開催概要

21_21 DESIGN SIGHTでは、2016年6月24日より企画展「土木展」を開催いたします。展覧会ディレクターには、全国の駅舎や橋梁の設計、景観やまちづくりなどのデザインを手がけ、土木と建築の分野に精通する西村 浩を迎えます。

快適で良質な毎日の生活を支えるため、街全体をデザインする基礎となる土木。道路や鉄道などの交通網、携帯電話やインターネットなどの通信技術、上下水道、災害に対する備えなど、私たちの日常生活に必要不可欠な存在です。「土」と「木」で表す土木は、私たちの生活環境そのものであり、また英語ではCivil Engineeringと表現されるように「市民のための技術」なのです。

現在の日常生活の土台は、古来の伝統技術、近代における研究と技術の発展など、多くの努力と工夫が積み重なって形成されています。しかし、私たちの毎日の暮らしは土木とつながっているにもかかわらず、それを実感する機会は多くありません。「土木展」は、これらのことを改めて見つめ、再発見と実感を促すことで、より良い未来を考えるきっかけとなることを目指しています。本展では、土木のエキスパートたちによる展覧会企画チームと、参加作家のデザイナーやアーティストがリサーチを行い、幅広い方々により深く土木を知っていただく展示作品を計画しています。

イントロダクションでは、自然と向き合う日本の名土木をマップで紹介するほか、プロジェクションやドローイングを通して暮らしにおける土木の背景を見つめます。「土木オーケストラ」と題された展示空間では、高度経済成長期から現代にいたる土木の歴史を振り返りながら、その迫力を音と映像で表現します。
また、道路や橋などの土木施設を「ほる」「ためる」「つむ」「ささえる」などの行為を通して分析し、多彩な参加作家によるインスタレーション作品を通して、楽しく、わかりやすく伝えます。参加型作品も取り入れ、様々な作品を体験した来場者の方々に、土木をより身近に感じていただける展覧会です。

地形や自然環境は各地で異なり、人々が活動するために必要な社会基盤は、地域によって異なります。「土木展」では、日々の生活の根底を支えるデザインを伝え、生活環境を整えながら自然や土地の歴史と調和するデザインについて考えます。

会期:
2016年6月24日(金)- 9月25日(日)
休館日:
火曜日(8月2日は特別開館)
開館時間:
10:00 - 19:00(入場は18:30まで)
*8月2日(火)は17:00閉館(最終入場は16:30)
入場料:
一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
*15名以上は各料金から200円割引
*障害者手帳をお持ちの方と、その付き添いの方1名は無料
その他各種割引についてはご利用案内をご覧ください
主催:
21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
助成:
サカエ・シュトゥンツィ基金
特別協賛:
三井不動産株式会社
展覧会ディレクター:
西村 浩
企画協力:
内藤 廣
企画チーム:
崎谷浩一郎
新堀大祐
中村勇吾
八馬 智
羽藤英二
本田利器
会場構成:
菅原大輔
展覧会グラフィック:
柿木原政広
アドバイザー:
中村英夫

参加作家・参加団体

株式会社 感電社、桐山孝司、康 夏奈(吉田夏奈)、田中智之、ドローイングアンドマニュアル、西山芳一、公益社団法人 日本左官会議+挾土秀平、ヤックル株式会社、ヤマガミユキヒロ、ライゾマティクスリサーチ、ワークヴィジョンズ、WOW、渡邉竜一+ローラン・ネイ、403architecture [dajiba]、他

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