グルメ 2015.12.9 Wed
冬のケーキは「パン・デピス」で決まり!簡単に作れる仏スパイシーケーキ3選!
こんにちは、ライターのくみこです。寒い日のお茶の時間は、温かいコーヒーや紅茶と一緒においしいケーキが食べたくなりますよね。濃厚なクリームたっぷりのケーキもいいですが、時にはちょっぴりリッチな大人気分のケーキはいかがでしょうか?今回は、私も家族も大好きなスパイシーケーキ「パン・デピス」のお話です。
●仏の伝統菓子である「パン・デピス」を食べたことがありますか?
今回のアンケート調査では、約2割の方がパン・デピスを食べたことがあるという結果になりました。
パン・デピスとは?
スパイスの「パン」という名前のパン・デピス(Pain d’épices)。フランスの伝統菓子として知られていますが、古くは中国から入ってきたものだとも言われています。ライ麦粉にアニスやシナモン、ジンジャーなど香りの強いスパイスやハチミツが入った焼菓子は、ずっしりと重いパウンドケーキに似ています。このケークタイプはフランスブルゴーニュ地方のディジョン(Dijon)のパン・デピスであり、地方によってタイプが異なります。
アルザス地方のものは、サブレやビスキュイタイプのものが多く、クリスマスの時期になると、食べるのがもったいなくなるほどの可愛らしいパン・デピスがお店に並びます。
クリスマスにもピッタリなパン・デピス
フランスの冬のケーキと言えば、クリスマスに食べるビュッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)。薪や切り株の形をしたメルヘンな雰囲気ただようケーキは、子供たちにも大人気。しかし、パン・デピスも立派なクリスマスケーキに大変身するんです!フランスでは、ビュッシュ・ド・ノエルのスポンジ部分にパン・デピスを用いたビュッシュ・ド・ノエル・オ・パン・デピス(Bûche de Noël au pain d’épices)も人気のレシピ。また、家庭によって使用するスパイスやハチミツの分量などでそれぞれの味があり、食感も違います。そう考えるとパン・デピスはとても奥が深く、発見がたくさんある焼菓子なんです。
簡単に作れるスパイシーケーキ3選
■リンゴのスパイシーケーキ
冬の果物リンゴとシナモンの風味豊かなスパイシーケーキ。ジンジャーをピリッときかせてもおいしい。リンゴのさっくりとした食感を楽しめるティータイムにピッタリな一品。
■スパイシーチョコレートケーキ
ラム酒とスパイスがきいた、リッチな大人のチョコレートケーキは濃厚なおいしさ。刻んだクルミを混ぜ込んで焼き上げると食感も楽しい。クリスマスだけでなく、バレンタインにも喜ばれそう。
■ドライフルーツとナッツのスパイシーケーキ
香ばしいナッツがたっぷり入ったケーキは、見た目のボリューム感もたまらない。レーズンや干しイチジク、オレンジピールなどドライフルーツとの相性も良く、食べごたえのあるケーキ。
混ぜるだけ!フランス家庭のパン・デピスを作ってみよう
材料
ハチミツ 250g
温めた牛乳 100cc
溶かしバター 100g
小麦粉 200g
ベーキングパウダー 5g
三温糖 50g
たまご 1個
塩 ひとつまみ
スパイス(シナモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブ、クルミ、アーモンド、ココナッツ、ヘーゼルナッツ、オレンジピール)お好きなものを。
作り方
1.ボウルに温めた牛乳を入れ、ハチミツを加え溶かします。
2.溶かしたバターを加え、次に小麦粉を入れダマにならないように力強く混ぜます。
3.ベーキングパウダー、三温糖、たまご、塩を加え、好みのスパイスを混ぜ合わせます。
4.パウンドケーキ型に入れて180~200度のオーブンで30~35分焼いたらできあがり。
おいしいパン・デピスの食べ方はいろいろ
フランスでは、それぞれの家庭で自家製のパン・デピスを焼き、お茶の時間や、食事の時間を楽しみます。アイスクリームを添えてデザート感覚で食べたり、薄くスライスしてフォアグラのテリーヌをのせたり、チーズやサラミ、レタスをはさんでクラブサンドウィッチにしたりと食べ方はいろいろ。ホットワインとの相性も良いので、まさにこれからの時期にピッタリ!この冬はアレンジの効くパン・デピスを定番にして、フレンチ気分の季節のプレートをたくさん作ってみてくださいね。
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