ブルーを使い、校名にある「ベアキャット」すなわち「クマネコ(クマジャコウネコ、ビントロング)をキャラクター化しています。 アジアンレストランのキャラクターです。毎年、その年の干支の動物をワッペンにして従業員の制服に付けているので、今年の猿のバージョンを依頼しました。 黒のミニタリー風シャツに似合うデザインになっています。 インディーズのロックシンガーのためのマスコットキャラクターです。生意気な感じを出しながらも、親しみやすい雰囲気も含んでいます。 1体のキャラクターで、その商品やサービスの世界が一気に広がる事も大いにありうるでしょう。 特に最近はネットでの評判が瞬く間に浸透していきます。是非、依頼主と共に力を合わせて、影響力のあるキャラクターを作り出してみてください。

まわりと差をつける!オシャレでかっこいいパワーポイントのデザイン

まわりと差をつける!オシャレでかっこいいパワーポイントのデザイン

オシャレなかっこいいパワーポイントでまわりと差を付けたいのなら、デザインにこだわり抜く事が不可欠です。デザインにこだわるだけではなく、見る人の目線になって飽きさせない工夫をするのも大切です。ここではかっこいいパワーポイントを作るために必要なノウハウをご紹介していきますので、他のデザイナーと差を付けたいという人は是非とも参考にしてみてください。 表紙から手を抜かない、おしゃれなタイトルの作り方 オシャレなかっこいいパワーポイントを作りたいと思っているのであれば、表紙のタイトルページから勝負していくつもりで作成しましょう。表紙は全体的なテーマを象徴した画像や写真などがふさわしいです。またタイトルもフォントの種類によっても受け手のイメージは大きく違ってきます。ポップな丸ゴシック体などを使用すれば、柔らかみのある感じになります。クールに伝えたいのであれば明朝体などにしましょう。もちろんプレゼン時にそれを見る人たちの対象や内容に沿ってどうするのかも吟味しましょう。 また、ページの所々で使用する画像やポイントなども、表紙に沿ったもので統一しなくてはアンバランスになってしまいます。例えば表紙が西洋の風景なのに、理由もなくページの中では和風であったりすると変になってしまいますので、表紙に利用している素材が他のページに悪い影響を与えていないか事前にチェックして利用しましょう。   背景を変更することでパワーポイントを演出する パワーポイントを見ていて変化を持たせたいと思った時に効果的なのが背景の色やデザインを変更することです。 常にモノトーンで背景を敢えてシンプルにするという手法もありますが、特に長尺のパワーポイントになるとどうしても単調になりがちです。プレゼンではここが重要な部分というところで、背景の色を変えたり画像などを入れると効果のある演出ができます。また表紙で使った画像の関連したものを背景やワンポイントに添えれば一貫性が生まれます。まわりと違う資料に仕上げたいのでしたら、まずは背景のデザインにも気を使ってみてはどうでしょうか。 編集力UP!抑えておきたい、カッコイイ魅せ方 カッコイイパワーポイントを作るにはレイアウトやフォントなどのデザインが重要となってきますので、ここでは抑えておきたい魅せ方のポイントを紹介します。 一番取り入れやすいのが端を揃えるというテクニックです。端を揃えるとは、タイトルや説明文、写真の端をピタッと揃えるという事です。端が揃っていないとバランスが悪く見えてしまいますので、ここを整えるだけで全体にすっきりとした印象を与えスマートでかっこよく魅せられます。加えて、フォントにこだわるのも重要です。内容やデザインに合ったフォントを選び、1つのパワーポイントの中で何種類ものフォントを使うと、いくら端を揃えていても統一感がなくなってしまい、オシャレでカッコイイ雰囲気が損なわれてしまいますので注意しましょう。 インパクトで勝負!パワーポイントは説明ツールじゃない 文章で説明するのはとても大切ですが、パワーポイントでは文章が多くても飽きられてしまう可能性が高いので、文章を読ませるのではなくインパクトがある図形やグラフィックを使って視覚的にアピールしていきましょう。 すべてを文章にしてしまうよりも、自身の言葉で説明して相手に感動を与えるのが一番効果的です。文字の大きさを変えるという方法も効果的で、例えば伝えたい言葉や文字を画面一杯に表示するという手法はとてもインパクトがあります。 参考にしたいひとつにテレビ番組があります。ニュース番組やバラエティなどで、フリップや液晶画面に表示されたイラストや簡単な一文をもとに、アナウンサーやタレントが解説やコメントをしている姿をよく見ると思います。必要最小限の言葉や文字によって、伝えるべきことをシンプルかつ印象的に伝えることができるでしょう。 オシャレでかっこいいパワーポイントの作り方について解説しましたが、いかがでしたか? オープニングを飾る表紙の画像やテキスト、そしてフォントの書体だけで見ている人たちにどのようなプレゼンが始まるのだろうかと、想像や期待を膨らませることが最初の掴みになります。 そして、一番伝えたい場面では、プレゼンに抑揚を出したり図形や画像を用いて飽きさせないような見栄え作りをすることで大きく変わります。またプレゼンターはただ読むだけではなく、インパクトのある言葉で見ているものの心を掴むのが大切ではないでしょうか。 最後に、文字や写真の軸を揃えるなどの基本的な部分を忘れずに、デザインしてみてくださいね。

