転職エージェントとの面談は怖くない!準備から当日の流れまでポイントをまとめました
初めて転職エージェントに登録しようと考えている方で「面談が不安」という意見をよく聞きます。ここでは面談の流れと、面談を効果的に使うためのテクニックをご紹介します。
この記事の目次
転職エージェントの面談とは?
ほとんどの人材紹介会社では、まず最初に転職エージェントと「面談」をすることになっています。
面談では、これまでの経歴や転職理由、希望条件などを聞かれ、転職のアドバイスや希望に合った求人の紹介をしてもらえます。
転職エージェントの多くは、求職者の方とフランクに話せる関係を築きたいと思っているので、気軽に相談できる頼りになる友人や先輩のような雰囲気です。
面談はどのくらい時間?面談会場は?
面談会場は、最寄りの人材紹介会社のオフィスで行われ、面談時間は30分から1時間半程度です。遠方の場合はどうするのか?面談回数について、人材紹介会社を訪問したときに撮影した写真を交えて紹介します。
どんなところで面談するの?
ほとんどの場合、面談の場所は、転職エージェントが働いている会社の事務所内になります。下記の写真のように「面談室」と呼ばれる小部屋がたくさんあり、プライバシーが保たれるような作りになっているので、安心して話せるようになっています。
JACリクルートメントの面談場所:個室タイプの面談室が並ぶ
マイナビエージェントの面談部屋:パーテーションタイプの面談室
面談場所には、机と椅子しかない何もない部屋が多いので、筆記用具や後述する必要な資料などは忘れずに持っていきましょう。
type転職エージェントの面談ルーム:このように何も置いていない事が多い
リクルートエージェントの面談ブース:パソコンで求人検索をしながら面談できる
面談の際は登録時に送った履歴書、職務経歴書を読みながら、雑談を交えて話して行きます。よく間違える人が多いのですが「面談」は「面接」ではありません。堅苦しくならずフランクに正直に話すといい面談になります。
⇒詳しくはこちら『転職エージェントとの面談は本音で話すべき』
ワークポートの面談室:転職エージェントが複数いる場合もある
レバテックキャリアの面談会場:コーヒーを飲みながら友達のように談笑
地方在住の場合、面談場所が自宅から遠かった場合は?
大手の転職支援会社は、全国に事務所があるので地方在住の方でも大丈夫です。大手の中でも特に事務所数の多いアデコでは、国内に160カ所の事務所があるので、最寄りの事務所で面談を希望するといいと思います。
また「電話面談」や「スカイプ面談」など自宅面談に対応してくれる会社もあります。電話面談の場合は、面談前後に求人の紹介をメールで送られ、履歴書・職務経歴書もメールで添削してもらえます。遠方の方や在職中で時間が全然とれない方は、電話・スカイプでのサポートを利用するのもよいでしょう。
面談は何時までなら対応してもらえる?
ほとんどの会社が夜間も対応してくれます。特に在職中の方の場合は、昼間に面談に行くのが困難な場合も多いので夜間や土日祝日なども面談してくれます。
また、担当になった転職エージェントが熱い人の場合、深夜でも対応してくれたり定休日でもサポートしてくれることもあります。
面談時間はどのくらいかかるの?
多くの場合、転職エージェントとの面談は30分~1時間半ほどで終わります。初回の面談では履歴書添削や面接練習まではしない場合が多いです。「希望の仕事」や「転職で達成したいこと」などをまとめて、転職エージェントと一緒に求人選びをするだけです。
転職までに何回面談するの?
これは会社や業界によって違いますが、面談は通常1回で終わるケースが多いです。大手の転職支援会社の場合は、初回に面談をして、その後のサポートは電話やメール連絡になります。履歴書・職務経歴書の添削はメールで、模擬面接は電話でするという流れです。
医師・看護師・薬剤師・アパレルなどの専門職では2~3回面談をしてくれる会社もあり、求人探しから履歴書・面接対策まで対応しています。
面談で転職エージェントとの信頼関係を作ろう!
転職エージェントとの面談は必要?
面談は電話やスカイプでも可能ですが、できれば直接会って面談をしておいた方が転職エージェントとの間に信頼関係ができますし、求人の細かな情報をその場で聞けるなど対応の速さが違います。
また、転職エージェントも人間なので、利用する方との「性格の相性」が出てきます。面談は担当になった転職エージェントがどんな人なのか知るチャンスでもあるので、積極的に話した方がその後の転職活動がスムーズになります。
会ってみてもし「担当が自分に合わない」と感じたら、早めに担当の変更を申し出るか、別の会社に登録しなおしましょう。
転職エージェントが面接まで同席してくれるってホント?
