研究チームのひとり ジャスティン・R・クレップ助教授は、KELT-4Ab を詳しく調査をするために、ハワイにあるケック天文台を用い、KELT-4A を鮮明かつ広範囲にとらえた画像を取得しました。すると、それまで単独で KELT-4A を公転していると思われていた恒星 KELT-4B のそばに、明らかにもうひとつの恒星 KELT-4C が写り込んでいることに気づきました。
クレップ助教授は「これらの星が形成されたときはそれぞれ全く関係のない場所にあったと思われ、それらがどうやって現在の位置関係に移動し落ち着いたのかを突き止めたい」と語っています。
ちなみに KELT-4 と同じような構成の三重星系は、ほかに HD 188753 などいくつかが発見されています。HD 188753 は発見当初、主星となる HD 188753A の近くにホット・ジュピターの存在が予測されていたものの、現在はホット・ジュピターはないとする考え方が有力です。
下は、ホット・ジュピターが予測されていたころに HD 188753 を描いた映像。KELT-4 もおそらくこのような状況と考えられます。
[Image : NASA/JPL-Caltech]