何を入れたらオシャレ?いまどき女子のタトゥーデザイン
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何を入れたらオシャレ?いまどき女子のタトゥーデザイン

グラフィックデザインやwebデザインだけでなく、タトゥーにおいても魅力的なワンポイントデザイン。今、「大きな絵柄を肌に入れるのは抵抗があっても、ワンポイントなら挑戦しやすい」などの理由から、タトゥーを楽しむ若い女性たちの間で、この「ワンポイントタトゥー」が流行っています。ここでは、ワンポイントタトゥーをはじめ、今どきの女性たちがどのようなタトゥーデザインに注目しているのか紹介します。ぜひタトゥーデザインのバリエーションを広げる参考にしてみてください。   女子の間で流行っている「ワンポイントタトゥー」 かっこいい海外セレブから日本のオシャレ女子まで、ワンポイントタトゥーは世界中の女性に人気があります。その理由の1つは「さりげなく自己表現できる」こと。オシャレに敏感な女性は、主張しすぎずパーソナリティを表現できる小さなタトゥーに注目しているようです。 商品やサービスの魅力をビジュアルで語るという点で、彼女たちのセルフプロデュースは商業デザインに通じるものがあります。小さな絵柄でメッセージや生き様を表現するワンポイントタトゥーは、単純に好きな絵柄を入れれば良いというわけではなく、「コンセプトを絞って、伝えたいメッセージを形にする」というデザインワークの真髄にもつながるのかもしれません。   羽や星などの絵や模様に思いを込める 女性が入れる小さなタトゥーモチーフとしてポピュラーなのは、星、羽、ハート、王冠をベースにデザインしたもので、これらのモチーフにはそれぞれ意味があります。例えば、星は「人生の道標」、ハートは「愛」、王冠は「権力」を意味します。他にも、妖精は「夢を叶える」、鎖は「約束、永遠」、鍵は「解放、自由、秘密」、ネコは「縁起物、ラッキーシンボル」、リボンは「人や心を結ぶ」を意味しています。 オシャレな女性は、自分の願いや思いを込めてタトゥーのモチーフをセレクトしています。デザイナーで言えば、「何をターゲットに伝えるのか」のコンセプトを練る段階です。タトゥーのセレクトもデザインも、あらゆる表現はコンセプトから始まっています。 同じモチーフでもタッチが異なると印象がガラリと変わるので、タトゥーの絵柄をデザインするときは顧客から希望イメージをヒアリングすることが大切です。角張ったハードなタッチ、手書き風の優しいタッチ、立体的な表現、デコレートさせたもの…1種類のモチーフでテイストの違うワンポイントを数多く考える練習をすれば、デザインのバリエーションが広がります。   文字や文章で思い出や記憶を残す 絵柄だけでなく、文字を入れることで大切な思い出などを残そうとする女性もいます。抽象的な絵柄タトゥーよりも、文章の方が具体的な意味が込められるのが人気の理由かもしれません。座右の銘や好きな言葉、好きな映画の台詞や曲の歌詞、記念の日付、愛する人の名前やイニシャルなど、入れる文字は十人十色です。 特に人気なのは、ステンシル風のアルファベットや英文です。フォントデザインの勉強をすれば、種類豊富にメニューが用意できますね。文字のデザインはタトゥー以外でも活躍するので、積極的に学んでいきたいところです。   オシャレなタトゥーの秘訣は「ワンポイント」 タトゥーをオシャレに魅せるポイントのオススメは、ワンポイントで絵柄を入れることです。デザインに慣れないうちはつい派手なデザインになりがちですが、余計なものは削り、「デザインの引き算」をすることが大切です。「さりげないオシャレを楽しむ若い女性たちは、今どのようなものを求めているのか?」ということを考え、デザインを追求したいですね。 ワンポイントで適度に目立たせるのは難しいかもしれませんが、見方を変えれば、一点だけに集中できるということでもあります。ハート、星など、同じモチーフのタトゥー参考例をたくさん見て勉強することで、表現が豊かになっていくでしょう。わずかな曲線やテイストの違いに敏感になることが、デザイン力をつけるポイントです。 今どき女子に人気の「ワンポイントタトゥー」はデザイン参考例の宝庫なので、たくさんチェックしてみてください。「デザインの引き算」は、タトゥーに限らずどんなジャンルのデザインでも通用する基礎力になるかもしれません。オシャレ女子のタトゥーを参考に、かっこいいデザインを見てはアイデアストックすることをくり返し、ワンポイントデザインにも強いデザイナーを目指してみてください。 【参考URL】 Lucky Round Tattoo:http://www.luckyroundtattoo.com/tattoo.html

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