転職エージェント会社によってサービスが違いますが、一部の転職エージェントは企業の採用面接まで一緒に受けてくれます。面接会場まで迷わないように一緒についてきてくれて、さらに面接にも同席。面接で答えるのが難しい質問に代わりに答えてくれたり、給与や条件面の交渉までやってくれる会社もあります。至れり尽くせりですね。
サポート内容は、紹介会社や応募する企業で異なるので、面談の際に確認すると良いですね。面接に同席してくれる転職エージェントを下記にまとめました。
転職エージェントが面接同行してくれる会社一覧
区分 | 人材紹介会社 |
---|---|
大手 | エリートネットワーク DODAチャレンジ |
アパレル | ファッショーネ |
看護師 | スーパーナース |
薬剤師 | ファルマスタッフ マイナビ薬剤師 薬キャリ |
医師 | 医師転職ドットコム エムスリーキャリアエージェント |
中小 | ジョヤンテ |
面談日が決まったら、服装や持ち物などを確認しよう!
転職エージェントとの面談日が決まったら、前もって持ち物などを用意しておきましょう。とはいえ、面談では「自分がどんな転職をしたいのか」「どういう人間か」を話すだけなので、大げさな用意をしなくても大丈夫です^^
どんな服装で行けばいいの?スーツ?私服でも可?
転職エージェントの面談は、どんな服装で行っても大丈夫です。普段スーツを着ている人ならスーツでも構いませんし、ジャージでもスウェットでも作業着でも何でもいいんです。
リラックスできる服装が一番です。服装で判断されることはないので、コンビニに行く感覚で気軽に考えましょう。スーツで面談に行く方が多いのですが、転職エージェントはリラックスした状態で転職者の本音を聞きたいので、むしろ私服の方が好まれるくらいです。
面談に行くときの持ち物は?
必要なものは「自分の転職希望条件をまとめたメモ」「アピールできそうな経歴をまとめたメモ」「筆記用具」くらいです。転職エージェントから指定された持ち物があれば、それも忘れないようにしましょう。
メモは転職エージェントに伝え忘れないように、前もって書いて行くと便利です。自分用の走り書きでもいいので、面談日までに思いついた事を書き留めておきましょう。履歴書や職務経歴書をもう作っている方は、持って行くと話がスムーズに進みます。
面談で質問したいことがある場合はどうする?
面談で質問したいことがある場合は、面談日までに質問内容を転職エージェントか紹介会社にメールしておくと、予め調べてくれるので面談時間を有効に使えます。
口下手で説明できるか心配な方は要点をメモ書きしておこう
口下手な方や話すのが不得手な方は、面談に行く前に文章で転職理由や希望条件を整理しておきましょう。ワードで文章を作るのも無難ですが、メモ書きでも問題ないと思います。
あがり症の方の場合は焦って頭が真っ白になってしまうので、言いたい事を準備しておき、面談を有効活用できるようにしておきましょう。自分の希望条件と経歴を箇条書きにしておくだけでも役立ちます。
転職の希望がハッキリ決まっていない時は嫌なことをメモる
自分の希望がハッキリと決まっていない時は、「なぜ今の仕事を辞めたいと思ったのか」を考えてみましょう。「嫌だったこと」がなくなるように条件を箇条書きにしていくと、自然と自分の希望に近づいていくはずです。
まず「理想の会社」や「希望の給与」「希望のポジション」などを思いつくまま書いて、後から優先順位をつけて取捨選択していくのがいいと思います。
面談当日、会場までの道のりと受付
面談の当日は、持ち物を確認して少し早めに出発しましょう。
面談会場は、高層オフィスやセキュリティの厳しいビルにあることもあります。その場合、建物についてからの移動にも時間がかかります。建物には15分前にはついておきましょう。
最寄駅から各社の面談会場の経路と、オフィスの様子を写真を撮ってまとめたので参考にしてみてください。
面談会場の様子を図解で解説している会社一覧
区分 | 転職エージェント会社 |
---|---|
大手 | マイナビエージェント JACリクルートメントアデコ type転職エージェント パソナキャリア DODA |
IT | ワークポート レバテックキャリア |
20代 | アイデムスマートエージェント ジェイック ハタラクティブ |
アパレル | クリーデンス スタッフブリッジ |
製造 | メイテックネクスト |
コンサル | アクシスコンサルティング |
看護師 | 看護のお仕事 ナースではたらこ |
医師 | 医師転職ドットコム |
建築 | ヒューマンリソシア |
面談当日の流れと面談で聞かれること
面談ではお互いの自己紹介、趣味などの雑談から転職理由、希望求人条件を伝えていきます。
①最初はお互いの自己紹介
転職エージェントの多くは担当制になっていて、面談の時に話をするのがあなたの担当の転職エージェントです。内定までお世話になるので、横柄な態度をとらずにパートナーという気持ちで接しましょう。
現在の転職市場について話される場合もありますので、この時に自分の市場価値について知っておくと今後のキャリアパスを考えるときに役立ちます。
②過去の職歴や転職理由を説明する
転職理由は「人間関係が上手くいかなかった」などネガティブなものでもいいので、正直に説明しましょう。口下手な方は、前もって考えてきたメモを転職エージェントに渡してもいいでしょう。
