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ヤフオク!で100万稼げ!ヤフー執行役員・小澤隆生さんの心構え【前編】

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“習慣”は人を作るもの。とくに現在まで長期間かつ継続的に行っていることは、その人にプラスの影響をもたらす良い習慣といえるでしょう。本連載では、社会の第一線で活躍するビジネスマンに、今まで継続している良い習慣を10個紹介していただきます。
 今回ご登場いただくのは、ヤフー株式会社の執行役員・小澤隆生さん。エンジェル投資家としてナナピスターフェスティバルなどをいち早く支援し、その成長を支えました。そんな小澤さんが続けている10の習慣をうかがいます。

1. ルーティンを持たない

 実は、僕はルーティンが大嫌いなんです。通勤ルートも毎日違う道を歩きたい。同じものを食べていると罪悪感があるし、同じことを繰り返すだけだとあまり成長を感じないタイプです。何をするかを事前に決めることもありませんね。同じことが嫌いですから、昨日と今日で変わらない自分、というのが嫌いです。だから仕事も変える。2年もやったらもたないんです。同じことをやるなら、僕じゃないと回せない仕事をしたい。

2. 常にニュースフィードを見る

 異様な情報中毒なので情報収集にはものすごく時間を使っています。朝から晩まで何らかの情報に接していないと落ち着かないんです。一日何分見ているかなんて考えたことがない(笑) インターネットや本、映画、テレビ……SNSはその時々で一番ユーザーが多いサービスをのぞいています。今はFacebookを中心に、TwitterやInstagramをチェックすることが多いかな。Facebookのニュースフィードは、自分では決して検索しない記事も目に入り知識の幅が広がるのでよく見ていますね。

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「最悪なときはiPadとiPhoneの両方でFacebookを開いて交互に見てしまう」という小澤さん。病気だ

 情報のジャンルや種類は選びません。常に新しい情報を仕入れること自体が楽しい。本は今だと週3冊くらいで、漫画もたくさん読みます。目に入る情報は全部好きなんです。

繰り返し見る作品もある

 とはいえ、大好きな本は繰り返し読みます。ヴァージングループの社長であるリチャード・ブランソンが書いた本や、日本電産の永守重信さんの著書は何でもおもしろい。社会心理学の『影響力の武器』という本も好きです。分厚い本ですが、人の行動を解説して、どういうふうに人が動くかを明らかにしていく過程が面白いですね。マンガは『野望の大国』、映画は『ダークナイト』が気に入っています。何度も何度も見返してしまう。

3. 自分の興味の枠を広げる

 情報中毒なのは、興味や考えの枠を広げ続けたいからというのもあります。個人の単純な興味関心だけでなく、ビジネスに関しても同じこと。
 たとえばビジネスプランを考えるときも、まず電話帳を持ってきて適当に開いてみる。そして開いたページに載っている会社やビジネスをどう成長させられるかというのを考えるんです。自分がやりたい事業をキーワードに調べることもありますけども、それだけだと自分の好きなことしかやらなくなってしまってもったいない。電話帳を使わず、上場企業の中から適当な会社を選んで「僕が社長だったらこういうことをするだろうな」とイメージするのも楽しい。たくさんの人からいろんな話を聞いて、自分だったらどう事業を動かすかを考えることが大切です。

4. 一つのことに没頭しすぎない

 収集癖もありませんし、一つのことに没頭し続けたこともありません。昔からなにかしらの形で変化をし続けたいという思いがあるからです。今はだいたい40個の事業を見ていますが、入れ込む対象が一つのことである必要はないんじゃないかと思います。一般論では没頭しなさいと言うし、僕も投資するとき、投資先には一生懸命やれと言うんですけれども、マネージャーに求められるのは意思決定。24時間365日決断し続けるわけではないから、起きてる間中没頭する必要はありません。
 例えば将棋のプロは40人相手に対局できる。すべての盤で局面は違えども、戦術をもとに瞬時に判断を下せるからです。マネジメントも同じ。自分が情報収集や事業についての仮説を立て終えたときに、部下に対してその方法を伝える。そうすればずっと自分が横で見ている必要がなくなります。没頭することと自分の時間や物理的リソースを使い続けることは別。そうでないとたくさんの仕事がこなせなくなってしまう。

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インターネットビジネスに20年以上関わっている小澤さんも、ビジネスのジャンルはバラバラだ

5. オンオフの区別をつけず、好きなことだけをする

 オンオフの差をつけていないので、完全にオフの日はありません。僕は今関わっているすべての仕事が好き。好きなことは忙しくてもつらい、嫌だなんて思わないから息抜きする必要もない。つまり食べるために嫌々仕事をしているのでなければ、仕事も趣味になるのです。
 会社を辞めたら生活できなくなるから辞められない、ってよく聞きますが、今は本気でやれば「ヤフオク!」で月100万稼ぐことも不可能ではないんですよ。それができていれば、嫌な会社に無理して勤めたり、馬鹿な上司のもとで泣きながら働く必要などない。生活について心配だ、という方はまずはヤフオク!で稼ぐなり、弁護士か会計士など資格で食べていける人に頑張ってなればいいと思います。こんなにシンプルで絶対的な回答はないと思います。それをやるかやらないかはその人のやる気次第なんですよね。

 弁護士とか会計士になるにはすごく大変なことですが、ヤフオク!で100万円稼ぐってどうってことありません。宝くじを当てるよりインターネットで起業して1億、2億稼げるようになれる可能性のほうがよっぽど確率は高い。

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「安定を求めて公務員になったり大企業に入ったりするより、起業するほうがダンゼン確率高いと思うんだけどな」

小澤さんが投資を決めるときに見定める3つのポイントにせまる。後編は2月17日公開

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小澤隆生さん

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ヤフー株式会社 執行役員 ショッピングカンパニー長
1972年千葉県生まれ。1995年に早稲田大学法学部を卒業し、株式会社CSKに入社。1999年株式会社ビズシーク設立し、代表取締役に就任。2003年、ビズシークの吸収合併により楽天に入社。楽天イーグルスの立ち上げなどに携わった後、2006年に退社して小澤総合研究所を設立。2011年株式会社クロコスを設立、2012年には同社をヤフー株式会社に売却し、ヤフーに入社。2013年に同社執行役員・ショッピングカンパニー長に就任。