中国のバイオエンジニアリング企業「Boyalife Group」が、近い将来人間のクローンづくりに挑戦すると主張している。「Mic」が紹介した。
反対意見が寄せられることは研究者たちも承知しているようだ。同社CEOのXiaochun氏がフランス通信社に語ったコメントを紹介する。
「クローン人間」をつくる計画とは
「残念ですが、いまのところ子どもを産むためには男性と女性が必要です。しかし、技術はすでにあります。もし許されるのであればBoyalife社に勝るテクノロジーを持った企業は他にないでしょう」
同社は世界最大のクローン生産施設を持っており、2020年までに100万頭の牛を生み出そうとしている。食肉生産や動物実験が目的にあるが、そのほか優秀な競走馬や愛犬も複製対象だという。
しかし、食の安全性やその倫理観を疑問視する人は多い。人間のクローンを生み出す技術はすでにあるとは言うものの、反対運動が起こることを心配し、自粛しているそうだ。
「Gallup」の統計調査では、80%以上のアメリカ人がクローン人間について「倫理上、間違っている」と考えている。そして、60%以上が動物についても同様に捉えている。
「Center for Genetics and Society」の統計を見れば、それはカナダ、イギリス、オーストラリア、メキシコ、台湾、デンマーク、トルコなどでも変わらない世論だ。
「羊のドリー」の例
1997年にクローン技術によって初めてこの世に生を受けた動物「羊のドリー」は、関節炎や肺疾患など健康面に多くの問題が発生した。本来高齢の羊に発症しやすい症状だが、ドリーは6歳で死亡している。一般的な羊の寿命はその2倍ほどだ。
その他2001年には、高齢になったクローンのマウスが病的な肥満を発症しやすくなることがわかっている。
「マイケル・ジャクソン」を
生み出そうとする団体も!?
その他にも、陰謀説支持者や宗教指導者の存在を懸念する声もある。クローン事業「Clonaid」は、既に複数のクローン人間を生み出していると主張しており、彼らのプライバシーを守れるように熱心に取り組んでいると述べている。彼らのプレスリリースによると、なんとマイケル・ジャクソンをつくる計画に取り組んでいるのだとか。
「彼は新しいテクノロジーに寛容だった」
そう述べるのはプロジェクトチーフ、Brigitte Boisselier氏。これについて「Mic」のライターJon Levine氏は「『スリラー2.0』が見れるなら、待つ価値はあるかもね」とジョークで締めくくっている。まるでSF映画のような話だ。
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