文字が、文字が溢れます
あたまの中に
湧いては流れていく文字たちが
それぞれの身体を寄せ合い文章になろう、と
求めあい
合わなければ離れ
またくっつきあおうとうごめく
文字が擦れる、音
こうなるともはや支離滅裂
文字はどこかへふらふらと独り歩き
僕の言葉は文章になることなく、ただの文字、ただの形となって、彷徨うのです
あたまのなかでも、それは、あたまんうらっかわ、らへん
あたまんうらっかわが騒がしい
読めない文章は苛々しましょう
読めない文章に意味はありましょうか
あたまんうらっかわの文章は大半そんなで
正しい組み合わせ間違った組み合わせ何が面白くて何がつまらないか何が良くて何が悪いか文章できても読めはせぬぐるぐるぐる回りやがって読めたり読めなかったり苛立ちつのるどうでもいい文章もあれば何かが見えそうな文章もあるのにくるくる目が回るいやあたまがまわるというべきかくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる ……
といったように非常に不愉快な、苦痛とも言えうる状態でございます
いや、もしくは快楽に近いのかしらん
こうなるともはやご機嫌
できたできたと
作り上げた文章も
あたまんうらっかわでは侵食され続け
1文字2文字変わってしまえば、もはや文章は文章として成立せず、困ったもんだと悩んでいるうちに、文字はころっと表情を変え、最初の文章の意図はどこへやら、最初の文章は果たしてなんだったか、もはや思い出すこともなく、それは文章ではなく単なる文字の集合体。
単なるカタチの集合体となってしまうのでした
文字は文章から離れていき
ひたすらに跳ね回る独自路線
文章に属していれば意味を持たされ
離れればカタチとして解き放たれる
カメレオンのように色を変え
追いかけ合ってみれば
読めようと読めまいと
楽しいものにはなるまいか
しかしながら
読ませようとしない文章は
意味がないものなのでしょう
こうなるともはや塵も同然のこの文章
それではそれでは
御機嫌よう
『文章』ができたときには
お会いできましょう
BANG☆☆☆
次回予告(明日になってみたら違うことが多々あります)
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