企業の顔である社名には創業当時の熱意が込められているものも多く、社名の由来をひも解くことで事業をどのようにしたかったのか垣間見れます。ニュースやCMでもお馴染みのIT系上場企業の社名は、どのようにして付けられたのでしょうか。
カヤック(KAYAC)
カヤックは、創業者である貝畑(KAihata)、柳澤(YAnasawa)、久場(Cuba)の頭文字から付けられたものです。イヌイットが狩猟に用いる小舟「カヤック」のように、どんな環境下でも決して沈まない舟であり、かつイヌイットのように、素早い決断を良しとし個人の決断を尊重することを理想としています。またカヤック=火薬ととも読めることから、あなたの思考力にも着火することでしょう。
http://www.kayac.com/news/1998/08/name_origin
Gunosy(グノシー)
グノシーは現在運用しているキュレーションサービス「Gunosy」から命名しています。Gunosyは、ギリシャ語で知識という意味の「Gunosis」に「u(You)」をはさみ、「あなたに知識を届ける」という意味で「Gunosy」と名付けています。
http://thebridge.jp/2012/06/interview_gunosy
GREE(グリー)
GREEは、6次の隔たりを意味する「Six De“gree”s of Separation」という仮説から名付けられました。「人は、自分の知り合いを6人以上たどっていくと、世界中の人とつながりを持っている」という概念だそうです。
http://corp.gree.net/jp/ja/corporate/origin/
コロプラ
2003年から個人サイトとして運営してきた「コロニーな生活」を法人化する際に、初心を忘れることがないように会社設立当時のサイト名、「コロニーな生活☆PLUS」の愛称である「コロプラ」を社名としました。
サイボウズ
「電脳」を意味する「cyber」と、親しみを込めた「子供」の呼び方「坊主(bozu)」の造語によるものです。「電脳社会の未来を担う者達」という意味も込めています。
http://cybozu.co.jp/company/origin/
ジョルダン
「乗換案内」の開発・販売を行っているジョルダンは、19世紀の数学者「カミーユ・ジョルダン」から命名されています。カミーユ・ジョルダンは群論に関する基礎的研究を行っており、ジョルダンの曲線定理、ジョルダンの標準形、ジョルダン=ヘルダーの公式が成果として記憶されています。
http://www.jorudan.co.jp/company/data/outline.html
nifty(ニフティ)
ニフティは日商岩井と富士通の合弁会社「株式会社エヌ・アイ・エフ」としてスタートしました。niftyは社名の「nif」に接辞語の「ty」をつけて、英語の「かっこいい」「粋な」という意味を持たせたものです。
mixi(ミクシィ)
主力事業であるソーシャルメディアサービス「mixi」より名前をとっています。mixiは、「mix」(交流する)と「i」(人)を組み合わせた言葉です。2006年、商号を株式会社イー・マーキュリーから株式会社ミクシィに変更いたしました。
http://mixi.jp/help.pl?mode=item&item=5
Yahoo!(ヤフー)
Yahooとは、「yet another hierarchical officious ORACLE」(少し気の利く階層的でお節介なデータベース)の略です。ヤフー創業者の2人は自らを「ガリバー旅行記」に出てくる「ならず者」(yahoo)と重なるのでその名前にしたと主張しています。
楽天
インターネットを使って自由に商品のやり取りができるスペースを作りたいという思いから、織田信長が行った経済政策である楽市楽座の「楽」と、楽天的という言葉の前向きで明るいイメージを掛け合わせて「楽天」としました。
いかがでしょうか。いつか社名を考える際の参考情報にご活用ください。