企業面接では前向きに伝える技術も必要ですが、面談では後悔しない転職をすることが目的なので、転職エージェントには自分の正直な気持ちを伝えておきましょう。その上で、企業面接用の対策を転職エージェントが一緒に考えてくれます。
③職務経歴・希望条件・自己アピールを転職エージェントに説明する
転職エージェントとの面談では、予想外な発見がたくさんあります。自分では当たり前だと思っていた技術や実績が、転職市場では高く評価される事もよくあります。これまでの職務経歴をできるだけたくさん話して、転職エージェントに隠れた自己アピールポイントがないか見てもらいましょう。
希望条件は思いつく限りたくさん書いて構いません。その中で優先順位が決まっていれば、条件に近い順に転職先を探してきてくれます。
④求人を紹介してもらう
転職理由や職務経歴・希望条件などと照らし合わせて、求人を紹介してもらいます。20~30社とたくさん紹介してもらえる場合もありますので、転職エージェントと一緒に希望条件に近い会社を絞り込んでいきましょう。
条件によっては紹介できる求人がないといわれるケースもあります。その時には条件の再検討や、他の転職会社で求人を探しましょう。
特定の業界に特化した業界専門の転職斡旋会社もあります。大手総合転職会社とは違い、業界専門の転職エージェントは、知識があり企業との繋がりもあるのでニッチな求人がみつかる可能性があります。
⑤その他、質問や相談など
面談の最後に「質問や相談などはありませんか?」といった風に切り出されると思うので、気になるところは、遠慮せずにどんどん質問しましょう。
転職には悩みがつきものです。「今の会社の上手な辞め方」や「転職中にかかる資金繰り」「どうやって身内を説得するか」など、転職にまつわる悩みなら何でも聞いてみてください。転職エージェントは様々な転職ケースを知っているので、その人の状況に合ったアドバイスをしてくれるはずです。
転職エージェントとの面談でやってはいけないこと
面談では嘘をつかない
転職エージェントとの面談では、職歴をごまかしたり、ネガティブな部分を隠したりするなど嘘をついてはいけません。ネット上には「転職エージェントに正直に話すといい会社を紹介してもらえない」といったウワサがありますが、デメリットの方が多いと思います。
転職エージェントは転職サポートのプロですから、ほとんどの嘘は見抜かれますし信頼関係が築けません。面接官も同様に嘘を見抜くのは得意です。たとえ、ごまかして就職できたとしても、自分のスキル以上の仕事を任されると就職後にだんだんしんどくなり、結局良い転職になりません。
転職エージェントに正直に話して相談すると「転職に不利になる経歴」と「転職に有利な経歴」を上手く分けてくれます。また、自分の経歴や希望に合わせて求人を探してきてくれます。
詳しくはこちら⇒ 転職エージェントとの面談は本音で話すべき?
面談に遅れる・面談に行けなくなった時には連絡を
特に現職中に転職活動をする方は、仕事が忙しくて転職エージェントとの面談に行けなくなる場合もあると思います。また、初めての面談場所なので迷ってしまう事もあるでしょう。遅れたり行けなくなる時には、必ず一報を入れましょう。
転職する時には、転職エージェントと求職者の信頼関係がとても大切になります。信頼してもらえなくなると、転職エージェントも事務的な対応になるので、転職成功は困難になるでしょう。
丁重に連絡をして改めて日時を決める事で、社会人のマナーを身に着けていると信頼してもらえるのはとても大切です。
面談後の流れと転職サポート
面談後の転職活動の流れは「求人紹介→履歴書添削→面談アドバイス→面接→内定」となります。ほとんどの方は複数の会社に次々と応募していくので、一連の転職サポートを繰り返し受けるのが一般的です。
転職エージェントに希望条件の変更を迫られた場合は
何社か不採用が続くと自分に自信がなくなって「転職条件を我慢してでも就職しよう」と考えがちです。
転職エージェントによっては、条件を妥協するように迫ってくる場合もありますが転職は今後の人生を左右する大事な局面です。あまり高望みし過ぎは禁物ですが、自分の希望にできるだけ合った会社で、ステップアップを目指してください。
妥協して転職しても不満が解消されなければ、折角の転職活動が意味をなさなくなってしまいます。
履歴書・職務経歴書の添削
履歴書・職務経歴書の添削は、多くの場合メールでのやりとりになります。応募する求人企業によってアピールすべきポイントが変わってくるので、転職エージェントとこまめにやりとりをしながら仕上げていきましょう。
面接のアドバイス
書類審査が通過すると、面接の練習にはいります。面接のアドバイスは電話で模擬面接をする場合が多いですね。面接のレジュメなどを渡された場合は、注意点などをよく読んでおきましょう。
転職エージェントが面接官の特徴や面接の質問内容などを知っていることもあるので、上手く活かして面接を乗り切りましょう。
一部の転職エージェント会社では、転職エージェントが面談室で模擬面接をしてくれるサービスもあります。模擬面接は身だしなみや入退室、話し方など細かな点までチェックしてもらえるので安心です。大手ならアデコの模擬面接が有名ですね。